- 山川健一さん (やまかわ・けんいち)
- 1953年生まれ。B型。千葉市出身。早稲田大学商学部卒業。早大在学中から執筆活動を開始、1977年、大学内での内ゲバ殺人に題材を採った「鏡の中のガラスの船」で『群像』新人賞優秀作受賞。以降『壜の中のメッセージ』、『水晶の夜』、『ロックス』、『安息の地』などロック世代の小説の旗手として活躍。『ニュースキャスター』、『ジーンリッチの復讐』では新たなエンターテイメント小説の創造に挑戦した。興味の対象は、車、バイク、ロックンロール&ブルース、環境問題、車、Mac、ブログと多岐にわたる。また学生新聞の編集を通じて、10代の頃から作家の五木寛之氏に師事。9・11を契機にその五木氏の著作に啓発され、『死ぬな、生きろ。』を書き下ろした。最近は『幕末武士道、若きサムライ達』、『新選組、敗れざる武士達』などの著作も。
| ◆インタビュアー | ||
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インタビュー
- 永江さんついに出ましたね、山川さんが取締役をつとめるアメーバブックスの第一弾。作家が出版社をつくるなんて。しかも、およそビジネスと縁がなさそうな山川さんが、というので驚きました。
- 山川さん早稲田の学生だったころ、出版社をつくろうとしたことがあったんだよね。やっていた学生新聞をそのまま法人化しようと思った。ところが資金の問題や仲間の足並みがそろわなくてあきらめた。ちょうどそのとき、文芸誌『群像』でデビューすることになって、作家になったんだけどさ。いつか自分で出版社をやりたいなと思っていたんだよ。
- 永江さんアメーバブックスはブログから本をつくるのをメインにしていこうっていうんでしょう?画期的だなあ
- 山川さん僕は1995年からインターネットをはじめたんだ。不思議にフィットした。僕にとっては60年代後半のドラッグカルチャーみたいだったね。インターネットっていうのは、ヒッピーの「ラブ・アンド・ピース」を具現化したものなんだ、と思った。
- 永江さんMacにはまって、やがて「文学メルマ!」をはじめたわけですね。それが「本と友達カフェ」、アメーバブックスになっていった。
- 山川さんあるとき、エレベーターの中で声をかけられた。それがサイバーエージェント社長の藤田晋。そこから話が進んで、出版社をつくろうよ、ということになったんだよ。彼もバンドをやっていたことがあるくらいで、ロックライクな男だからね。彼と話しているとき「ブログだね」と意見が合った。ブログは塩梅がいいっていうかさ、匿名ではないけどインタラクティブ性があるでしょう。BBSがホテルのロビーなら、ブログは個人の応接間かな。体温を感じられるよね。
- 永江さんでもネット内で終わらずに紙の本にして出していくのがアメーバブックスでしょう?どうしてですか。
- 山川さんやっぱり紙の本が好きなんだね。ものとして触れる。ビジネスとしても、紙の単行本を売っていった方が自立性を保てると思うんだ。
- 永江さんその第1弾が編集担当取締役でもある山川さんの『イージー・ゴーイング』。「頑張りたくないあなたへ」という副題のエッセイ集ですね。
- 山川さん人間ってさ、頑張るために生まれてきたわけじゃないでしょう?らく〜に生きていると、ときどきは頑張りたくなるんであってさ。肩に力が入りすぎると、ストライクも入らなくなるんだよ。
- 永江さんでも、そう呼びかけずにはいられない切実さも感じます。
- 山川さんこの本のきっかけになるエッセイを『ダ・ヴィンチ』に書いたんです。読者からメールが殺到して、そのなかに「自分が自分らしくあること、私が私であることがよくわかりません」という女子高生のものがあった。たしかにオリジナリティとか自分らしさって、よくわからないよね。でも必死になって考えれば考えるほど見つからないんじゃないかな。少し力を抜いた方がいいと思うんだよね。
- 永江さんそういう意味では、この本はアメーバブックスのマニフェストでもある。ほかにはどんな本を出していくんですか?
- 山川さん中心に考えているのは文芸です。他に、ビジネス書と生活文化を加え、これが3本柱。『イージー・ゴーイング』と同時発売されたのが、『飛べないあなたに羽根をつける方法』。これはカラーコンサルタントのこがけいこ氏の絵本です。12月には『ちょこボラ!』を出すよ。「ちょこっとボランティアしよう」という本です。来春には片岡義男さんの書き下ろし小説集、狗飼恭子さんの小説を出します。素樹文生さんの人気ブログ、「イケナイ宝箱 〜ようこそ鬱の世界へ」も単行本化します。みんなで手分けして、あちこちのブログを読みまくってます。社長の藤田晋も、ビジネス書を書いている。期待してください。
- 永江さん今日はありがとうございました。
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★アメーバブックスとは?
★『イージー・ゴーイング』とは?









