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あの人に聞く!楽天ブックス 人生お悩み相談室

発達障害で学校に行けなくなった息子・響くん(16歳)に
寄り添い、向き合って、「コーヒー焙煎士」の道を
家族で切り拓いた、岩野開人さん、久美子さんご夫婦。
おもに子育てについてのお悩み相談に乗っていただきました。

岩野開人さん/久美子さん ご夫婦

岩野開人さん/久美子さん(夫婦)プロフィール

1978年/1982年生まれ。群馬県桐生市在住。
裁断から染色まですべてが手作業う、すべてが一点モノの洋服を扱うRIPPLE YōHINTENを営む。
小学3年生でアスペルガー症候群と診断された息子・響くん(16歳)は、高校進学をせずに焙煎士の道に進み、「ホライズン・ラボ」を開業し話題に。

発達障害を持つ親としてのひとつの悩みだと思うのが学校の先生(特に担任)との付き合い方だと思います。
小・中の先生とどのように付き合っていけばいいのでしょうか。

母(久美子さん) 回答:母(久美子さん)
様々な特性と個人差がある発達障害のなかでも、実際に息子は「どんな事が困難なのか」を実例をあげてお話させていただきました。その際、医師からアドバイスを受けた対処法や私たちが暮らしの中で見つけた対策なども一緒にお話させていただきました。
黒板の文字を書き移すのが困難であることに対し、文字を赤のチョークでなぞると見えるようになるなど、具体例と実際に実践している対策をお話して、発達障害をより身近に感じていただけたら理解に繋がるのでは…と伝える努力をしました。

「将来この子がひとりで生きていけるか、食べていけるのか」は、発達障害の子をもつ親だけではなく、すべての親の共通の心配ごと。まだ子どもの頃から親ができることってありますか?

父(開人さん) 回答:父(開人さん)
私たちはとにかく家族が同じ方向を向く、そのためにはどうすればいいかを一緒に考え抜くという事を今でも繰り返しています。
その中で何ができて、何ができないのか。何が好きで何が嫌いか。何に興味があるのかなど話し合います。大事なのは本人にも自分の事、親の事がわかるように具体的に現実的に話し合う事だと思っています。
人間は何でもできる生き物ではありません。好きな物、嫌いな物、得意不得意、必ずあります。
酷な場合もありますが、できないものも認める、できないと気付く事も親子双方にとって重要だと思っています。
そして親として自分の常識を子どもに押し付けるだけでは子を苦しめるだけだと私自身育てている中で感じます。
・子供とはこういうものだ
・学校とはこういうものだ
・勉強とはこういうものだ
など、一つの角度から見て決めつけるのではなく、ときに違う角度から見つめる事も大事だと思っています。
学校だけが学べる場所ではなく、教科書だけが勉強ではありません。順位がいい人が立派に生きていけるとも限りません。
そして時代は気づかないうちにどんどん変わっていっています。それによって私たち親が育ってきた時代の常識とも変わっています。自分の価値観、常識に子供を当てはめるのではなく、子供の特性に応じて当てはまるものを見つけていく、無いなら新しく作っていく。そのために様々な職種や様々な価値観で生きている人、考え方などを大人の私たち自身も勉強し、常に価値観、常識のアップデートをする努力を心がけています。

宿題に苦労する我が子。時間がかかっても終わるまで自分ひとりの力でやらせていますが、今後ますます苦労すると思います。少しは手伝ってやるべきでしょうか。

父(開人さん) 回答:父(開人さん)
私なら子どもと話しあいます。迷っている様子も含め、一緒に話してみます。なぜ宿題をやらなくてはならないのか、なぜあえてひとりの力でやらせているのか、そしてなぜそれに迷っているのか等、親としての立場を子どもは当然理解できていないと思います。 もしかしたらお子様はやらされていると思っているかもしれません。
「いつだって親は子の将来の事を考えて苦しい選択もしているんだ」と、恩着せがましく理解させる必要はないでしょうが、話し合う事で一緒に生きているんだという信頼関係を築く事が一番大事かなと私は思っています。

子どもが2人います。まったく性格も違い、どうしても手がかかりがちな子のほうに時間を割くことが多くなるのが悩みです。均等にとは思いつつも本当に均等にできるわけもなく…。親としてどう接したらいいのでしょうか?

母(久美子さん) 回答:母(久美子さん)
我が家では長男(手がかかりがちな子)のサポートを弟ふたりも一緒にしています。
出来ない「計算」は次男(11歳)が、時間の感覚を掴むのが難しいので「時間」は三男(9歳)が、長男に伝えています。
大事なのは計算ができない長男が次男より劣っている訳ではありません。長男にできて次男に出来ない事もあります。
それも含めて家族、社会で、それぞれに得意不得意があってそれに応じた役割があるという事を家族で共有しています。
そしてそこも踏まえて、一緒に関わりあうことで、絆も深まり限りある時間を大切に使えると感じています。

子育ては過干渉すぎてもダメですし、放任主義もダメだと思います。その辺のバランスはどう考えていますか?

父(開人さん) 回答:父(開人さん)
どこまでが過干渉なのか、どこからが放任主義なのかを悩みながら接する事で、自然とバランスがとれていくのかなと思います。逆に、一括りに過干渉、放任主義と決めつける事で答えを出してしまう方が、アンバランスだと思います。
悩む事で方針がぶれてしまって子供も困惑する時もあります。しかし方針を決めてしまうと楽ですが今度はそれに当てはまるだけになり考えなくなります。
これで良いのかと考え続けるからこそ、反省もし、時に自分の考えも疑い不安になる。だからこそいろいろな新しい情報や人の意見に耳を傾けるのではないでしょうか?
臨機応変、話し合い、自分が絶対正しいとは思わず常に考え続ける事かなと思っています。

親子関係、夫婦関係がとても素敵な岩野家。一番大切にしていることってなんですか?

父(開人さん) 回答:父(開人さん)
家族は一つのチームだと思います。それぞれ個性があって立場もあって役割もあって一つの社会でもあります。良い事も悪い事も認めて暮らしていく事が大切だと思っています。

母(久美子さん) 回答:母(久美子さん)
五人それぞれの「ちがい」が愛おしいと思っています。その「ちがい」を伝え合うことを大切にしています。

岩野家では子育てに対するご夫婦の役割分担のバランスが絶妙です。
お子さんに対してそれぞれどういう役割で接していますか。
また、お二人が考える「男親」「女親」のあるべき姿があれば教えてください。

父(開人さん) 回答:父(開人さん)
妻が思いつきで突き進むタイプなので、わたしはできる限り後ろから足らないものを埋めるような役割になります。
「男親」「女親」のあるべき姿、理想はありません。家族の数だけ家族の形があり、仲良く暮らしていければいいのではないでしょうか。

母(久美子さん) 回答:母(久美子さん)
夫婦間での役割をあまり意識していません。
主人は洗濯も料理も掃除もしますし、私が朝まで寝ずに働く日もあります。男だから、女だからというよりは、 その日その時の「できること」をしています。

最後に『コーヒーはぼくの杖~発達障害の少年が家族と見つけた大切なもの』を
どんな人に読んでもらいたいですか?

回答:母(久美子さん)
こんな生き方もあるという、世界中に数ある家族の形のなかでの一例にすぎませんが、
どなたにも読んでいただけたら幸いです!

『コーヒーはぼくの杖~発達障害の少年が家族と見つけた大切なもの』を
読みたい方はこちらからチェック!

  • コーヒーはぼくの杖 発達障害の少年が家族と見つけた大切なもの
    コーヒーはぼくの杖 発達障害の少年が家族と見つけた大切なもの 岩野響/岩野開人/岩野久美子 1,404円(税込)

    発達障害で中学校に行けなくなってしまった岩野 響くん。しかし彼は家族とともに自分がもっとも輝ける「コーヒー焙煎士」という生き方を見つけた……

    響くんはどのようにして自分の「つえ」となるコーヒーと出会ったのか。彼自身、父、母が、それぞれの思いを語った初の著書。発達障害の子を持つ親はもちろん、「将来が見えない」「いったいどのように生きていけばいいのか」などすべての「未来に迷う」人たちに、きっとヒントになる家族のものがたり。

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