トップ > キャンペーン・特集 > > 芥川賞・直木賞 特集

芥川賞・直木賞 特集 四角形

第166回 芥川賞・直木賞 受賞作品

芥川賞 受賞作品

  • ブラックボックス
    ブラックボックス 砂川 文次

    ずっと遠くに行きたかった。
    今も行きたいと思っている。

    自分の中の怒りの暴発を、なぜ止められないのだろう。
    自衛隊を辞め、いまは自転車便メッセンジャーの仕事に就いているサクマは、都内を今日もひた走る。

    昼間走る街並みやそこかしこにあるであろう倉庫やオフィス、夜の生活の営み、どれもこれもが明け透けに見えているようで見えない。張りぼての向こう側に広がっているかもしれない実相に触れることはできない。

    気鋭の実力派作家、新境地の傑作。

直木賞 受賞作品

  • 塞王の楯
    塞王の楯 今村 翔吾

    どんな攻めをも、はね返す石垣。
    どんな守りをも、打ち破る鉄砲。
    「最強の楯」と「至高の矛」の対決を描く、究極の戦国小説!

    越前・一乗谷城は織田信長に落とされた。
    幼き匡介(きょうすけ)はその際に父母と妹を喪い、逃げる途中に石垣職人の源斎(げんさい)に助けられる。
    匡介は源斎を頭目とする穴太衆(あのうしゅう)(=石垣作りの職人集団)の飛田屋で育てられ、やがて後継者と目されるようになる。匡介は絶対に破られない「最強の楯」である石垣を作れば、戦を無くせると考えていた。両親や妹のような人をこれ以上出したくないと願い、石積みの技を磨き続ける。

    秀吉が病死し、戦乱の気配が近づく中、匡介は京極高次(きょうごくたかつぐ)より琵琶湖畔にある大津城の石垣の改修を任される。
    一方、そこを攻めようとしている毛利元康は、国友衆(くにともしゅう)に鉄砲作りを依頼した。「至高の矛」たる鉄砲を作って皆に恐怖を植え付けることこそ、戦の抑止力になると信じる国友衆の次期頭目・彦九郎(げんくろう)は、「飛田屋を叩き潰す」と宣言する。

    大軍に囲まれ絶体絶命の大津城を舞台に、宿命の対決が幕を開けるーー。

  • 黒牢城
    黒牢城 米澤 穂信

    本能寺の変より四年前、天正六年の冬。織田信長に叛旗を翻して有岡城に立て籠った荒木村重は、城内で起きる難事件に翻弄される。動揺する人心を落ち着かせるため、村重は、土牢の囚人にして織田方の智将・黒田官兵衛に謎を解くよう求めた。事件の裏には何が潜むのか。戦と推理の果てに村重は、官兵衛は何を企む。デビュー20周年の集大成。『満願』『王とサーカス』の著者が辿り着いた、ミステリの精髄と歴史小説の王道。

第166回 芥川賞・直木賞 候補作品

芥川賞 候補作品

  • 我が友、スミス
    我が友、スミス 石田 夏穂

    前代未聞の筋トレ小説、誕生!「別の生き物になりたい」。 筋トレに励む会社員・U野は、Gジムで自己流のトレーニングをしていたところ、 O島からボディ・ビル大会への出場を勧められ、本格的な筋トレと食事管理を始める。しかし、大会で結果を残すためには筋肉のみならず「女らしさ」も鍛えなければならなかったーー。

  • Schoolgirl
    Schoolgirl 九段 理江

    どうして娘っていうのは、こんなにいつでも、 お母さんのことを考えてばかりいるんだろう。 社会派YouTuberとしての活動に夢中な14歳の娘は、 私のことを「小説に思考を侵されたかわいそうな女」だと思っている。 そんな娘の最新投稿は、なぜか太宰治の「女生徒」についてーー?

  • オン・ザ・プラネット
    オン・ザ・プラネット 島口 大樹

    「終わったのかな」「なにが?」「世界?」 同じ車に乗り込んだぼくら四人は、映画を撮るために鳥取砂丘を目指す。 注目の新星が重層する世界の「今」を描く、ロード&ムービー・ノベル。

  • 皆のあらばしり
    皆のあらばしり 乗代 雄介

    ぼくと中年男は、謎の本を探し求める。三島賞作家の受賞第一作。幻の書の新発見か、それとも偽書かーー。高校の歴史研究部活動で城址を訪れたぼくは中年男に出会う。人を喰った大阪弁とは裏腹な深い学識で、男は旧家の好事家が蔵書目録に残した「謎の本」の存在を追い始めた。

直木賞 候補作品

  • 同志少女よ、敵を撃て
    同志少女よ、敵を撃て 逢坂 冬馬

    1942年、独ソ戦のさなか、モスクワ近郊の村に住む狩りの名手セラフィマの暮らしは、ドイツ軍の襲撃により突如奪われる。母を殺され、復讐を誓った彼女は、女性狙撃小隊の一員となりスターリングラードの前線へ──。

  • 新しい星
    新しい星 彩瀬 まる

    幸せな恋愛、結婚だった。これからも幸せな出産、子育てが続く…はずだった。順風満帆に「普通」の幸福を謳歌していた森崎青子に訪れた思いがけない転機ー娘の死から、彼女の人生は暗転した。

  • ミカエルの鼓動
    ミカエルの鼓動 柚月 裕子

    「ミカエルは人を救う天使じゃない。偽物だ」手術支援ロボット「ミカエル」を推進する心臓外科医・西條と、ドイツ帰りの天才医師・真木。難病の少年の治療をめぐり二人は対立。そんな中、西條を慕っていた若手医師が、自らの命を絶った。情報を手に入れたジャーナリストは、大学病院の闇に迫る。

第165回 芥川賞・直木賞 受賞作品

芥川賞 受賞作品

  • 貝に続く場所にて
    貝に続く場所にて 石沢 麻依

    コロナ禍が影を落とす異国の街に、9年前の光景が重なり合う。静謐な祈りをこめて描く鎮魂の物語。
    ドイツの学術都市に暮らす私の元に、震災で行方不明になったはずの友人が現れる。人を隔てる距離と時間を言葉で埋めてゆく、現実と記憶の肖像画。

  • 彼岸花が咲く島
    彼岸花が咲く島 李 琴峰

    彼岸花の咲き乱れる砂浜に倒れ、記憶を失っていた少女は、海の向こうから来たので宇実と名付けられた。
    ノロに憧れる島の少女・游娜と、“女語”を習得している少年・拓慈。そして宇実は、この島の深い歴史に導かれていく。

直木賞 受賞作品

  • テスカトリポカ
    テスカトリポカ 佐藤 究

    メキシコのカルテルに君臨した麻薬密売人のバルミロ・カサソラは、対立組織との抗争の果てにメキシコから逃走し、潜伏先のジャカルタで日本人の臓器ブローカーと出会った。
    二人は新たな臓器ビジネスを実現させるため日本へと向かう。
    川崎に生まれ育った天涯孤独の少年・土方コシモはバルミロと出会い、その才能を見出され、知らぬ間に彼らの犯罪に巻きこまれていくーー。
    海を越えて交錯する運命の背後に、滅亡した王国〈アステカ〉の恐るべき神の影がちらつく。
    人間は暴力から逃れられるのか。心臓密売人の恐怖がやってくる。
    誰も見たことのない、圧倒的な悪夢と祝祭が、幕を開ける。

  • 星落ちて、なお
    星落ちて、なお 澤田 瞳子

    鬼才・河鍋暁斎を父に持った娘・暁翠の数奇な人生とはーー。
    父の影に翻弄され、激動の時代を生き抜いた女絵師の一代記。

    不世出の絵師、河鍋暁斎が死んだ。残された娘のとよ(暁翠)に対し、腹違いの兄・周三郎は事あるごとに難癖をつけてくる。早くから養子に出されたことを逆恨みしているのかもしれない。
    暁斎の死によって、これまで河鍋家の中で辛うじて保たれていた均衡が崩れた。兄はもとより、弟の記六は根無し草のような生活にどっぷりつかり頼りなく、妹のきくは病弱で長くは生きられそうもない。
    河鍋一門の行末はとよの双肩にかかっっているのだったーー。

第165回 芥川賞・直木賞 候補作品

芥川賞 候補作品

  • 氷柱の声
    氷柱の声 くどう れいん

    東日本大震災が起きたとき、伊智花は盛岡の高校生だった。 それからの10年の時間をたどり、人びとの経験や思いを語る声を紡いでいく、著者初めての小説。

  • 水たまりで息をする
    水たまりで息をする 高瀬 隼子

    ある日、夫が風呂に入らなくなったことに気づいた衣津美。夫は水が臭くて体につくと痒くなると言い、入浴を拒み続ける。彼女はペットボトルの水で体をすすぐように命じるが、そのうち夫は雨が降ると外に出て濡れて帰ってくるように。

  • オーバーヒート
    オーバーヒート 千葉 雅也

    クソみたいな言語が、僕を男たちの肉体から遠ざけるーー。待望の新作長篇に川端賞受賞の初短篇をカップリング。東京への愛惜を抱きつつ大阪に暮らし、京都で教鞭を執る哲学者。

直木賞 候補作品

  • スモールワールズ
    スモールワールズ 一穂 ミチ

    ままならない現実を抱えて生きる人たちの6つの物語。

  • 高瀬庄左衛門御留書
    高瀬庄左衛門御留書 砂原 浩太朗

    神山藩で、郡方を務める高瀬庄左衛門。五十を前にして妻を亡くし、息子をも事故で失い、ただ倹しく老いてゆく身。

  • おれたちの歌をうたえ
    おれたちの歌をうたえ 呉 勝浩

    真っ白な雪と、死体。遠ざけたはずの過去ー40年前のあの日、本当は何があったのか。いまになって届いた友からの謎かけが、元刑事の魂を、揺り動かす。

第164回 芥川賞・直木賞 受賞作品

芥川賞 受賞作品

  • 推し、燃ゆ
    推し、燃ゆ 宇佐見 りん

    推しが炎上した。ままならない人生を引きずり、祈るように推しを推す。そんなある日、推しがファンを殴った。

直木賞 受賞作品

  • 心淋し川
    心淋し川 西條 奈加

    「誰の心にも淀みはある。でも、それが人ってもんでね」
    江戸、千駄木町の一角は心町(うらまち)と呼ばれ、そこには「心淋し川(うらさびしがわ)」と呼ばれる小さく淀んだ川が流れていた。川のどん詰まりには古びた長屋が建ち並び、そこに暮らす人々もまた、人生という川の流れに行き詰まり、もがいていた。
    青物卸の大隅屋六兵衛は、一つの長屋に不美人な妾を四人も囲っている。その一人、一番年嵩で先行きに不安を覚えていたおりきは、六兵衛が持ち込んだ張方をながめているうち、悪戯心から小刀で仏像を彫りだして……(「閨仏」)。
    裏長屋で飯屋を営む与吾蔵は、仕入れ帰りに立ち寄る根津権現で、小さな唄声を聞く。かつて、荒れた日々を過ごしていた与吾蔵が手酷く捨ててしまった女がよく口にしていた、珍しい唄だった。唄声の主は小さな女の子供。思わず声をかけた与吾蔵だったがーー(「はじめましょ」)ほか全六話。
    生きる喜びと生きる哀しみが織りなす、著者渾身の時代小説。

第164回 芥川賞・直木賞 候補作品

芥川賞 候補作品

  • 小隊
    小隊 砂川 文次

    元自衛官の新鋭作家が、日本人のいまだ知らない「戦場」のリアルを描き切った衝撃作。

  • 母影
    母影 尾崎 世界観

    行き場のない少女は、カーテン越しに世界に触れる。 デビュー作『祐介』以来、4年半ぶり初の純文学作品。

  • コンジュジ
    コンジュジ 木崎 みつ子

    二度も手首を切った父、我が子の誕生日に家を出て行った母。 小学生のせれなは、独り、あまりに過酷な現実を生きている。 一人の少女による自らの救済を描く、圧巻のデビュー作。

  • 旅する練習
    旅する練習 乗代 雄介

    中学入学を前にしたサッカー少女と、小説家の叔父。 2020年、コロナ禍で予定がなくなった春休み、 ふたりは利根川沿いに、徒歩で 千葉の我孫子から、鹿島アントラーズの本拠地を目指す。

直木賞 候補作品

  • アンダードッグス
    アンダードッグス 長浦 京

    裏金作りに巻き込まれ全てを失った元官僚の古葉慶太は、イタリア人大富豪に世界を揺るがす計画を託される。それは、国籍もバラバラな“負け犬”仲間たちとチームを組み、香港の銀行地下に隠された国家機密を奪取するというものだったー。

  • 八月の銀の雪
    八月の銀の雪 伊与原 新

    不愛想で手際が悪いー。コンビニのベトナム人店員グエンが、就活連敗中の理系大学生、堀川に見せた驚きの真の姿。(『八月の銀の雪』)。

  • オルタネート
    オルタネート 加藤 シゲアキ

    高校生限定のマッチングアプリ「オルタネート」が必須となった現代。東京のとある高校を舞台に、若者たちの運命が、鮮やかに加速していく。全国配信の料理コンテストで巻き起こった“悲劇”の後遺症に思い悩む蓉。

  • インビジブル
    インビジブル 坂上 泉

    昭和29年、大阪城付近で政治家秘書が頭を麻袋で覆われた刺殺体となって見つかる。大阪市警視庁が騒然とするなか、若手の新城は初めての殺人事件捜査に意気込むが、上層部の思惑により国警から派遣された警察官僚の守屋と組みはめに。

  • 汚れた手をそこで拭かない
    汚れた手をそこで拭かない 芦沢 央

    平穏に夏休みを終えたい小学校教諭、認知症の妻を傷つけたくない夫。元不倫相手を見返したい料理研究家…始まりは、ささやかな秘密。

これまでの芥川賞・直木賞受賞作品

このページの先頭へ

おすすめキャンペーン・特集

このページの先頭へ