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こぶしファクトリー待望のファーストアルバム『辛夷其ノ壱』が11月30日に発売となります。デビューからのシングル曲はもちろん、新作も7曲収録されており、計17曲の特大ボリューム。これまで応援してきた人にとっては集大成的作品に、そしてこれから応援する人にとっての入門書的作品に仕上がっています。この1枚があれば、あなたも立派なこぶし組。今回のハロナビは、こぶしファクトリー『辛夷其ノ壱』全曲レビューをお送りいたします。
2016年2月に発売された、セカンドシングル。自らを"つんく♂チルドレン"と称する前山田健一さんが作詞作曲を手掛けました。こぶしファクトリー×赤羽橋ファンクの愛称の良さを知らしめた一曲。「猪突猛進」という言葉も、こぶしファクトリー「らしさ」を語る上で欠かせないものとなりました。
(念入りver.)ではない、「念には念」。そうなんです!2015年3月に発売されたDVDシングル、全ての始まりの歌である「念には念」が収録されています。まだ初々しい声や歌い方にキュンキュンするもあり、成長の早さに感動するもあり。歴史の一ページ目から紐解くことのできる、超良心的1stアルバムが「辛夷其ノ一」なのです!
ハロー!プロジェクト研修機関の大先輩である、福田花音ちゃんによる愛情がたっぷりと込められた歌詞がとにかく心に響きます。ちっちゃい頃から夢を抱えて切磋琢磨してきた卵たち、その景色を知っている花音ちゃんだからこそ紡ぐことのできる言葉たちは特別です。作編曲は、Juice=Juice「未来へ、さあ走り出せ!」を手掛けたKOJI obaさん。こぶしファクトリー初のラップパートは中高生ならではの可愛らしさが炸裂しています。
アルバムの中で唯一のつんくさん参加作品が、こちらの「ラーメン大好き小泉さんの唄」。ダンス☆マン氏によるアレンジとユニークな振り付けが印象的なこぶしファクトリーの代表曲。ライブでは、客席とのコール&レスポンスが楽しい一曲です。
秋ツアーではオーディエンスも巻き込んでの力強いパフォーマンスが魅力でしたが、アルバムで聞くとブルージーな歌い方が際立ち、とってもセクシー。広瀬彩海ちゃん、浜浦彩乃ちゃん、野村みな美ちゃん、和田桜子ちゃんがメインとなってクールに歌い上げるソロパートは、特殊なフォーメーションにも注目。広瀬彩海ちゃんのビブラートは流石の一言、大抜擢の和田桜子ちゃんのカッコ良い声も楽曲にマッチしています。
2016年7月に発売され、この夏のライブでも大活躍したサードシングルより「バッチ来い青春!」。高校野球をテーマにした熱血ファンクは、熱い魂を持ったこぶしファクトリーにぴったり。かくいう私も、青空の下でスイングする彼女たちに心打たれた一人です。こぶしを回しまくるAメロBメロからのキャッチーなサビへの転換が爽快な一曲。
折り返し地点の9曲目、アルバムの中でも重要な位置にこの「残心」が来ることによって、さらに心がぐっと引き込まれます。こんなこぶしが聴きたかった…!そう強く気づかされた一曲。甘酸っぱい青春の情景、硬派で清らかな女の子像が胸を締め付け、今の彼女たちにしか出せない美しい歌声がキラキラ輝いています。作詞作曲は星部ショウさん。ありがとうございます!
2015年3月に公演された、演劇女子部ミュージカル「Week End Survivor」テーマ曲である「サバイバー」。作品の世界観たっぷりな作編曲は、演劇女子部で幾つもの名曲を手掛ける和田俊介さん。また違ったこぶしファクトリーを堪能できます。ユニゾンのフレッシュさがとにかく凄い!
ファンク、ロック、はたまたサンバも合ってしまうのがこぶしファクトリーの魅力。リオ五輪が終わってしまっても、普遍的な人生の応援ソングである「サンバ!こぶしジャネイロ」を聴いていると気分はカーニバル!作詞作曲を星部ショウさんが手掛けた、サードシングル収録曲。
モーニング娘。'16「泡沫サタデーナイト!」でもお馴染み、赤い公園の津野米咲さんが作詞作曲を手掛けたこちらの曲。すでにライブでは定番曲となっていますね。歌詞にぴったりとハマったふりつけが可愛い!間奏のかけっこでは、「なんちゅう恋をやってるぅ You know?」でバスケットをしていたBerryz工房を彷彿とさせてニヤニヤ。年相応の自由な感じがたまりません。
作詞作曲を星部ショウさん、編曲はお馴染み平田祥一郎さんが手掛けたセカンドシングル。70年代ファンクミュージック風のイントロと色彩鮮やかな応援団風衣装の化学反応が謎の魅力を発揮している、とにかくカッコいいミュージックビデオはスクリーンショットが止まりません!
作詞は初恋サイダーのNOBEさん、編曲は数々のハロー!プロジェクト楽曲を手掛けてきた鈴木俊介さん。個人的に今回のアルバムの中で一番ハロプロ文脈を感じさせる一曲。こちらはライブ未発表曲ということで、ステージ上でどのように輝くのかがとても楽しみです。透明感のある広瀬彩海ちゃんのフェイクにも注目。
ハロー!プロジェクトの新・春うた「桜ナイトフィーバー」。
もともとは「とことんポップな“社会派ディスコ”! 」として2015年2月にKANがリリースしたものを、同年3月の「ひなフェス」にてハロー!プロジェクト全員で披露。そして、翌2016年2月にこぶしファクトリーがカバー、といった歴史があります。"辛夷の華やかさ"と"拳の力強さ"を感じさせるアレンジは、ハロー!プロジェクトの礎を築いたダンス☆マンさんならでは。20年続くハロプロ文化をしっかりと継承していくこぶしファクトリーの今後が楽しみになる一曲です。
メッセージ性の強い歌詞が、こぶしファクトリーのテーマソングにふさわしい一曲。演歌を意識したという歌い方や曲調が、新たな魅力になっています。作詞作曲編曲、全てを手掛けるのは星部ショウさん。アルバムを通して、こぶしファクトリーにとって絶対に欠かせない存在であると改めて感じました。真っ直ぐ、力強く、優美な花を咲かせ続けるこぶしファクトリーの明るい未来を予感させるこの一曲で、ファーストアルバムが締めくくられることの素晴らしさ。全曲を聴き終えた後のこの充足感、幸せに満ち満ちたこの気持ちを一人でも多くの方に体験していただけますように。
| 12/18(日) | Zepp Tokyo |
|---|---|
| 12/23(日) | Zepp Nagoya |
※こぶしファクトリーは12月11日のZepp Namba公演には出演致しません
1月2日東京・中野サンプラザを皮切りに、愛知・宮城・福岡・北海道・大阪・ 広島と全国各地を回ります。是非、足をお運びください。
コラム記事:塚本舞