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| 『マナー美人手帖 四季のしきたり』 1,365円(税込) |
| 『男の食事 完全マナー』 1,365円(税込) |
| 『ビジネス・マナーの法則 男の品格アップ!』 1,470円(税込) |
| 『ハッピーマナーブック』 680円(税込) |
| 『お仕事のマナーとコツ 暮らしの絵本』 1,260円(税込) |
| 『完全ビジネスマナー 人財・売上・利益を生み出す魔法の作法』 1,365円(税込) |
| 『好感度が上がる!ビジネス新マナー』 580円(税込) |
−−ベストセラーの『お仕事のマナーとコツ』をはじめ、ビジネスマナーに関する著書の多い西出さんですが今回、日本のしきたりをテーマにされたきっかけは何でしょう? 西出さん 日本は古くから伝わるしきたりがたくさんある国で、それによって暮らしが成り立っているところもあるのですが、なんとなく聞いたことがあるのに、本当の意味を知らないことが多いんですね。でも、一つひとつのしきたりにはすごく素敵な意味があって。その由来、原点を理解することで、生活がもっと愉しくなることを伝えたいと思ったのがきっかけです。 −−神社の参拝の仕方など、わかっているつもりでも、実は知らないことについて学べると同時に、手帖として使えるのが面白いですね。
西出さん 手にとって頂く方が参加できる形がいいかな、と。分厚い本を読んだだけでは忘れてしまいますが、自分の予定を書き入れながら、季節ごとのしきたりに触れれば、暮らしにリンクさせることができますよね。 −−季節の行事の由来だけでなく、七草がゆや牡丹餅などのレシピまで載っていて驚きました。 西出さん 読んでいるうちに、何となく作って食べたくなりますよね。そこでレシピも載せました(笑)。 −−桜の花びらを一枚カードケースに入れて持ち歩くことで、心が万物への感謝で満ちあふれるといった、日々を幸せに過ごすための秘訣を綴ったハッピーワークのコラムも新鮮です。 西出さん ハッピーワークに書いたことは、私が普段からやっていることです。私は31歳で渡英しましたが、それ以前は人間関係でいつももみくちゃ…といった感じで、自然に接する余裕などありませんでした。でも、イギリスにいる間に自然と人間が共存しているのを体感して、落ち葉でさえ自分に微笑みかけてくれている気がしたんですね。それで帰国した時、日本にいても、自然に触れることで、ストレスを溜めずにハッピーな生活が送れるのではないかと思って。桜の花びらのアイデアはちょうどその頃、花びらを見つけて、しゃがんで見たらすごくきれいで、定期券入れに忍ばせたのが始まりです。 −−確かに、海外に出かけてリフレッシュしても、帰ってくるとあっという間に慌しさに追われ、疲れた自分に戻ってしまうことがよくあります(苦笑)。 西出さん そうなってしまっては、もったいないですよね。そうならないためにはやはり今、住んでいる場所での暮らしを大切にする気持ちを持つことが必要だと思います。 −−イギリスに行かれたのはマナーの勉強のためだったのですか? 西出さん そうではなくて、ひとつは仕事が全然なかった(苦笑)。というのも、私自身の独特のマナーに対する考え方が当時の企業にとってはNGだったんですね。NGということは、リピートのオファーが来ませんから、仕事の依頼がなくなったんです。それと同時に父が亡くなるといった家族の事情が重なって。すべてを整理して、日本から押し出されるように英国へ行きました。自分を労ってあげるために行ったというのが実情です。 −−「独特の考え方がNGだった」というのは、なぜですか? 西出さん 私がマナー講師として独立した当時は、マナーというと、まだ名刺交換やお辞儀の仕方といった、マニュアルだけ教えてくれればいいという企業が多かったんですね。ところが私が行う研修は「マナーとは何ですか?」と受講者に問いかけて、自分で考えさせる、参加型のものでした。 自分で考えて出した答えは覚えているものなので、その点を重要視したのですが、それが受け入れられなかったというわけです。 −−形式だけ教えてくれればいい、という企業の反応が変化したのはいつ頃ですか。 西出さん いわゆる平成不況の頃から上っ面だけでなく、人の気持ち、心を大切にした、人財育成を意識する傾向になってきましたね。 −−西出さんが考えるマナーとは何でしょう? 西出さん 今でもマナーを礼儀作法だと思っていらっしゃる方がいますが、私の考えるマナーは、相手の立場に立つということです。マナー講師になりたいと思った時から、それは変わっていません。イギリスでは人に会うたびに、「マナーって何ですか?」と聞いていたのですが、誰もが口を揃えて「マナーは相手の立場に立つことでしょ」と言うんですね。イギリスに行ったことで、自分が考えていたマナーというものを、確信を持って日本で伝えられるようになりました。 −−“マナーコミュニケーション”という言葉を使っていらっしゃいますが、その意味とは?西出さん “マナーコミュニケーション”という一つの言葉にしたのは、結局、マナーは人とコミュニケーションをとるためのものだからです。笑顔でなくても人と接することはできますが、本当のコミュニケーションとはそうではないでしょ、という意味で。海外では人にぶつかったりすると「エクスキューズミー」と言う習慣があったり、相手の立場に立ったコミュニケーションが浸透していますが、日本ではお中元やお歳暮にしても、どこか儀礼的な気がします。コミュニケーションにマナーという言葉をつけることで、多くの方にマナーの本質を知って頂きたいという思いがありますね。 −−そもそも、なぜマナーの世界に興味を持つようになったのですか? 西出さん 私は大学のために東京に来ましたが、卒業したら九州の田舎に帰ると決めていたんですね。就職も縁故で親が勝手に決めていたので、大学時代は何をやりたいというのもなく、のほほんと過していました。それが4年生になって、就職先に一度挨拶に行ったほうがいいと思い実家に電話をしたら、「あの話は無くなったから」と。どうしてかと聞くと、両親に「離婚するから、もう帰って来ないで」と言われた時は、本当にびっくりしました。真っ暗な大海原に1人投げ込まれたような、あの時の気持ちは今でも忘れないですね。 当時はバブルの絶頂期でしたから、友達はどんどん就職を決めていました。私はどうすればいいのかと思い、大学主催の面接セミナーに参加したらマナーの先生がいて、その先生があまりに美しくて一目惚れしたんです(笑)。53歳だというのに本当に素敵で。その時、この仕事に就けば、私もこんな素敵な50代になれるのかと思ったのが、この仕事に興味を持ったきっかけです。 −−まさに運命的な出会いだったのですね。 西出さん そうですね。マナー講師という職業もその時に初めて知ったので、マナー講師になるにはどうすればいいかを調べたら、航空会社の客室乗務員を辞めた方が多いことがわかりました。早速、航空会社を目指したところ、全部落ちてしまった…というスタートでした(笑)。 ただ、先生の美しさに惹かれたことがきっかけですが、親の離婚劇を見る中で、コミュニケーションひとつで、人生アップもすればダウンもするんだな、と感じたことも大きいですね。離婚が悪いというわけではないんです。離婚するのなら、その後の人生が、お互いハッピーであって欲しいというのが娘としての願いでしたが、私の家はそうではありませんでした。どうしたら離婚しなかったのかと考えた時、喧嘩や言い合いするにしても、もう少し相手の立場に立って、相手の心を開く一言があった上で、気持ちを伝えていれば良かったのではないかと感じて。そこからコミュニケーションひとつでこれほど人生が変わるのだから、人生を好転させるための方法を伝えたいと思い、マナー講師になりたいと強く意識するようになりました。 −−ここ数年、マナーブームと言われていることに関して、どのように感じていらっしゃいますか?西出さん マナーがブームになること自体、おかしなことだと感じています。ブームにならないとマナーを気にしない国なのかしらと思います。人を思いやることを常に意識して、自分ができることを周りの人にしてあげる。それも相手が望むことをしっかり見極めてやる。それが出来る人=仕事が出来る人ですよね。商売でも、相手が望んでいないものを売ろうとしても売れないでしょう。ビジネスも生活も、マナーという考え方においては全く同じです。相手が喜んでくれることで、自分を好きになってくれる。そこから新しい関係が生まれるのだと思います。 −−マナー講師として、著者としてご活躍中ですが、今後やってみたいことはありますか? 西出さん 2月から3月に、ビジネスマナーを中心にした新刊が10冊ほど出る予定です。男性の食事のマナーを取り上げたものもあって、女性をエスコートするところから紹介しています。実は海外の出版社から、マナーコミュニケーションの考え方を紹介して欲しいという依頼を頂いていて、そちらも現在進行中です。 私自身、ニンテンドーDSRのソフトを監修したり、本を書かせて頂いたり。マナーを意識して生活し始めたことで、思いがけない機会を頂いているんですね。相手の立場に立つことで、知らない間に自分自身にプラスのギフトが与えられるというのは、本当に、自分自身で実感しています。 この手帖をきっかけに、ぜひたくさんの女性の方に日本の素晴らしいしきたりや行事の由来などを知ってもらいたい。そしていいコミュニケーションから人間関係を築いて、ハッピーになって頂ければうれしいです。 −−まずはできることから始めてみたいものです。本日はありがとうございました!
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