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内容紹介
横溝正史没後30年目に現れた衝撃の傑作!とある高校の男子バスケ部員椎名康は、屋上から落下した少女に出くわす。しかし、その少女は目の前から…消えた!?
内容紹介(「BOOK」データベースより)
私立藤野学院高校のバスケ部員椎名康は、ある日、少女が校舎の屋上から転落する場面に遭遇する。康は血を流し地面に横たわる少女を助けようとするが、少女は目の前から忽然と消えた。監視された空間で起こった目撃者不在の“少女消失”事件。複雑に絡み合う謎に、多感な若き探偵たちが挑む。繊細かつ大胆な展開、“真相”の波状攻撃、そして驚愕の結末。最先端で最高の青春本格ミステリ、第31回横溝正史ミステリ大賞受賞作。
著者情報(「BOOK」データベースより)
長沢樹(ナガサワイツキ)
新潟県生まれ。2011年第31回横溝正史ミステリ大賞・大賞を『消失グラデーション』で受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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商品レビュー(220件)
- 総合評価
3.37
-
ちょっとアンフェアーです。
- torasan_002
- 投稿日:2011年12月16日
今年度の「横溝正史ミステリ大賞」を受賞した作品です。
高校が舞台になっている話ですが、人間関係や背景の部分の説明が長いのと、登場人物の描き方にちょっと違和感を感じるので、なかなかページが進まず、3章に入ったところ(100ページ過ぎ)で、先に進めなくなり、どうしても最初に感じた違和感が抜けず、スムーズにページが進みませんでした。
読み終えてみれば、私が感じた違和感は正しかったのですが、どうもすっきりしません。
このトリックはそんなに目新しいトリックでも無いし、以前ミステリの新人賞を取った作品の中に、もう少し上手く使われているのもあるので、別に驚くほどではありません。
本の表紙に、選考理由が一部分しか載っていないので、どんな判断をして選んだのか分かりませんが、他の候補作品に良いのが無かったのでしょか・・・。選考委員の言葉は、良いように書かれている部分だけを抜粋したのかも知れません。
最初に書いたように、やたらに前置きの部分が長くて、なかなか事件が起きないので、事件が起きるまでの間、読者を引きつけるのは大変でしょうが、読みやすい文章なので、そこの所は上手いなぁとは思います。
でも、このトリックの扱い方は、明らかにアンフェアーです。しかも、確信犯的な出し方です。
読者が上手くミスリードされて、騙されるのならいいのですが、この作品はそうではありませんでした。詳しく書くとネタバレしてしまいますが、具体的に書けば分かりやすい人間関係の説明を上手くごまかすために、意図的に回りくどく書いたので、必要以上にページを割く必要があったのでしょうね。
しかも、警察やマスコミがあれほど騒いだ消失事件が、このような形で終わるはずもありません。最終のページで、一見さわやかに終わったように感じますが、それはトリックが明かされたからであって、消失事件のほうは表向きにはまったく解決していないので、何かスカッとしないまま終わった気がします。0人が参考になったと回答
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