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中国化する日本　日中「文明の衝突」一千年史
與那覇潤

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商品情報

発売日： 2011年11月22日頃
著者／編集：與那覇潤(著)
出版社：文藝春秋
発行形態：単行本
ページ数： 320p
ISBN： 9784163746906

商品説明

内容紹介

日本の「進歩」は終わったのか──ポスト「3.11」の衝撃の中で、これまで使われてきた「西洋化」・「近代化」・「民主化」の枠組を放棄し、「中国化」「再江戸時代化」という概念をキーワードに、新しいストーリーを描きなおす。ポップにして真摯、大胆にして正統的な、ライブ感あふれる「役に立つ日本史」の誕生！

内容紹介（「BOOK」データベースより）

日本の「進歩」は終わったのかーポスト「３・１１」の衝撃の中で、これまで使われてきた「西洋化」・「近代化」・「民主化」の枠組みを放棄し、「中国化」「再江戸時代化」という概念をキーワードに、新しいストーリーを描きなおす。ポップにして真摯、大胆にして正統的、ライブ感あふれる、「役に立つ日本史」の誕生。

目次（「BOOK」データベースより）

はじめに　新たな歴史観としての「中国化」／第１章　終わっていた歴史ー宋朝と古代日本／第２章　勝てない「中国化」勢力ー元・明・清朝と中世日本／第３章　ぼくたちの好きな江戸ー戦国時代が作る徳川日本（１７世紀）／第４章　こんな近世は嫌だー自壊する徳川日本（１８～１９世紀）／第５章　開国はしたけれどー「中国化」する明治日本／第６章　わが江戸は緑なりきー「再江戸時代化」する昭和日本／第７章　近世の衝突ー中国に負けた帝国日本／第８章　続きすぎた江戸時代ー栄光と挫折の戦後日本／第９章　「長い江戸時代」の終焉ー混乱と迷走の平成日本／第１０章　今度こそ「中国化」する日本ー未来のシナリオ／おわりに　ポスト「３・１１」の歴史観へ

著者情報（「BOOK」データベースより）

與那覇潤（ヨナハジュン）
１９７９（昭和５４）年生。東京大学教養学部超域文化科学科卒。同大学院総合文化研究科地域文化研究専攻博士課程単位取得満期退学、博士（学術）。日本学術振興会特別研究員等を経て、愛知県立大学日本文化学部歴史文化学科准教授。専攻は日本近現代史。東アジア世界に視野を開きつつ、フィクションという形に結晶した経験をも素材とした、歴史学の新しい語り口を模索している（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）

商品レビュー（103件）

総合評価: 4.09

ブックスのレビュー（3件）

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タイトルは期待を裏切らない

Tadano_JIM8

評価 5.00

投稿日：2012年03月25日

２０１１年度ベストの快作といえるでしょう。タイトルとは逆に“中国化できない（再江戸時代化する）”のが日本の現状かも。高校で習った世界史の通説を覆す提言が随所に散りばめられています。私が一番興味を引かれたのは、「あの戦争」を「日中戦争とそのオマケ」と定義付け、場所を選ばず神出鬼没のゲリラ工作で民衆を組織して、結果的に農村で都市を包囲する毛沢東の囲碁型（ひとつひとつのコマに優劣はなく、一手ごとに絶えず形を変えていくコマ全体の配置のなかで、重要な場所はよそへとどんどん動いていく）でないと中国大陸で覇権を手にできないのに、満洲のようにたまたま江戸時代の日本と似ている地域でしか通用しない「将棋型（首都＝王将を落とせば降伏してくるはずだ、有力政治家＝飛車角を引き抜いて傀儡政権を作ればついてくるはずだ）」の戦略で日本軍は中国大陸に手を出して泥沼にハマっていったと、将棋と囲碁に例えて日中両国の戦略の違いを説明しているのは目からウロコでした。重慶爆撃を“わが日本が人類史上に誇る独創的な発明”と揶揄し、科学技術に基づく強力な兵器で敵陣営の一点にガツンと一発食らわせてやれば、戦局は打開され相手は自分にひれ伏すはずだ…というのは、現在のアフガン・イラク情勢を暗示させてくれます。他にも目からウロコの場面に遭遇しますが、それは各自の判断に委ねます。

1人が参考になったと回答
いわれてみればたしかにと思える内容です

snow_rx78

評価 4.00

投稿日：2012年07月16日

非常に面白いほんでした。人によって、好き嫌いや思いの違いはでてくるとは思いますが、ある視点でみる歴史の動きは面白いですね。
ただ、同じ視点が繰り返されているので、半分まではスムーズに読めますが、後半はなんとなくだれてしまう（読み手の問題とは思いますが)。

0人が参考になったと回答
スッキリストーリーが書けてます

tou-hennboku

評価 5.00

投稿日：2012年02月22日

筆者の言う通り、中国と言う言葉に反応する人は多いので他人に勧める時は良く人を見るか言葉を練らないと上手くいかないでしょう。とってもスッキリしているのでちょっと良く読み直ししないといけないと思ったくらいです。とりあえず既成の歴史観や常識を批判的に見直すに良い本です。

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