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芥川賞・直木賞 特集 四角形

第171回 芥川賞・直木賞 受賞作品

芥川賞 受賞作品

  • サンショウウオの四十九日
    サンショウウオの四十九日 朝比奈 秋

    同じ身体を生きる姉妹、その驚きに満ちた普通の人生を描く、芥川賞候補作。周りからは一人に見える。でも私のすぐ隣にいるのは別のわたし。不思議なことはなにもない。けれど姉妹は考える、隣のあなたは誰なのか? そして今これを考えているのは誰なのかーー三島賞受賞作『植物少女』の衝撃再び。最も注目される作家が医師としての経験と驚異の想像力で人生の普遍を描く、世界が初めて出会う物語。

  • バリ山行
    バリ山行 松永K三蔵

    古くなった建外装修繕を専門とする新田テック建装に、内装リフォーム会社から転職して2年。会社の付き合いを極力避けてきた波多は同僚に誘われるまま六甲山登山に参加する。その後、社内登山グループは正式な登山部となり、波多も親睦を図る目的の気楽な活動をするようになっていたが、職人気質で職場で変人扱いされ孤立しているベテラン社員妻鹿があえて登山路を外れる難易度の高い登山「バリ山行」をしていることを知ると……。

直木賞 受賞作品

  • ツミデミック
    ツミデミック 一穂ミチ

    大学を中退し、夜の街で客引きのバイトをしている優斗。ある日、バイト中に話しかけてきた大阪弁の女は、中学時代に死んだはずの同級生の名を名乗ったがーー「違う羽の鳥」 失業中で家に籠もりがちな恭一。ある日小一の息子・隼が遊びから帰ってくると、聖徳太子の描かれた旧一万円札を持っていた。近隣の一軒家に住む老人にもらったというそれをたばこ代に使ってしまった恭一だがーー鮮烈なる”犯罪”小説全6話

第171回 芥川賞・直木賞 候補作品

芥川賞 候補作品

  • 転の声
    転の声 尾崎 世界観

    俺を転売して下さい」喉の不調に悩む以内右手はカリスマ”転売ヤー”に魂を売った? ミュージシャンの心裏を赤裸々に描き出す。著者にしか書けない、虚実皮膜のバンド小説にしてエゴサ文学の到達点。

  • 海岸通り
    海岸通り 坂崎 かおる

    踊る、それがわたしたちの自由
    海辺の老人ホームに集う女たちのゆるやかなつながり。いま最も注目される新鋭の最新作。
    「これってフツー?」
    「わたしの中じゃね」
    「クズミさんのフツー、ちょっとヘン」(本文より)

  • いなくなくならなくならないで

直木賞 候補作品

  • 地雷グリコ(1)
    地雷グリコ(1) 青崎 有吾

    射守矢真兎(いもりや・まと)。女子高生。勝負事に、やたらと強い。 平穏を望む彼女が日常の中で巻き込まれる、風変わりなゲームの数々。罠の位置を読み合いながら階段を上ったり(「地雷グリコ」)、百人一首の絵札を用いた神経衰弱に挑んだり(「坊主衰弱」)。次々と強者を打ち破る真兎の、勝負の先に待ち受けるものとはーーミステリ界の旗手が仕掛ける本格頭脳バトル小説、全5篇。

  • 令和元年の人生ゲーム
    令和元年の人生ゲーム 麻布競馬場

    慶應の意識高いビジコンサークルで、 働き方改革中のキラキラメガベンチャーで、 「正義」に満ちたZ世代シェアハウスで、 クラフトビールが売りのコミュニティ型銭湯で……
    ”意識の高い”若者たちのなかにいて、ひとり「何もしない」沼田くん。
    彼はなぜ、22歳にして窓際族を決め込んでいるのか?

  • われは熊楠
    われは熊楠 岩井 圭也

    「知る」ことこそが「生きる」こと
    研究対象は動植物、昆虫、キノコ、藻、粘菌から星座、男色、夢に至る、この世界の全て。 博物学者か、生物学者か、民俗学者か、はたまた……。 

  • あいにくあんたのためじゃない
    あいにくあんたのためじゃない 柚木 麻子

    老若男女に贈る、強炭酸エナドリ・最高最強エンパワーメント小説集! 過去のブログ記事が炎上中のラーメン評論家、夢を語るだけで行動には移せないフリーター、もどり悪阻とコロナ禍で孤独に苦しむ妊婦、番組の降板がささやかれている落ち目の元アイドル……いまは手詰まりに思えても、自分を取り戻した先につながる道はきっとある。この世を生き抜く勇気がむくむくと湧いてくる、全6篇。

第170回 芥川賞・直木賞 受賞作品

芥川賞 受賞作品

  • 東京都同情塔
    東京都同情塔 九段 理江

    日本人の欺瞞をユーモラスに描いた現代版「バベルの塔」。ザハの国立競技場が完成し、寛容論が浸透したもう一つの日本で、新しい刑務所「シンパシータワートーキョー」が建てられることに。犯罪者に寛容になれない建築家・牧名は、仕事と信条の乖離に苦悩しながら、パワフルに未来を追求する。ゆるふわな言葉と実のない正義の関係を豊かなフロウで暴く、生成AI時代の預言の書。

直木賞 受賞作品

  • ともぐい
    ともぐい 河崎 秋子

    己は人間のなりをした何ものかーー人と獣の理屈なき命の応酬の果てには。明治後期の北海道の山で、猟師というより獣そのものの嗅覚で獲物と対峙する男、熊爪。図らずも我が領分を侵した穴持たずの熊、蠱惑的な盲目の少女、ロシアとの戦争に向かってきな臭さを漂わせる時代の変化……すべてが運命を狂わせてゆく。人間、そして獣たちの業と悲哀が心を揺さぶる、河崎流動物文学の最高到達点!!

  • 八月の御所グラウンド
    八月の御所グラウンド 万城目 学

    死んだはずの名投手とのプレーボール
    戦争に断ち切られた青春
    京都が生んだ、やさしい奇跡

    女子全国高校駅伝ーー都大路にピンチランナーとして挑む、絶望的に方向音痴な女子高校生。
    謎の草野球大会ーー借金のカタに、早朝の御所G(グラウンド)でたまひで杯に参加する羽目になった大学生。

    京都で起きる、幻のような出会いが生んだドラマとはーー

    今度のマキメは、じんわり優しく、少し切ない
    青春の、愛しく、ほろ苦い味わいを綴る感動作2篇

第170回 芥川賞・直木賞 候補作品

芥川賞 候補作品

  • 迷彩色の男
    迷彩色の男 安堂 ホセ

    ブラックボックス化した小さな事件がトリガーとなり、混沌を増す日常、醸成される屈折した怒り。快楽、恐怖、差別、暴力。折り重なる感情と衝動が色鮮やかに疾走する圧巻のクライム・スリラー。

  • Blue
    Blue 川野 芽生

    自分で選んだはずの生き方、しかし選択肢なんてなかった生き方。 社会的規範によって揺さぶられる若きたましいを痛切に映しだす、いま最も読みたいトランスジェンダーの物語。

  • 猿の戴冠式
    猿の戴冠式 小砂川 チト

    ある事件以降、引きこもっていたしふみはテレビ画面のなかに「おねえちゃん」を見つけ動植物園へ行くことになる。言葉を機械学習させられた過去のある類人猿ボノボ”シネノ”と邂逅し、魂をシンクロさせ交歓していく。 ーー”わたしたちには、わたしたちだけに通じる最強のおまじないがある”。

  • アイスネルワイゼン
    アイスネルワイゼン 三木 三奈

    32歳のピアノ講師・琴音は、さいきん仕事も恋人との関係もうまく行っていない。そんな中、ひさびさに連絡をとった友人との再会から、事態は思わず方向へと転がっていくーー。静かな日常の中にひそむ「静かな崖っぷち」を描き、心ゆすぶる表題作。そして選考委員の絶賛を浴びた文學界新人賞受賞作「アキちゃん」を併録。

直木賞 候補作品

  • なれのはて
    なれのはて 加藤 シゲアキ

    1945年8月15日未明の秋田・土崎空襲。 芸術が招いた、意図しない悲劇。 暴走した正義と、取り返しのつかない後悔。 長年秘められてきた真実は、一枚の「絵」のミステリから始まっていた。 戦争、家族、仕事、芸術……すべてを詰め込んだ作家・加藤シゲアキ「第二章」のスタートを彩る集大成的作品。 「死んだら、なにかの熱になれる。すべての生き物のなれのはてだ」

  • 襷がけの二人
    襷がけの二人 嶋津 輝

    裕福な家に嫁いだ千代と、その家の女中頭の初衣。 「家」から、そして「普通」から逸れてもそれぞれの道を行く。

  • ラウリ・クースクを探して
    ラウリ・クースクを探して 宮内悠介

    1977年、エストニアに生まれたラウリ・クースク。 コンピュータ・プログラミングの稀有な才能があった彼は、ソ連のサイバネティクス研究所で活躍することを目指す。だがソ連は崩壊し……。 歴史に翻弄された一人の人物を描き出す、かけがえのない物語。

  • まいまいつぶろ
    まいまいつぶろ 村木 嵐

    口が回らず誰にも言葉が届かない、歩いた後には尿を引きずった跡が残り、 その姿から「まいまいつぶろ(カタツムリ)と呼ばれ馬鹿にされた君主。 第九代将軍・徳川家重。 しかし、幕府の財政状況改善のため宝暦治水工事を命じ、田沼意次を抜擢した男は、本当に暗愚だったのかーー? 廃嫡を噂される若君と後ろ盾のない小姓、二人の孤独な戦いが始まった。

第169回 芥川賞・直木賞 受賞作品

芥川賞 受賞作品

  • ハンチバック
    ハンチバック 市川 沙央

    「本を読むたび背骨は曲がり肺を潰し喉に孔を穿ち歩いては頭をぶつけ、私の身体は生きるために壊れてきた。」

    圧倒的迫力&ユーモアで選考会に衝撃を与えた、第128回文學界新人賞受賞作にして、第169回芥川賞候補作。

    井沢釈華の背骨は、右肺を押し潰すかたちで極度に湾曲している。
    両親が遺したグループホームの十畳の自室から釈華は、あらゆる言葉を送りだすーー。

直木賞 受賞作品

  • 極楽征夷大将軍
    極楽征夷大将軍 垣根 涼介

    やる気なし
    使命感なし
    執着なし
    なぜこんな人間が天下を獲れてしまったのか?

    動乱前夜、北条家の独裁政権が続いて、鎌倉府の信用は地に堕ちていた。
    足利直義は、怠惰な兄・尊氏を常に励まし、幕府の粛清から足利家を守ろうとする。やがて後醍醐天皇から北条家討伐の勅命が下り、一族を挙げて反旗を翻した。
    一方、足利家の重臣・高師直は倒幕後、朝廷の世が来たことに愕然とする。後醍醐天皇には、武士に政権を委ねるつもりなどなかったのだ。怒り狂う直義と共に、尊氏を抜きにして新生幕府の樹立を画策し始める。

    混迷する時代に、尊氏のような意志を欠いた人間が、何度も失脚の窮地に立たされながらも権力の頂点へと登り詰められたのはなぜか?
    幕府の祖でありながら、謎に包まれた初代将軍・足利尊氏の秘密を解き明かす歴史群像劇。

  • 木挽町のあだ討ち
    木挽町のあだ討ち 永井 紗耶子

    疑う隙なんぞありはしない、あれは立派な仇討ちでしたよ。芝居町の語り草となった大事件、その真相はーー。ある雪の降る夜に芝居小屋のすぐそばで、美しい若衆・菊之助による仇討ちがみごとに成し遂げられた。父親を殺めた下男を斬り、その血まみれの首を高くかかげた快挙は多くの人々から賞賛された。二年の後、菊之助の縁者という侍が仇討ちの顚末を知りたいと、芝居小屋を訪れるがーー。現代人の心を揺さぶり勇気づける令和の革命的傑作誕生!

第169回 芥川賞・直木賞 候補作品

芥川賞 候補作品

  • 我が手の太陽
    我が手の太陽 石田 夏穂

    いま文学界が最も注目する才能が放つ前代未聞の職人小説。 工事現場の花、腕利きの溶接工が陥った突然のスランプ。その峻烈なる生きざまを見よ!

  • ##NAME##
    ##NAME## 児玉 雨子

    光に照らされ君といたあの時間を、ひとは”闇”と呼ぶ――。かつてジュニアアイドルの活動をしていた雪那。少年漫画の夢小説にハマり、名前を空欄のまま読んでいる。

  • エレクトリック
    エレクトリック 千葉 雅也

    性のおののき、家族の軋み、世界との接続ーー。『現代思想入門』の哲学者が放つ、待望の最新小説! 

  • それは誠
    それは誠 乗代 雄介

    修学旅行で東京を訪れた高校生たちが、コースを外れた小さな冒険を試みる。その一日の、なにげない会話や出来事から、生の輝きが浮かび上がり、えも言われぬ感動がこみ上げる名編。

直木賞 候補作品

  • 骨灰
    骨灰 冲方 丁

    大手デベロッパーのIR部で勤務する松永光弘は、自社の高層ビルの建設現場の地下へ調査に向かっていた。目的は、その現場について『火が出た』『いるだけで病気になる』『人骨が出た』というツイートの真偽を確かめること。

  • 踏切の幽霊
    踏切の幽霊 高野 和明

    1994年冬、東京・下北沢で起こった怪異の全貌を描き、 読む者に慄くような感動をもたらす幽霊小説の決定版!

  • 香港警察東京分室
    香港警察東京分室 月村 了衛

    テロリストを追え! 圧巻の国際警察小説。 アクションあり、頭脳戦あり、個性豊かなキャラクターが躍動する警察群像エンタテイメント!

これまでの芥川賞・直木賞受賞作品

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