宇多田ヒカル 初恋 デビュー20周年に放つ7枚目のオリジナルアルバム NEW Album 2018.6.27 on sale

New Album 『初恋』 2018.6.27発売

デビュー20周年に放つ7枚目のオリジナルアルバム

宇多田ヒカル
初恋
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インタビュー

デビュー20周年を飾る新作は“二度目の初恋”

—デビュー20周年イヤーを飾る『初恋』ですが、初の日本語によるこのアルバムタイトルは、言うまでもなくファーストアルバムの『First Love』を想起させますね。しかも言わば“二度目の初恋”ともとれますが。
「初恋」という曲が完成して、アルバムタイトルを考えていた時、ふと、「あれ? 『初恋』でいいんじゃない?」と閃いて。自分でも象徴的なアルバムタイトルになったと思います。
—アルバムの幕開けとなる「Play A Love Song」の歌詞の一部は、ご自身も出演されている清涼飲料水のCM撮影の現場で浮かんだそうですね。
雪の中にいたせいか、〈長い冬が終わる瞬間〉というのがぱっと浮かんで。前作の『Fantôme』には喪に服しているような緊張感があったけれど、今回はそこからの雪解けというか、春が訪れたような生命力や開放感へと向かっていたので。これは今回のアルバムの全ての曲に通じるんですが、〈長い冬が終わる瞬間〉というのは、それが良かろうが悪かろうが、“全てはいずれ終わる”という考えに繋がっていて。“諸行無常”という分かり易い仏教の言葉があるけれど、それを理解し受け入れることは、そんなに簡単なことじゃないよねっていう。今回はそういう思いが詰まったアルバムでもあって。
—そう思いました。幾つもの“始まり”と“終わり”が詰まったアルバムだなあと。
そう感じてもらえたらうれしいです。例えば「初恋」という曲も、恋の始まりとも終わりとも取れるように書きました。初恋というのは、それを自覚した瞬間から、それ以前の自分の終わりでもあるし。
—「Play A Love Song」の英語の差し込み方からは、『Fantôme』以前のポップさが思い出されます。
自分でも久々に言葉の響きや語呂遊びで“遊べた”気がします。着物の帯をちょっと緩めて、息を深く吸うような感じで詞曲に臨むことが出来ました。
—「初恋」は、かつて「First Love」を書いた宇多田ヒカルが、いま“初恋”を描くとこうなるのか、という考察においても興味深い一曲ですね。
そうやって比較が出来ること自体、面白いですよね。一人のキャリアの中で照らし合わせの出来る曲が生まれるというケースも、案外珍しいのかもしれないなって。
—「Too Proud featuring Jevon」は官能的な曲ですね。
今回のアルバムの中でもかなりお気に入りの上位です。最初に設定を設けて、そこから勢いよく書き上げることが出来ました。聴いた人がどれくらいその設定に気付いてくれるのか、ちょっと心配しているんですけど。
—これは“セックスレス”について描いたという解釈で合っていますか?
それを男女両方の目線から描いた曲です。社会風刺じゃないんですけど、実際の限定された問題について書いてみた曲なので、そこは伝わってほしいんですよね。
—そして「パクチーの唄」。ここでリスナーはいったん、「んっ!?」となると思うんですが。
実は10年くらい前から温存していた曲でしたが、どう曲に仕上げたらいいのかがずっと分からなかったんです。でも小袋成彬(※宇多田のプロデュースにより先ごろメジャーデビューしたアーティスト)君とのやりとりの中で、ある日、この曲の話になって、歌って披露したんですよ。そしたらもう「……」っていう顔をされて(笑)。でもその後、「こんな感じのコードとかどうなの?」と投げかけてくれて、ようやく完成に至りました。すごく気に入っています!
—「夕凪」の作詞ではそうとう悩まれたそうですが。
この曲を入れないで11曲にするかというところまで悩みました。本当は『Fantôme』に入れようと思っていたんですが、当時、上手く書けなかったので。実際、これは「人魚」(※『Fantôme』収録)の頃まで自分を戻して、その延長で書かなきゃ駄目だと覚悟しました。〈小舟〉や〈波〉という水回りのイメージもあったので、結果としても「人魚」の続編みたいな曲になりましたね。
—そしてラストは「嫉妬されるべき人生」です。
パーソナルなようでいてフィクション性の強い、私小説のような歌詞ですよね。日本人の平均寿命から、7、80歳ぐらいの老夫婦を設定して、片方が片方を看取る様子から、二人の出会いまで遡りました。出会って、絆が深まった時、すでに数十年後の死別の時を思い描いて、これが最初で最後の恋という気持ちでいる。いつか来る死別の瞬間さえも愛おしく思い描いているという、私にとっての理想型とも言えるカップルをイメージしました。
—では最後にあらためて、この『初恋』は、宇多田さんにとってどんなアルバムになりましたか?
『Fantôme』とはまた違った重さを備えた、これまでで最もパワフルなアルバムになったと感じています。

(取材・内田正樹)

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宇多田ヒカル Profile

宇多田ヒカル (うただひかる Utada Hikaru)
1998年12月デビュー。翌年発売されたアルバム「First Love」は売上日本記録を樹立。以来、発表された6枚のアルバムすべてチャート1位およびミリオンを達成。
2010年より活動一時休止するも2016年に再始動、2017年EPICレコードジャパンへの移籍を発表。
2018年6月27日に移籍後初のアルバム「初恋」、そして11月より約12年ぶりとなる全国ツアーを開催。デビュー20周年に向け精力的に活動中。

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