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★ガンダム本の「海賊版」!? −−「機動戦士ガンダム」(ファーストガンダム)以降の流れがわかりやすく書かれていて、ガンダムに再入門したい人たちに最適ですね。
土田さん 自分ではガンダム本だと思っていないんですよ。ガンダム本って、ガンダムについて情報を得ることができる本だと思うんですけど、これは僕がガンダムのDVDを見た「感想」が書いてあるだけなんで。 −−「感想」以外にも、自らガンダムコスプレに挑戦したり、高さ150センチのガンダムの巨大模型を作ったり、盛りだくさんです。 土田さん 本のなかの企画もガンダムファンに向けてないですよ。コスプレ企画も、ガンダムをよく知っている人がハハって笑うくらい。実家でこどもたちとデカいガンダムを作るっていう企画も、他人が見たら「だから?」って話ですから。 −−ガンダムの名シーンを土田さん自ら演じているコスプレ企画はすごく凝ってますね。とくにミハルがぶっ飛んでるシーン(笑) 土田さん このシーンはぜひ、「手」を見て欲しいです。くびれのない身体とか、しょうがないです、三十代後半ですから。衣装がキツそうなのもしょうがない。女もののフリーサイズだから。でも、手とかのディテールにはこだわりましたね。カメラマンさんと撮ったカットをホンモノの絵と見比べて。 −−対談ではガンダム漫画で有名なトニーたけざきさんを呼んで熱くトークしていますね。 土田さん 対談も、ふつうだったら、ガンダムの制作に関わってきた人たちを呼ぶんでしょうけど、一切関わっていないトニーさんを呼んできて対談。偏りすぎてる(笑)。僕はその偏りがたまらなく好きなんですけど。そのほかの声優さんとの対談も(『機動戦士ガンダム 第08MS小隊』の)アイナ・サハリン役の井上喜久子さんと、(『機動戦士Ζガンダム』の)エマ・シーン役の岡本麻弥さん。 −−シブい(笑)。 土田さん 会いたい人に会って、聞きたい話しを聞いただけ。これ、ぜんぶひっくるめて、僕のオナニーです。そもそも、この本をサンライズが公認していることが間違いなんです。香港で見つけたガンダムの本だと思ってくれたほうがいい。海賊版だと思ってもらえば(笑)。 −−(笑)。月刊「ガンダムエース」の連載をベースにしているんですよね。そもそも連載されることになったのは? 土田さん 「ボキャブラ天国」に出ていたときに、お笑い雑誌の編集者の人たちと何人か知り合いになったんですけど、そのなかの一人と久しぶりに会ったら「いま、『ガンダムエース』の編集をやっているんです」と言うんですよ。その頃、仕事があんまりなかったんで、ふっかけなきゃと思って「俺、ガンダム、超詳しいスですけど」「じゃあ、よかったら」。それでコラムを書くことになったんです。 それで、どんな連載をしようか、と話していたら、ちょうど、そのとき、劇場版ファーストガンダムの5.1chサラウンド・システムのDVDが発売されて、ヒドイ、と。映像こそきれいになったけど、音をぜんぶ入れ替えていて、僕が子供の頃から見ていたガンダムとぜんぜん違う。それも、劇中歌まで違うんですよ。ジャブローに降下するときに「哀戦士」がかかって「うぉー!」と思っていたのに、そうなってないから「ここはさあ〜」って(笑)。それで、文句じゃないけど、どうなんだ? ってなって、じゃあ、DVDを見て感想を書く連載はどうだろう。僕的には、見ていないガンダムもあったから、これを機会にぜんぶ見ることができれば、ほかのガンダムの仕事も幅が広がるぞ、と。それから始まって、気がついたら5年半。雑誌の片隅で気づかれないようにやっていたんですけどね。 −−連載を始めるまで見ていないガンダムもあったんですか?
土田さん ファーストから「ZZ(ダブルゼータ)」(『機動戦士ガンダムΖΖ』)まではリアルタイムで見ていたんですが、「V」(『機動戦士Vガンダム』)以降は大人になっていたので、最初の三、四話だけ見て「これはガンダムじゃない!」と思って、その後は見ないという感じでしたね。 世代的にちょうど「ZZ」が分岐点なんですよ。ケンコバ(ケンドーコバヤシ)、品川(祐)も同じ年なんですが、「Z(ゼータ)」(『機動戦士ガンダムΖ』)が中一のときなんですよ。塾をサボってぶらぶらしていたら、大宮の長崎屋の電気コーナーでたまたま「Z」の第一回を見たんです。そこで2カ月、8話まで塾バックれて見てました。その後、塾を辞めてうちで見るようになって、「ZZ」は「Z」の続きものなんで、そのまま見て。そのとき、同級生で「Z」、「ZZ」を見ていたのは0.1%くらい。だって、中学生ですもん。部活もあるし、アニメなんて見ないですよ。ファーストは99%は見ていたんですけどね。 OVAは高校時代から、暇なときにレンタルして見ていたんで、テレビシリーズで見ていないものを「ガンダムエース」の連載中にDVDでまとめて見ましたね。 −−テレビシリーズはどれも50話くらいありますからね。 土田さん 「SEED」(『機動戦士ガンダムSEED』)はうちの子供がオンタイムで見ていましたからね。俺は最初、「こんなのガンダムじゃねえよ」って言ってましたけど(笑)。 ★DVDでガンダムの世界にハマる −−テレビシリーズも含めて、DVDを見て、気づいたことはありましたか?
土田さん ありましたね。たとえば「Gガンダム」(『機動武闘伝Gガンダム』)って俺らの仲間の間でも批判される対象ですけど、全49話を見ると、やっぱり面白いんですよ。最初の10話くらいまでは「なんだこれ」と思って見ていたけど、世界観がわかってくるとだんだん面白くなってくるんですよ。DVDのいいところは連チャンで見られるところ。1週間空かずに見られるから、その世界観に集中できる。最後には「よし、許そうじゃないか」。「Gガンダム」だったら、「キン肉マン」の超人オリンピックだと思えばいいんだ、と。 「∀(ターンエー)」(『∀ガンダム』)のときはびっくりしました。「世界名作劇場」枠の『トム・ソーヤーの冒険』『ふしぎな島のフローネ』『南の虹のルーシー』の後に『∀ガンダム』をやったような。人は死なないわ、ザクが出てきたら「これをボルジャーノンと名付けよう」。おいおいおい。びっくりするわ(笑)。その世界観にハマれるのがDVDのよさです。 何かの本で見たら、大人の間では「SEED」が嫌いという人が一番多くて、OVAの「0083」(『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』)が人気があった。僕は「ZZ」が嫌い。でも、「ZZ」がいちばん好きだという人もいるだろうし、それはそれでいい。それは個人の意見だから。 −−ツッコミを入れながら楽しんでいるんですね。そして、最終的には作り手が提示する世界観を受け入れて面白さを発見している。 土田さん 制作された時代背景のことも気になりますね。Gガンダムは90年代で、『ストII』(『ストリートファイターII』・カプコン制作の対戦型格闘ゲーム)が流行っていた時期だったんで、ああいうのができないか、という流れで出てきた企画だって聞いたことがあるんですよ。そう思って見ると、面白さが増すじゃないですか。 「ガンダムW(ウィング)」(『新機動戦記ガンダムW』)に関して言えば、それまでガンダムの主人公は巻き込まれ型でしたけど、そうじゃないところにいったのが画期的。新しいことをやろうとしていることは認めたい。 −−制作の背景や裏話まで知ることで面白みが増すんですね。 土田さん そうですね。僕は最初は「SEED」全否定だったんですよ。なんでかっていうと、ファーストのパクリだと思っていたから。でも、「それがありがたい」という人もいるわけですよ。「いいじゃないか、王道のガンダムで」って。それで、DVDで「SEED」を最終回まで見終わったときには「このガンダムがいちばん好きかも知れない」。負けた!(笑) だから、「SEED」の「21世紀のファーストガンダム」という呼び名は正しいと思うんです。いまの若い世代にもわかりやすいガンダムなんです。この前も、和希沙也っていうアイドルからガンダムのDVDを貸してくれって頼まれたから、「SEED」を貸しました。 −−その人に合ったガンダムをオススメする。ガンダムソムリエですね(笑)。 土田さん ハハハ。だって、いまの若い子たちがファーストガンダムを見ても心に響かないですよ。俺らの世代は、それまでのロボットアニメの歴史を知っているからファーストガンダムが新鮮だった。それまでのロボットアニメは、悪の組織に対して正義感の強い男が「俺が地球を守るんだ」ってロボットに乗っていた。でも、ちょっと屈折した子供は、正義感が強くてリーダーシップを取っている主人公を「気持ち悪い」って思っていたと思うんですよ。でも、そこに出てきたアムロは「戦いたくない」って言う。「そんな主人公いるの!?」っていう驚きがあったんですよ。しかも、闘う相手は悪の組織や地球侵略をたくらむ宇宙人じゃなくて、普通の人間同士で、それぞれの言い分がある。そこが画期的だった。でも、その後はガンダムみたいなアニメが主流になっちゃったから、いまの子たちには響かないですよね。 −−ところで、この本を含めておびただしい数のガンダム本が出ていますよね。
土田さん サンライズさんも把握していないんじゃないですか? オフィシャルなのかどうかもわからないマンガが雑誌に載っていて、読んだことがあるし。それが三十年続いている。 そのなかでも、俺らがオフィシャルだと認める絵は、やっぱり安彦(良和)さんの絵なんです。僕が安彦さんの次に認めるのがこの本で対談しているトニー(たけざき)さん。間がなくて、いきなりトニーさんなんです。ガンダムの漫画を描く前は人の首がちぎれたりする絵とチンコの絵ばっかり描いていたっていう人ですけど(笑)。トニーさんの漫画、ホント、面白いですよ。 −−ガンダムを見て育った世代がまた新しい作品を作っているのが面白いですね。 土田さん いまテレビでやってる「00」(『機動戦士ガンダム00』)だって、作っているのはガンダムを見ていた世代ですからね。それまでのガンダムはサンライズ内部の人たちが作っていたけど、「00」は外から来たガンダム世代が新しい試みをやっている。監督の水島(精二)さんがこんなことを言っていたんですよ。「富野さんはすごい。僕らは300年後の地球はどうなっているだろう、と軍事評論家の人を呼んで話を聞いたりして、研究してリアルに作ろうとしている。それで、ストーリーのなかに独立部隊を作って、これは新しいだろう、と思うと、ファンの人たちから『あれはZガンダムのティターンズだ』とか言ってくる。僕らはそれに気づかずにオリジナルを作ろうと一生懸命やっているけど、富野さんはそれを25年くらいまえにすでにやっている」。 ガンダムは何が難しいってたいていのことはやりつくされていること。俺らのお笑いの世界で言うと、『爆笑レッドカーペット』に出ている芸人を15組くらい連れてきて「コンビニエンスストア」で3分のネタを作ってくれって頼んだら、たぶん、まったくのオリジナルは一つもないですよ。必ずどこかしらかぶります。ガンダムもそういうところに来ているので、何をやっても、あれっぽい、これっぽいと言われちゃう。いま、ガンダムを作っている人たちは大変ですよ。 ★僕よりたぶん、子供のほうが詳しい −−この本の中に、お子さんたちと1/12スケールの巨大模型のガンダムを作るまでが紹介されていますが、家庭でお子さんたちとガンダムの話はよくするんですか?
土田さん しますね。僕からすることはないですけど、向こうからしょっちゅう言ってきますね。衝撃的だったのは、まだ長男が幼稚園だったとき、クルマの中で、なぞなぞをやろうってことになったんですよ。そしたら長男が、「問題です。アスラン・ザラが乗ったモビルスーツをすべて言いなさい」。 −−いきなりですか(笑)。 土田さん なぞなぞじゃねえし! クイズだよ、それ(笑)。答えましたけどね。「ジャスティス、インフィニット・ジャスティス、イージス……」。なんちゅう問題出すんだ。 −−すごい(笑)。ガンダムの英才教育ですか? 土田さん 僕から子供にガンダムを見ろと言ったことは一度もないんですよ。僕のところから勝手にDVDを持って行って、勝手にハマってるんですよ。僕よりたぶん、子供のほうが詳しいですね。 −−さっきのガンダムソムリエの話ですけど、うちの息子が5歳なんですが、人生最初のガンダムには何をおすすめしますか? 土田さん やっぱり「SDガンダム」でしょうね。 −−なるほど。そう言われてみると、ガンダムシリーズは子供から大人まで、幅広い入り口がラインナップのなかにありますね。 土田さん 女性だったら、「08小隊」(『機動戦士ガンダム 第08MS小隊』)なんかいいですよ。恋愛物語ですから。ガンダム界の「ロミオとジュリエット」と言われていて、敵同士が恋に落ちる話なんですけど。 −−ロマンチックですね。 土田さん でも、そのなかに、ゴリゴリの男くささがたくさんあるんです。ガンダムの良さがいっぱい詰まっているんですよ。そこに出てくるノリスっていうおっさんがいいんです。グフに乗ってるやつはなんであんなにシブいんだ。 −−(笑)。 土田さん 超カッコイイんですよ(遠い目)。そのグフ・カスタムのディテールもねえ……。ヤベえ、早く家に帰って見たい。 −−こっちまで見たくなりました(笑)。今日はありがとうございました。
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