
データを駆使した分析が中心とはいえ、ドラッカーの著作と同様に具体的なエピソードが満載で読みやすい。
牧野洋(経済ジャーナリスト兼翻訳家)
日本経済新聞ニューヨーク駐在、編集委員、日経ビジネス編集委員などを経てフリーランス。
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http://business.nikkeibp.co.jp/article/opinion/20120822/235899/
第1章 不確実性の時代に飛躍する
第2章 10X型指導者
第3章 二十マイル行進
第4章 銃撃に続いて大砲発射
第5章 死線を避けて指導する
第6章 具体的で整然とし、かつ一貫しているレシピ
第7章 運の利益率
エピローグ 自分の意志で偉大になる
ピーター・ドラッカーの後継者とされるジム・コリンズ。
コロラドの山中に研究 ラボを設け、
これまでに長い年月をかけて「偉大な企業」「偉大な指導者」の条件を 追究してきた。
今回は初めて外部環境を変数に入れ、
不確実でカオスのような時代に他を圧倒
して成長している偉大な企業7社を導き出した。
10X型企業がそれだ。
10X型企業とは同業よりも最低10倍以上のパフォーマンスを
上げている
スーパー・エクセレント・カンパニーのことだ。
その10X型企業の特徴を
同業の有力企業と比較する「一対比較法」で鮮明に描き出した。
10X型企業は次の通り。カッコ内は比較対象企業。
●アムジェン(ジェネンテック)●バイオメット(キルシュナー)
●インテル(アドバンスト・マイクロ・デバイス=AMD)
●マイクロソフト(アップル)●フログレッシブ保険(セーフコ保険)
●サウスウエスト航空(パシフィック・サウスウエスト航空=PSA)
●ストライカー(米国外科コーポレーション=USSC)
調査期間が創業時から2002年までであったため、ジョブズ復帰後急回復したアップルは、
マイクロソフトの比較対象企業となっているが、
第4章「銃撃に続いて大砲発射」で
「アップルの復活」を補足している。
コリンズはこれまでの著作で「時を告げるのではなく、時計をつくる」
「ANDの才能」
「カルトのような文化」「BHAG(不可能なくらい高い目標)」「レベルファイブ(第五水準)」
「適材をバスに乗せる」「ストックデールの逆説」
「弾み車」「衰退の五段階」などの
斬新な概念を生み出してきた。
今回も「二〇マイル行進」「銃撃に続いて大砲発射」{SMaCレシピ(具体的で
整然とした一貫レシピ)」「運の利益率(ROL)」などの斬新で大胆な概念を有効に
使っている。
加えて、全米屈指のロッククライマーであるコリンズらしく、
南極征服を争った
アムンゼンとスコットの物語やエベレスト登頂なども題材に、
厳しい環境にも負けない
10X型リーダーの姿を生き生きと描いている。
10X型リーダーの3点セット
清水 勝彦(しみず・かつひこ)
慶應義塾大学大学院経営管理研究科教授。東京大学法学部卒業。
ダートマス大学エイモス・タックスクール経営学修士(MBA)、テキサスA&M大学経営学博士(Ph.D)。
戦略系コンサルティング会社のコーポレィトディレクション勤務のあと、研究者に。
専門分野は、経営戦略立案・実行とそれに伴う意志決定、戦略評価と組織学習。
テキサス大学アントニオ校准教授(2000-2010年、テニュア取得)を経て、2010年4月から現職。
学術論文以外の著書に『戦略の原点』、『経営意志決定の原点』、『経営の神は細部に宿る』など。
訳書にジェフリー・フェーファー『事実に基づいた経営』。
2012年11月に『戦略と実行-組織的コミュニケーションとは何か』の続編の『実行と責任』を刊行予定。
なお、全文は日経ビジネスオンラインに掲載されています。
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http://business.nikkeibp.co.jp/article/skillup/20120918/236954/
時代を超え際立った存在であり続ける企業18社を選び出し、設立以来現在に至る歴史全体を徹底的に調査、ライバル企業と比較検討し、永続の源泉を「基本理念」にあると解き明かす。
ドラッカーを継ぐ経営学の巨匠コリンズが「発見」した偉大な組織に飛躍する法則とは?全米で200万部のベストセラー『ビジョナリーカンパニー2』付属論文。