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芥川賞・直木賞 特集 四角形

第165回 芥川賞・直木賞 受賞作品

芥川賞 受賞作品

  • 貝に続く場所にて
    貝に続く場所にて 石沢 麻依

    コロナ禍が影を落とす異国の街に、9年前の光景が重なり合う。静謐な祈りをこめて描く鎮魂の物語。
    ドイツの学術都市に暮らす私の元に、震災で行方不明になったはずの友人が現れる。人を隔てる距離と時間を言葉で埋めてゆく、現実と記憶の肖像画。

  • 彼岸花が咲く島
    彼岸花が咲く島 李 琴峰

    彼岸花の咲き乱れる砂浜に倒れ、記憶を失っていた少女は、海の向こうから来たので宇実と名付けられた。
    ノロに憧れる島の少女・游娜と、“女語”を習得している少年・拓慈。そして宇実は、この島の深い歴史に導かれていく。

直木賞 受賞作品

  • テスカトリポカ
    テスカトリポカ 佐藤 究

    メキシコのカルテルに君臨した麻薬密売人のバルミロ・カサソラは、対立組織との抗争の果てにメキシコから逃走し、潜伏先のジャカルタで日本人の臓器ブローカーと出会った。
    二人は新たな臓器ビジネスを実現させるため日本へと向かう。
    川崎に生まれ育った天涯孤独の少年・土方コシモはバルミロと出会い、その才能を見出され、知らぬ間に彼らの犯罪に巻きこまれていくーー。
    海を越えて交錯する運命の背後に、滅亡した王国〈アステカ〉の恐るべき神の影がちらつく。
    人間は暴力から逃れられるのか。心臓密売人の恐怖がやってくる。
    誰も見たことのない、圧倒的な悪夢と祝祭が、幕を開ける。

  • 星落ちて、なお
    星落ちて、なお 澤田 瞳子

    鬼才・河鍋暁斎を父に持った娘・暁翠の数奇な人生とはーー。
    父の影に翻弄され、激動の時代を生き抜いた女絵師の一代記。

    不世出の絵師、河鍋暁斎が死んだ。残された娘のとよ(暁翠)に対し、腹違いの兄・周三郎は事あるごとに難癖をつけてくる。早くから養子に出されたことを逆恨みしているのかもしれない。
    暁斎の死によって、これまで河鍋家の中で辛うじて保たれていた均衡が崩れた。兄はもとより、弟の記六は根無し草のような生活にどっぷりつかり頼りなく、妹のきくは病弱で長くは生きられそうもない。
    河鍋一門の行末はとよの双肩にかかっっているのだったーー。

第165回 芥川賞・直木賞 候補作品

芥川賞 候補作品

  • 氷柱の声
    氷柱の声 くどう れいん

    東日本大震災が起きたとき、伊智花は盛岡の高校生だった。 それからの10年の時間をたどり、人びとの経験や思いを語る声を紡いでいく、著者初めての小説。

  • 水たまりで息をする
    水たまりで息をする 高瀬 隼子

    ある日、夫が風呂に入らなくなったことに気づいた衣津美。夫は水が臭くて体につくと痒くなると言い、入浴を拒み続ける。彼女はペットボトルの水で体をすすぐように命じるが、そのうち夫は雨が降ると外に出て濡れて帰ってくるように。

  • オーバーヒート
    オーバーヒート 千葉 雅也

    クソみたいな言語が、僕を男たちの肉体から遠ざけるーー。待望の新作長篇に川端賞受賞の初短篇をカップリング。東京への愛惜を抱きつつ大阪に暮らし、京都で教鞭を執る哲学者。

直木賞 候補作品

  • スモールワールズ
    スモールワールズ 一穂 ミチ

    ままならない現実を抱えて生きる人たちの6つの物語。

  • 高瀬庄左衛門御留書
    高瀬庄左衛門御留書 砂原 浩太朗

    神山藩で、郡方を務める高瀬庄左衛門。五十を前にして妻を亡くし、息子をも事故で失い、ただ倹しく老いてゆく身。

  • おれたちの歌をうたえ
    おれたちの歌をうたえ 呉 勝浩

    真っ白な雪と、死体。遠ざけたはずの過去ー40年前のあの日、本当は何があったのか。いまになって届いた友からの謎かけが、元刑事の魂を、揺り動かす。

第164回 芥川賞・直木賞 受賞作品

芥川賞 受賞作品

  • 推し、燃ゆ
    推し、燃ゆ 宇佐見 りん

    推しが炎上した。ままならない人生を引きずり、祈るように推しを推す。そんなある日、推しがファンを殴った。

直木賞 受賞作品

  • 心淋し川
    心淋し川 西條 奈加

    「誰の心にも淀みはある。でも、それが人ってもんでね」
    江戸、千駄木町の一角は心町(うらまち)と呼ばれ、そこには「心淋し川(うらさびしがわ)」と呼ばれる小さく淀んだ川が流れていた。川のどん詰まりには古びた長屋が建ち並び、そこに暮らす人々もまた、人生という川の流れに行き詰まり、もがいていた。
    青物卸の大隅屋六兵衛は、一つの長屋に不美人な妾を四人も囲っている。その一人、一番年嵩で先行きに不安を覚えていたおりきは、六兵衛が持ち込んだ張方をながめているうち、悪戯心から小刀で仏像を彫りだして……(「閨仏」)。
    裏長屋で飯屋を営む与吾蔵は、仕入れ帰りに立ち寄る根津権現で、小さな唄声を聞く。かつて、荒れた日々を過ごしていた与吾蔵が手酷く捨ててしまった女がよく口にしていた、珍しい唄だった。唄声の主は小さな女の子供。思わず声をかけた与吾蔵だったがーー(「はじめましょ」)ほか全六話。
    生きる喜びと生きる哀しみが織りなす、著者渾身の時代小説。

第164回 芥川賞・直木賞 候補作品

芥川賞 候補作品

  • 小隊
    小隊 砂川 文次

    元自衛官の新鋭作家が、日本人のいまだ知らない「戦場」のリアルを描き切った衝撃作。

  • 母影
    母影 尾崎 世界観

    行き場のない少女は、カーテン越しに世界に触れる。 デビュー作『祐介』以来、4年半ぶり初の純文学作品。

  • コンジュジ
    コンジュジ 木崎 みつ子

    二度も手首を切った父、我が子の誕生日に家を出て行った母。 小学生のせれなは、独り、あまりに過酷な現実を生きている。 一人の少女による自らの救済を描く、圧巻のデビュー作。

  • 旅する練習
    旅する練習 乗代 雄介

    中学入学を前にしたサッカー少女と、小説家の叔父。 2020年、コロナ禍で予定がなくなった春休み、 ふたりは利根川沿いに、徒歩で 千葉の我孫子から、鹿島アントラーズの本拠地を目指す。

直木賞 候補作品

  • アンダードッグス
    アンダードッグス 長浦 京

    裏金作りに巻き込まれ全てを失った元官僚の古葉慶太は、イタリア人大富豪に世界を揺るがす計画を託される。それは、国籍もバラバラな“負け犬”仲間たちとチームを組み、香港の銀行地下に隠された国家機密を奪取するというものだったー。

  • 八月の銀の雪
    八月の銀の雪 伊与原 新

    不愛想で手際が悪いー。コンビニのベトナム人店員グエンが、就活連敗中の理系大学生、堀川に見せた驚きの真の姿。(『八月の銀の雪』)。

  • オルタネート
    オルタネート 加藤 シゲアキ

    高校生限定のマッチングアプリ「オルタネート」が必須となった現代。東京のとある高校を舞台に、若者たちの運命が、鮮やかに加速していく。全国配信の料理コンテストで巻き起こった“悲劇”の後遺症に思い悩む蓉。

  • インビジブル
    インビジブル 坂上 泉

    昭和29年、大阪城付近で政治家秘書が頭を麻袋で覆われた刺殺体となって見つかる。大阪市警視庁が騒然とするなか、若手の新城は初めての殺人事件捜査に意気込むが、上層部の思惑により国警から派遣された警察官僚の守屋と組みはめに。

  • 汚れた手をそこで拭かない
    汚れた手をそこで拭かない 芦沢 央

    平穏に夏休みを終えたい小学校教諭、認知症の妻を傷つけたくない夫。元不倫相手を見返したい料理研究家…始まりは、ささやかな秘密。

これまでの芥川賞・直木賞受賞作品

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