第15回 動員1.5万人SSA完全征服! 仮面女子、最強伝説のはじまり [前編]
2014年10月13日、ZeppTokyoセカンドワンマンの途中でのサプライズ発表から約1年。ついに「仮面女子 さいたまスーパーアリーナ単独公演『地球のおへそ』」の当日がやってきた。メンバーにとっての集大成とも呼べるこのライブは、すべてのファンたちにとってもひとつのゴールなのではないだろうか。てなわけで、我ら仮面男児も気合を入れて密着取材を敢行! まずは本番直前の彼女たちのリアルな声をお届けしましょう。
――ついにSSAライブの当日になったけど今の心境は!?
桜のどか「大成功させる気しかしていません! リハーサルをしている時からすっごく楽しくて、大きなグランドを借りて自分たちで白いラインを引いたりしながら仮面女子全員が揃って練習したんです。何度も本番と同じステージサイズのパフォーマンスをして、そして尺の時間も想定してがんばってきたので、今日の不安要素はひとつもありません」
立花あんな「本当にこの1年間、みんなで心をひとつにして突っ走ってきました。今の心境としては、切磋琢磨してきたこの日々が今日で終わってしまうのかという寂しい気持ちもありますが、今日来てくれたお客さんにはただただ楽しんでほしいという2つの気持ちがせめぎ合っています」
さすが仮面女子のトップ2人、余裕の発言であります。が、アーマーガールズのセンター黒木ひなこちゃんからは、こんな言葉が…。
黒木ひなこ「お客さんの入りだけが心配です…。チケットを買ってくれた人でも来られない人もいるでしょうし。前にZeppTokyoのライブで台風が直撃して来られないお客さんも多かったことがあったので、ステージに立つまでは、それだけが気がかりです……」
これまで仮面女子が行ってきたワンマンライブの中で一番大きな箱はキャパ2500人のZeppTokyo。彼女たちは2万人前後の動員を誇るSSAを埋めることはできるのだろうか。そんな一抹の不安を抱えつつ、まずライブはオープニングアクトからスタート!
●オープニングアクトがてんこ盛り!だが不安要素も
オープニングアクトは、吹奏楽部出身のメンバー桜のどかちゃん、窪田美沙ちゃん、月野もあちゃんの希望で“SEKAI NO OWARI”のPVにも出演経験がある東京都立葛飾総合高等学校吹奏楽部との吹奏楽コラボ演奏が開始。そして仮面女子候補生によるライブに続き、ファッションショー「ティーンズコレクション」では黒瀬サラちゃんと澤田リサちゃんがランウェイを颯爽と歩く。しかし、この時点でアリーナ、スタンド席のすべてが埋まっているとは言いがたい状況。これ以上の動員は無理なのか? そしてステージは本編・仮面女子のライブに突入することに。一度、照明が暗転。スクリーンに壮大なオープニングムービーが流れる。
●ついに仮面女子SSAライブが幕を開ける!
そして爆音が響き渡る中、カッと瞬くような閃光が映し出したその先には……… アリーナを埋め尽くす1万5千人のオーディエンス その光景に呼応するかのように仮面女子の大旗を掲げた立花あんなちゃんが「フォロミィイイイイイイイ」と鼓膜をつんざくような雄叫びをあげ、花道を一直線に駆け抜ける。そしてオリコン1位のヒット曲『元気種☆』でライブは幕を開けた。
●仮面女子のライブは、やっぱ笑いが欠かせません
いつもより一層キレのあるダンス! 広いステージを縦横無尽に駆け巡るパフォーマンス! ライブは疾走感を増し、『Wohhhh☆』『アリス・イン・アンダーグラウンド』『TRY』『ぱらだいすいーつ』を歌い終えると、会場に“キュッキュッキュッ”というヘンテコなSEが響き渡る。よく見るとメンバーが仮面女子のオリジナルグッズ“あきばサンダル”(歩くとキュッキュッと音がなる)を履いて軍隊のごとく大行進。ところが行進中に、突然「ブゥウウウ!」というオナラの音が…。ステージ脇のオーロラビジョンには「坂本舞菜が屁をこきました」の文字。さ、さかちゃん、おいしすぎる(笑)。
●リップルライトで観客全員がライブを盛り上げる
そして『あきばサンダルのうた〜DO〜』を歌い上げるとMCタイムへ。リーダー桜のどかちゃんいわく、「今日は入口で配られたリップルライト(信号により自由に色を変えられるサイリウムブレスレット)、なんと私たちの言うことを聞くんです」。そこで立花あんなちゃんの担当カラーである赤を注文。すると会場が真っ赤なお花畑と化す。各メンバーが担当カラーをリクエストし、大盛り上がりする中、森カノンちゃんが「私のイメージカラーのブルーを!!」というと、なぜか会場は真っ白に。「なんで私だけダメなの〜!!」とズッコケるカノンちゃん。さすが仮面女子のお笑い担当、裏切りません!
●新曲を3つもブチ込んできやがった!
そしてライブは『マリン☆ロード』、『恋の引金(トリガー)』、『全力エンジン』、『LOVE is ALL』、『天地-AMTSUCHI-』、『散華〜戦国の世に舞う百華の如し〜』、『妄想日記』、『超アドベンチャー』、『各ユニットメドレー』(スチームガールズ『destiny』/アーマーガールズ『ココロイド』/アリス十番『ジャンピン☆ベイベー』)、『つけMEN☆極MEN』(期間限定ユニット“トッピング☆ガールズ2.0”の楽曲)、『大!逆!転!』、『大冒険☆』と一気に駆け抜ける。このうち『全力エンジン』、『散華〜戦国の世に舞う百華の如し〜』、『大!逆!転!』の3曲は、この秋に発表された新曲で、この日、初めて耳にしたファンも多かったかも。というか、SSA目前に新曲多すぎですよ! 桜のどかちゃんのMCの「実は昨日、遅くまで練習していて、私たちSSAに泊まったんです」という言葉からも、ここ最近の仮面女子は超過密スケジュールだったことがうかがえた。
●ラストはやっぱりこの曲でキメ!
ラストの曲は、仮面女子と言ったらやっぱりこれっきゃない! 『夏だね☆』。メンバー全員が花道に繰り出し、オーディエンスと一緒になってビートを刻む中、観客席には色とりどりの巨大な風船が飛び交う。そしてスタッフたちに抱えられ、立花あんなちゃんがここでも見せてくれました。この曲のお約束パフォーマンス“ボート航海”。1万5千個のリップルライトが七色に光る中、彼女の乗ったボートが観客という名の大海原に漕ぎ出し、落ちサビを熱唱。ステージではメンバーがこの日のために用意した直筆サイン入りボールを観客席に投げ、会場の盛り上がりはピークに! ラストはメンバー全員がステージ中央に集結し、「みんなありがとう!」と叫びながら舞台の袖へと消えていった。
●アンコール、そしてメンバーの新たな決意
強烈な盛り上がりをみせたキラーチューン『夏だね☆』の余韻に浸る間もなく、会場からはアンコールの嵐が巻き起こる。それに応えるかのように、ステージに舞い戻ってきたメンバーたち。そして静まり返る会場の中、リーダー桜のどかちゃんが口を開く。
「みんなのおかげで最高のステージを楽しむことができました! 私たちは目の前のライブを大切にし、毎日1歩1歩階段を上ってきました。芸能界には、その階段を10歩で上りきる人もいます。大きな1歩で駆けあがる人もいます。でも私たちはこの階段を上るのに3000歩、いや5000歩くらいを1歩ずつ夢に向かって登っています。いろんな人に『どうせ地下アイドルなんて』と言われたこともありました。でも仮面女子は夢じゃなくて実際にここに立っています。みんながいなければこの階段を上って来ることはできませんでした。いま夢を持っていてあきらめそうになっている人がいたら、また夢が見つけられないって思っている人がいたら、もっと自分に自信を持って下さい。叶わない夢は絶対にありません。私たち仮面女子がこれからもそれを証明してみせます!!」
オーロラビジョンにはメンバーひとり一人の顔が順に映し出され、全員がその言葉に涙を流している。「観客がたった3人しかいないライブもありました」という時代を経てきた桜のどかちゃんだからこそ、みんなの心に響いたのだろう。
●やっぱ仮面女子が最強だねぇえええええええ
アンコール曲は、ファンお待ちかねの名曲『全開☆ヒーロー』! 涙を流していた彼女たちの顔は笑顔に戻り、花道に躍り出ると「えっ、1曲目ですか!!」と言わんばかりの激しいヘドバンとダンスでファンを魅了。落ちサビの後、ステージ上に仮面女子候補生も登場し、アリスプロジェクトのメンバーが一丸となってステージを盛り上げた。そして最後はメンバーが一列になり、いつものこの挨拶。
仮面女子一同「以上、仮面女子でした!! ありがとうございました!!!」
初のSSAワンマンで1万5千人を動員し、もはやスーパーサイヤ人レベルにまで達してしまった仮面女子。SSAは彼女たちの集大成であると同時に、ひとつの通過点でしかない。次に彼女たちが征服するのはどこか? 世界か? 地球か? それともナメック星か? 最強地下アイドルの伝説は、まだはじまったばかりだ。
Photography by T.Okamoto
文・仮面男児●尾谷幸憲、廣田晋一郎、佐々木翔の3名からなる地下クリエイター集団。新聞・雑誌・ウェブ・脚本等の執筆を中心に、コメンテーター、グラビアのプロデュース、広告/PRなど年間300本以上の仕事をこなし、地下ライター界最強の名をほしいままにしている。著書に『LOVE※』(講談社文庫)、『ラブリバ♂』(ゴマブックス)、『J-POPリパック白書』(徳間書店)、『すごいぜ!ノストラダムス』(メディアファクトリー)など。
(ツイッターはこちら @otaniyukinori @siss006 @gzzxnuFdXGhAexh)
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