- 山崎拓巳さん (やまざき たくみ)
- 1965年三重県生まれ。広島大学教育学部中退。凄いことはアッサリ起きる―夢―実現プロデューサー。リーダーシップ論、コミュニケーション術、仕事術、メンタル/タイムマネジメ ントほか多彩なテーマで年間約200件のセミナーを開催。並外れた話術と斬新なビジネス理論で観客を魅了。現在までに延べ150万人以上にスピーチを行っている。著者初のセミナーDVD『気くばりのツボ実践セミナー』は、TSUTAYA・DVDレンタル(教養ビジネス部門)にて5ヵ月連続・回転率1位を記録。代表著書に『人生のプロジェクト』『五つ星のお付き合い』『気くばりのツボ』(サンクチュアリ出版)が発売。累計部数は70万部を超え、海外でも 広く翻訳出版されている。
オフィシャルサイト http://www.taku.gr.jp/
インタビュー

- −−『やる気のスイッチ』というタイトルがとても面白いですね。そもそもやる気にスイッチあると考え始めたきっかけとは?
- 山崎さん基本的に僕は気になったことがあると、まず命題を立てて実験そして、そこから真理を発見するのが好きなんですね。子供の頃からずっとそうで、小学生時代を振り返ってみても、いろいろな実験をしていました。たとえば当時、ドリフターズの番組が大好きで観ていたのですが、宿題もやらないといけない。そこでCMの間に少しでも済ませておこうと思ってやってみると、ふっと自分がドリフから宿題の世界に入っている気がしたんです。でもCMが終わってテレビを観始めると、またドリフの世界に入り込んでいる。なぜこんな風に、何か扉の間を行き来するように気持ちが変わるのかと不思議に思い、妹や弟にも「CMの間に宿題やってみて。違う世界が始まった気がするよ!」と言って同じことをやらせると、「確かにそうだ!」ということになって。そうした子供の頃に考えたことや、その後、仕事などを通して経験したことがこの本の基になっていますね。
誰でも「いやだなあ」と思いながら始めてみると、いつのまにか作業に没頭していることがあると思うんですよ。台所の洗い物にしても、「やらないと溜まるしなあ……」と思ってやり始めると夢中になって、「悦の世界」に入り込んでいくような。逆にどんなにやろうと思っても、どうしても世界に入り込めない時もあるわけです。 - −−小学生時代に、すでにこの本を書くきっかけがあったとは驚きですね。
- 山崎さんいってみれば、何かが気になり出すと解明せずにはいられない“実験くん”なんですよ(笑)。僕の親は真珠養殖業を営んでいて、それこそ一つひとつ貝についた汚れを取る地道な作業の繰り返しなんですね。子供の頃、夏休みになると手伝わされたのですが、1時間あたり何個できるのか、どうしたら生産性が高くなるのかと考えるのがすごく好きでした。といっても子供だったから“生産性”なんて言葉も知らなくて、「どうしたら1日あたりの新記録になるのか」と遊びの感覚だったのですが。そうやって考えながら没頭して、楽しんでいると親にはさぼっていると怒られて(笑)。でも僕は何でもゲームにして楽しみたかった。受験の時もノートからページが飛び出るように作ったり、勉強が嫌いだったから、どうやったら楽しくできるかと常に考えていました。そうやって考える作業がとても好きだし、いまでもそれは変わっていないですね。
- −−ご自身の経験から生まれた本が13万部突破と話題を集めていますが、この反響をどう受け止めていますか?
- 山崎さん自分としては本当に、以前から考えていたことをまとめただけなので、正直、こんなにたくさんの方が“やる気”に興味を持ってくださっているのかと正直、驚いていますね。
- −−34項目の“やる気のスイッチ”が写真とイラストを交えながらわかりやすく紹介されていて、ハッとさせられることもたびたびでした。本を書く上で大切にしたことは何でしょう?
- 山崎さんいろいろな人に手にとってもらいたかったので、できるだけ読みやすい形にしたいと思いました。それに人生で大切なことって限られているんですよ。しかも言い尽くされているから、書き方によっては「それ知ってる」と思われて、きちんと伝わらない。だから当たり前のことをいかにラッピングして、読んでくれた方の心に届けるかが大事であって。本を書く時はもちろん、講演でも、絵を描く上でも、そのためにどうすればいいかと常に考えていますね。真理というのは多くの人がすでに知っているし、自分の中に内包されていたりするので。
今、こうした活動をする中で僕が大切にしているのは、いかに「異化」を与えるかということなんです。僕の本を読んで、話を聞いて「えっ?何?」と感じてもらうことで、自分が伝えたいことを吸収してもらえればいいなと。人間って、ハッと思った瞬間に脳のセーブボタンを押して、自分の中に留めておこうとするんですよ。 - −−「心を休ませている間も電源を切らずに、“スリープ状態”にする」といった、「異化」を感じさせてくれる言葉がこの1冊の中にたくさん詰まっていますね。
- 山崎さんマラソンの最中に一度止まると走れなくなるのと同じで、心の電源を切らないでいたほうが、物事が継続しやすいんですよ。僕はものすごくハードに仕事をする一方で自分に優しいんですね。いかに自分に無理させないかを考える。「I Love Me」なんですよ(笑)。逆に自分を追い込むタイプの人もいますが。なるべく楽にして、気分が乗った時に何でもやればいいのだと自分に言い聞かせるために、この本を書いたところもありますね。
- −−自分を追い込むのではなく、楽にしていたほうが物事は上手くいくのでしょうか?
- 山崎さんというより、成功するノウハウと成功し続けるためのノウハウは違うんですよ。成功するためにはカンフル剤的なモチベーションがあればいいけれど、その弊害というのか、心に乳酸が溜まってしまい、やる気があるのに動けなくなることもあります。そうならないためのサプリメントとして、この本を活用して頂けたらいいですね。
- −−執筆、講演を中心に多岐にわたって活動されています。その中で「凄いことはアッサリ起きる」というメッセージを掲げている理由は何でしょう?
- 山崎さん誰でも自分の価値観を超えるチャンスが来た時、思わず躊躇してしまうところがあると思うんですよ。些細な例ですが、素敵なレストランに行って好きなメニューがなかったとします。それを知ったウエイターさんが「お作りしましょうか?」と言ってくれたのに、「いえ、大丈夫です」と言ったり。この間、そう言ってしまって僕自身がすごく後悔したわけですが(笑)。
もうひとつ忘れられないのが、もともと僕は絵を描いていたのですが、初めての個展をニューヨークでやる時、日本を代表するアートディレクターの浅葉克巳さんに作品を見ていただくチャンスがありました。でも「でも今の段階で見せるなんて……」と躊躇して、「いつか自信作が描けた時に見てもらえれば」と先延ばしにしてしまったんです。その3年後、再び浅葉さんに作品を見ていただける機会があり、今度はビビらずに臨みました。でも結局、「これが一番いい」と言っていただいたのは、初めての個展の時に描いた作品だったんです。
その時、人生ってこういうものなんだなと。人生にはそうやって、ものすごい量のチャンスが来ているのにみんな逃しているんですよね。それでいて、「なぜ私にはチャンスがないの」と嘆いていたりする。でもチャンスはたくさんあるし、凄いことはアッサリ起きるんですよ。 - −−「凄いことはアッサリ起きる」といえば、そもそも絵を描いていたことが本の出版につながったそうですね。
- 山崎さん初めての個展をニューヨークでやるなんて大バカ者がいると興味を持っていただいたことから出版社の方とお会いして、その時に「文章を書いてみたい」とお話ししたんです。すると「そういう人は多いけど、実際に書いている人はいないんだよね」と言われて。ところがすでに書いていたんですよ。というのも、著書にも書いていますが、僕がお勧めしている成功法則の一つに「そうなった自分として生きる」というのがあって。大学時代にビジネスを始めて、あるレベルに達したと感じた時に、次は著者になりたいと思い、出版先が決まる前から、自分で勝手に締切を設定して、ホテルに缶詰めになって文章を書いたんです。その2週間後にサンクチュアリ出版の方とお会いして、原稿を送った6ヶ月後に初めての本が出版されました。
- −−ご自身は“実験くん”だとおっしゃいましたが、まさに実験の成果ですね(笑)。
- 山崎さんそうですね(笑)。結局、自分自身が人生はスムーズに上手くものだと思えば、そうなる方法を探すんです。逆に苦労しなければ上手くいかないと思えば、苦労するほうを選ぶんです。「凄いことはアッサリ起きる」と思っていれば、起きるんですよ。人生は、まさにそうしたパラレルワールドになっているなと感じます。
- −−少し前まで、ビジネスの世界では「苦労したほうがいい」と言われていましたが、今は変わってきている気がします。
- 山崎さん大人が真剣に遊ぶと仕事になります。遊びが仕事になったら一番いいですよね。仕事のツールをいかにして遊びに変えられるかが大事だと思いますね。
- −−今後やってみたいこととは?
- 山崎さん自分としては本も講演も、ブログや小説を書くことにしても、画材が違うだけだと思っています。何かを発信することで、みんながどんどん夢を持ってくれて、役に立てたら、僕自身がすごくうれしいなと。結局、すべて自分の延長線上にやっていることなんですよね。
- −−最後に「今の自分に飽きてはいけない」と書かれていたのがとても印象的でした。お話を伺うと、山崎さんご自身は、まったく自分に飽きていないですよね?
- 山崎さん飽きてないですね(笑)。実は今、映画を撮り始めたところなのですが、すごく楽しいですね。
- −−なんと!映画監督の山崎さんにお会いできるのを楽しみにしています。本日はありがとうございました!

- ★絵本感覚だし気落ちしてるときでも読む気になれる一冊。元気になれますよ。友達にもプレゼントしちゃいました。
- ★この本のおかげでスイッチが入りました!!どうやったらモチベーションを上げていけるのか。ほんのちょっとしたこと、聴いたことあるよということもあります。でもやるかやらないかは貴方次第。


















