E.W.H.P.T. IV

評価 5.00

投稿日：2014年06月08日

農水省はH26.5.21、去年の猛暑のため生乳の生産量が減り、バターの在庫が少なくなったため、７千トンを緊急輸入すると発表。緊急輸入は２年ぶりで、追加の輸入量は最大規模となる見通し…とのこと。
ことの経緯は古い記事ですが『 G-Search "side B" > 店頭からバターが消えた！バター不足の原因とは？』でヒットするサイトを読むとよく判ります。
この時のことだったと思いますが、どこぞの偉い人が「どんどん牛乳を生産して欲しい」と言ってしまったことから酪農家大激怒。「仔牛が生まれて牛乳が生産できるまでにどのくらいの月日がかかると思ってんだ！！」という怒りの声が上がったことがありました。

p.12で親父様が牛舎増築、牛乳増産を目論んだ矢先の生産調整のお達しというエピソードと全く逆ですが、農水省も含めて農業関係者は天候と生き物に振り回されっぱなしです。諸悪の根源が農水省なこともありますが、農政上問題があるから改善しようと思い立つ訳で、動機自体に悪意はないのです。ただ現場を良く見ないで先走っちゃうから悪い方に転んで、、ってダメじゃん!!

作り過ぎたら自分たちの首を絞めるし、足りなければ消費者から非難される、、何かと理不尽ですが、食料自給率の話も相まって、なかなか難しい問題です。雲も海流も地球規模で繋がっているため、日本だけが天候不順なんてことはない訳で、食料の緊急輸入をしようとしても諸外国から調達できるとは限りません。食料自給率を上げても、備蓄が足りなければ食料不足に陥る可能性があります。今回のバター不足については諸外国が中国市場向けに大量生産してだぶついてたのでできた、なんて話もあり、たまたま運が良かったと思うべきでしょう。それにしても、日本に限らず農業経営は難しいですね。

p.81には「百姓貴族は農村幻想をぶち壊す活動を応援しています」とあり、私も全面的に応援しています。(笑)
お下劣下ネタ農高アニメ「のうりん」の11話も幻想を打ち砕く良いエピソードなので、機会があれば視聴してください。
私は「良いものを作っていればお客は解ってくれる」という職人思考が大嫌いです。製造業の技術者もこの罠にハマりがちですが、それぞれの産業を支えるプロならば自分の仕事を消費者視点で見直して欲しいなあと思っているだけなのです。

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mamesama

評価 5.00

投稿日：2014年02月11日

2/25発売予定。
「銀の匙」も好きだけど、こちらも面白い。
父上最強！！！

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スネーク・アイズ

評価 5.00

投稿日：2014年04月23日

世間様では荒川 弘といえば 真面目な漫画家っていうイメージがあるのでは?
はが練にしても銀の匙にしても、なにかしらテーマを持った作風、というか。
うちでは彼女のイメージは真逆で、農民兼漫画家のイメージです。
このシリーズはなかなか次が出ない、待って待ってやっと3巻まで出ましたっていうペースでしか進まないので、新しく出る度に1巻から読み直してしまうという「何度も楽しめる漫画」です。
続きものではなくてエッセー漫画のような一話完結なんですけど、続けて読むと面白さ倍増なんです。
生きる力みなぎる荒川ワールドを是非味わってみて欲しいです。
北海道は独立しても良いんじゃないかと、真剣に思います。
経済特区でもいいから、なにか優遇措置を取った方が良いよ。

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