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あの人が斬る!楽天ブックス 人生お悩み相談室

受験医学のカリスマ
吉田先生に勉強法のお悩み相談!

吉田たかよしさん

吉田たかよしプロフィール

医学博士・心療内科医師。本郷赤門前クリニック院長。新宿ストレスクリニック顧問。

1964年生まれ。灘中学、灘高校、東京大学工学部卒業。東京大学大学院(生命科学)修了。北里大学医学部などを経て、東京大学大学院医学博士課程を修了。東大在学中、生命科学の研究に従事しながら余暇の時間に独学で国家公務員I種経済職試験に2年連続で上位合格を果たし、受験のカリスマとして話題になる。

現在、脳科学と学習医学を活用して受験生を合格させる心療内科「本郷赤門前クリニック」院長として受験生の心身をサポートし、難関大・難関学部入試はもちろん検定・資格試験など、あらゆる試験の合格へと導くかたわら、学習カウンセリング協会の理事長として、脳機能やメンタルトレーニングを応用した勉強方法の指導・普及に努めている。

高校生の息子がスマホで勉強しようとしながら、気づくとゲームやSNSを見ています。
1分だけ!と注意しても1時間たっていることも…そんな息子の意思の弱さはどうしたらいいのでしょうか?

吉田たかよしさん こうした意思の弱さを治せる最大のツールが、他ならぬスマホです。1分だけ!と注意したら、反動形成という作用が働き、脳はもっと長くゲームをしたいという欲望が高まるだけです。
まずご家族で話し合い、勉強時間とゲームやSNSの時間を、無理のない範囲で、息子さん自身に決めさせましょう。それをスマホのカレンダーに入力し、一定時間、サイレントにする機能などを利用すれば、効率よく勉強に集中できます。
ただし、はじめから完璧を目指してはいけません。私のクリニックでは、1日の勉強を15分からはじめて、徐々に増やし、最終的には5時間以上、自主的に勉強できるようになる方が大半です。

スマホで勉強していると、家族に「本当に勉強なの?」という疑いの目で見られます。
それらを払拭させる方法はないのでしょうか?

吉田たかよしさん おすすめは、スマホで学んだことを家族に発表する習慣を持つことです。
私のクリニックで「スマホ勉強革命」を実践してもらっている方には、全員、これを義務づけています。なぜなら、勉強の成果を上げる上で、メリットがものすごく大きいからです。
受け身の勉強だと、学んだ知識が短期記憶のままで、2週間以内に脳から消去されてしまいます。家族に話せば、脳の働きは能動的になるので、永久に忘れない長期記憶に変換される上に、思考力や応用力も高まるので、良いことだらけです。

友人から聞いたスマホのアプリを使って高校受験対策の勉強を続けています。
アプリ内のレベルは上がるのですが、実際のテストの点はなかなか上がりません…。
スマホアプリは受験勉強に不向きですか?

吉田たかよしさん 脳科学的には、スマホアプリを使って勉強することの最大の問題は、脳の働きが受け身になって能動的な働きができなくなってしまうことです。だから、アプリが設定した世界では点数はアップしますが、本当の意味の応用力には結びついていないので、実際のテストでは点数が上がらないのです。
これを防ぐには、アプリで教えられたことに感想や疑問を持ち、それをスマホに記録しておく習慣をつけることです。また、疑問は即座にスマホで検索し、見つけた答えもスマホに残しておきましょう。

子ども自身は勉強を頑張っているつもりですが、思うように成績が伸びません。
まず何から見直すといいのでしょうか?

吉田たかよしさん 頑張っているのに成績が上がらない場合、最も可能性が高いのは、集中力が上がっていないということです。
おすすめは、1時間ごとに勉強の集中力を最低の1点から最高の5点まで、5段階で自己評価し、それをスマホのカレンダーに入力しておくことです。集中力は自分で意識するだけで高まるので、記録に残す習慣を身につけるだけでかなり効果が上がります。
さらに、あとからデータを分析したら、週末に疲れて集中力が落ちるなど、勉強自体の問題も浮き彫りになるので、必要な改善点も見つかります。

仕事の合間にTOEICの勉強をしていますが、細切れのためなかなかはかどりません。
やはり、効率のいい勉強にはまとまった時間が必要なのでしょうか?

吉田たかよしさん 脳科学的には、細切れの時間のほうが効率は上がる勉強と、まとまった時間が必要な勉強の2種類があることがわかっています。英単語の記憶は、1分から5分といった細切れのほうが、脳の海馬を効率よく働かせられるので能率も上がります。
逆に、読解力は、脳の前頭前野を持続的に働かせる必要があるので、15分から30分以上のまとまった勉強時間が必要です。

スマホには魅力的なツールがいくつもあって(ネット動画配信とか、ドラマの見逃しとか、
ゲームとか)どうも勉強という気分になりません。ついつい、アプリを開いてしまいます。
やはり勉強に不要なアプリはアンインストールするしかないのでしょうか?

吉田たかよしさん スマホアプリの誘惑に負けない秘訣は、ダイエットの研究にあります。おいしいチョコレートを見えなくしただけでダイエットに成功しやすくなったという論文が発表されています。
脳は、誘惑の元になるものが目に見えなくなるだけで、自己コントロール能力を高める性質があるということです。楽しいアプリは、勉強の合間の休み時間にリラックスするには役立ちます。まずは、アイコンをホームから別のページに移動し、勉強中は目に触れないようにしましょう。
それでも駄目なら、アンインストールするしかないですね。

とにかくヤル気が起こりません。
将来のため、と思っても目先の楽しいことをやりたい気持ちが勝ります。
みなさん頑張るときって、どういう気持ちで頑張っているのでしょうか。

吉田たかよしさん こうしたヤル気のなさに悩んでいる人に特に効果が上がっているのが、メンタル医学で「エンカレッジメント」と呼ばれている方法です。
将来、何をやりたいのか…。志望校はどこなのか…。合格したら何をしたいのか…。まずはじっくり考え、思いついたらスマホに入力し、そのメッセージが毎日、一定の時間になるとスマホに表示されるように設定しておくのです。カレンダー機能を利用すれば、どんなスマホでも簡単にできます。
こうしてメッセージをご自分の脳に刷り込むと、やがて脳の側坐核という部分が活発に働くようになり、勉強のヤル気も自然にわきあがってきます。

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