目次（「BOOK」データベースより）

逸脱者と近代的権力／第１部　「変態」の生成と流動（変態性欲論と変態心理学ー大正期「変態」概念の成立／「変態」に懸けるー『変態心理』読者とそのモチベーション／「民衆」からの“逸脱”-「変態」概念および天才論の流行と文壇人　ほか）／第２部　「変態」と呼ばれた者たちの生（共同体への憧憬ー小山内薫の芸術観と大本教信仰／欲望される“天才”-「変態」概念による批評と有島武郎の“偶像”化／主体化を希求する“逸脱者”たちー男性同性愛者たちの雑誌投書）／第３部　「変態」の“商品”化ーエロ・グロ・ナンセンスの時代（エログロへの“転向”-梅原北明の抵抗と戦術／左翼・エログロ・ジャーナリズムー『新愛知』におけるプロレタリア文学評論とモダニズム／プロレタリア文学の“臨界”へー井東憲『上海夜話』におけるプロレタリア探偵小説の試み）／“逸脱”・共同体・アイデンティティ