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2017/3/7掲載
■“ネオジャパニーズ戦隊ヒーローソング”をひっさげ、イヤホンズここに見参!
3人組声優ユニット、イヤホンズのニュー・シングル「一件落着ゴ用心」が完成した。彼女たち自身も出演するTVアニメ『AKIBA'S TRIP THE ANIMATION』のオープニング・テーマ曲である「一件落着ゴ用心」は、串田アキラが客演するなど早くも話題を集めている。今作について、3人に話を聞いた。
■スタイリッシュな中に燃える闘志
――新曲「一件落着ゴ用心」は、“ネオジャパニーズ戦隊ヒーローソング”というキャッチフレーズがついているんですよね。
高野麻里佳 「そうなんです。前作の〈予め失われた僕らのバラッド〉では、クールでスタイリッシュなイヤホンズを初めてお見せすることができたんですけど、今回はスタイリッシュな中に、燃える闘志がこめられた曲になりました。なにより、串田アキラさんに客演していただけたのが大きかったですね」
高橋李依 「私たちの司令官として、セリフやかけ声を入れてくださいました」
長久友紀 「うれしかったのが“GO! FIGHT!”と叫んでくださったことです。よくぞ、やってくださったなって(笑)」
高橋 「某アニメと関係なく、あくまで〈一件落着ゴ用心〉の中に出てくるセリフとして……(笑)」
――額に“肉”と書かれているヒーローとは別モノということで(笑)。でも、串田アキラさんと言えば、やっぱり80年代のヒーロー・アニメや『宇宙刑事』シリーズですよね。アニメ・特撮ファンには、嬉しいゲストだと思います。
高野「〈一件落着ゴ用心〉は、TVアニメ『AKIBA'S TRIP THE ANIMATION』のオープニング・テーマなので、作品のファンの方にも喜んでいただけるんじゃないかなと思っています」
高橋 「アニメの世界観とイヤホンズらしさ、ふたつの良いところが融合されていて!」
――串田さんの指令を受けて、イヤホンズが戦っているという感じの曲ですよね。歌ってみていかがでしたか?
高野 「串田さんの声に支えていただけるというのは心強かったんですけど、それに負けないくらいのパワーを出すのは大変でした。この曲は歌詞がめいっぱい詰まってて、歌うのは体力が必要なんです」
長久 「1番を歌い終わった後で、“よくやった、勇気ある大和撫子たち”っていう串田さんのセリフが入るんです。“誉められてる、がんばらなきゃ!”って思いました」
高野 「最後には、“スーパーヒロイン・イヤホンズ”っていうセリフもあって」
高橋 「歌詞を最初に見たときは、“串田さんになんてセリフをお願いしたんだ!”って思っちゃいました。持ち上げすぎだよーって」
高野 「たしかに(笑)!」
――“ネオジャパニーズ”ということで、歌詞もメロディも和風になっているのも、この曲の特徴ですよね。
長久 「サビの“斬!斬斬斬斬新”とか、かっこいいんです。それから“婀娜(あだ)”。難しい言葉なので意味を調べました」
高橋 「どうだった?」
長久 「“女性の妖艶な感じ”とかそんな意味だったかな」
高野 「私たちのヴォーカル、たしかにそういう雰囲気になっていると思います。かわいいというより、かっこいい女性の歌なんです。和風のメロディもステキですし、テンポも心地よくて、ノリのいい曲になりました」
高橋 「ライヴなどでも、みなさん思う存分にリズムに乗っていただけるような軽快さだよね」
――ミュージック・ビデオも、まさに戦うヒロインという感じの映像になっていました。
長久 「3人それぞれソードを持って、殺陣に初挑戦しました」
高橋 「DVDの特典映像としてメイキングが入っているんですけど、それを観ていただけると、まりんか(高野)がソードを振った時に力が入りすぎて、先端がビュッと飛んでいっちゃったシーンがあるんですよ(笑)」
高野 「飛ばした(笑)! 先端が付け換えられるようになってたんですよね」
長久 「私も同じく飛ばしました(笑)」
高橋 「みんな、そこの殺陣がんばったからね」
高野 「決めポーズもどうやったらキレイなシルエットになるのか研究しました」
高橋 「アクションの途中で静止して、ポーズをとるのって筋肉を使うんです。翌日は体が大変なことになってました」
長久 「私も筋肉痛になりました」
――衣装もはっきり色分けされていて、戦隊っぽいですよね。
高野 「りえりー(高橋)がめずらしくフリフリの衣装なんです。今まではリーダー・ポジション、黄色ポジションということで、3人の中では清楚でクールな方向のデザインだったんですけど、今回は違っていて」
高橋 「たしかに、シンプルな雰囲気が多かったかも!」
長久 「3人ともショート・パンツなのもめずらしいと思います。というのも、今回の曲の振り付けは大変なんです」
高野 「今、絶賛レッスン中なんですけど、かわいいだけじゃなくて、面白い振り付けがあるのがイヤホンズらしいところです。ライヴで早くこの曲を披露したいですね。曲もダンスも、イヤホンズらしさがすごく出ているので!」
■カップリングにも注目
――カップリング曲の「理想郷物語(ユートピアモノガタリ)」は、どんな曲になりましたか?
高野 「ジャジーで、昭和歌謡といった雰囲気の、すごくオシャレな曲」
高橋 「今回のシングルは1枚通して“和風”がテーマになっているんです。〈理想郷物語(ユートピアモノガタリ)〉は、昭和の娯楽の最先端、みたいな感じですね。なので歌い方も、艶やかさを意識してみました」
長久 「ここまで艶っぽさを出したイヤホンズって、初めてじゃないかなと思います」
高野 「“身が火照る”という歌詞があるんですけど、まさにそんな感じ。かっこいい曲なんですけど、ふと見せる女らしさがあって」
高橋 「そうそう。強気な態度の中に、やっぱり女なんですという瞬間がある!」
長久 「深いねー(笑)。それから、りえりーの“さぁさぁさぁ、お待たせしました皆々様”という口上から始まって、お芝居の要素も強い曲。緞帳が開くと、スポットライトに照らされたりえりーがいて、という映像が頭に浮かんできました」
高橋 「3人それぞれにセリフがあって、歌もしっかりパート分けされているので、3人が入れ替わり立ち替わり出てくるような。すごく聴き応えのある曲になったと思います」
――さらに、アニメ・ジャケット盤のみに収録される曲として、「イヤホンズのスーダラ節」があります。もちろんクレージーキャッツの名曲ですが、こういうカヴァーをやるところが、イヤホンズの好きなところです。
長久 「昭和のヒット曲なんですよね。私たち3人とも知らなかったんです(笑)」
高橋 「まりんか、こういう曲好きだよね」
高野 「大好き! 笑っちゃう。“スイスイスーダララッタ”っていうのが楽しくて、人を笑顔にさせる曲だと思いました」
――歌詞に合わせたオリジナルのドラマ・パートが挿入されていて、これがまたテンポよくコミカルでいいです。
高野 「3人でいろいろな役を演じ分けました。声優としての本領発揮という感じです」
高橋 「ネオジャパニーズ戦隊ヒーローソングから昭和歌謡まで、日本を詰め込んだニュー・シングル、ぜひ楽しんでください!」
取材・文 鈴木隆詩 CDジャーナル 2017年3月号掲載
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