論文の書きかた[佐藤健二]
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論文の書きかた (現代社会学ライブラリー)
佐藤健二

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商品基本情報

  • 発売日:  2014年12月
  • 著者/編集:   佐藤健二
  • 出版社:   弘文堂
  • 発行形態:  全集・双書
  • ページ数:  248p
  • ISBNコード:  9784335501319

商品説明

「論」とは何か、「文」とは何か? 社会学の知は、いかにして生み出されていくのか。書くことをめぐる知と技のメディア論。

【著者のことば】
▼論文は「論」と「文」の結合が生みだす分析の文体であり、謎解きの実践である。(「第2章」より)
▼そこに説明すべき「わからなさ」が明確に設定されないと、解明にむけての解釈や議論は始まらない。(「第4章」より)
▼「問い」は、既知と未知との混合物である。(「第5章」より)
▼しかし素材がもつ力だけで、対象が動きだすわけではない。論ずるべき対象は、問題設定の光のもとでしか動かない。(「第10章」より)
▼「引用」は他者の尊重であると同時に、他者との闘争である。(「第13章」より)

第1章 論文とはなにか :辞書に書いていない意味を考える
『文章読本』と『論文の書き方』
国語の辞書が開いてくれる手がかり
国語辞典の説明の限界
「論文」を支える3つの形式・条件

第2章 「論」と「文」の結合 :論文の形式
論文の宛先:手紙や日記との違い
筋道立てて述べる:正しいと思うことを言う
「あげつらう」の変容:正しいと思うことを挙げつづける
〈声〉の状況依存を超越する〈文〉
「謎かけ」と「謎解き」

第3章 〈文〉で論ずることの厚み :読む対象/知る方法
読む対象としての「文」
記す手段としての「文:対象を立ち上げる
主体もまた織り込まれている
意味のありか:経験としての「文」
主体をも生成させる:知ることの創造
知る方法としての「文」
学問としての「文」の世界:印刷革命の公共性
インターネット情報の不安定な集積

第4章 主題・問題意識・問題設定:問いを立てる(その1)
問いを立てる
対象としての素材もしくは領域:主題としての「問い」
問う主体の関心のありか:問題意識としての「問い」
「謎」を立ち上げる:問題設定としての「問い」
「わからなさ」を構築する論理的説明へのこだわり
古典のなかの複数の「問い」
方法的な「問い」と実践的な「問い」
「謎」としての社会的自殺率

第5章 通念の切断と思考の運動 :問いを立てる(その2)
存在論的な「問い」の落とし穴
観察の窓をひらく場所:社会学の「問い」の特質
記述的な「問い」の落とし穴
アルチュセールの補助線:「認識論的切断」という課題
「世界を止める」:『気流の鳴る音』のおしえ
問われない前提:くりかえされる説明をカッコに入れる
原材料/生産手段/生産物
漢語概念のむずかしさの切断

第6章 観察と対話の組織化 :方法としての社会調査(その1)
社会の認識を生みだす
ニュース、ドキュメンタリー作品、口述調書
問題設定に依存する
認識生産の過程としてとらえることの意義
質問紙の組織力:1つの技術革新
調査票のもつ3つの機能:リスト/カード/マニュアル
質問紙によるデータ収集の弱点
工場生産のラインプロセスと手工業的な熟練

第7章 調査研究のさまざまな局面 :方法としての社会調査(その2)
対象設定の局面と「全体/単位」
全体が最初からは見えていないケース:全体の想像とその複数性
代表性概念の肥大
データの処理と分析
データで実証するということ:実証という理念の厚み
理論のつくりなおし
媒体としてのコンピュータ
社会認識の生産プロセス再び

第8章 2項対立のあしらいかた :疑似問題の流動化
量的と質的:対立概念と考えてはならないもの
「量的/質的」の研究法分類の歴史性
2つに閉じる思考のメカニズムを3つで動かす
変動の図式化にかくれた2項対立
大衆運動の説明の図式演繹性
○○化論をのりこえる:社会変動論から歴史社会学へ

第9章 リレーショナル・データベースとしての社会
資料とデータの違い
資料の社会的存在形態
役場や警察の実用知識:記録の制度的存在形態
組織文書/メディア文書/個人文書
フィールドとしての個人:個人/集団の対立をこえて
リレーショナル・データベースとしての社会

第10章 「クダンの誕生」の経験をふりかえる:論文を書く
きっかけとなる学会発表
柳田国男の昔話/世間話
先行研究における「説明の失敗」
「謎」としての「クダン」
「クダンの話」としての資料の収集と整理
分析における要因の析出と新たな全体の現出
新たな解釈図式の提出:文字の図像化と書字の知識
証文の予言:未来を約束すること
声のなかの常識:「くだんのごとし」という謎
ゲームとしての流言:さまざまな動機が関与する場として
クダンの誕生:「起源」の説明

第11章 リテラシーの発見 :パソコンで書くこと(その1)
新聞を読まない子どもたち
日常のなかのリテラシー:メディア経験

【内容情報】(「BOOK」データベースより)
「論」とは何か、「文」とは何か?社会学の知は、いかにして生み出されていくのか。書くことをめぐる知と技のメディア論。

【目次】(「BOOK」データベースより)
論文とはなにか:辞書に書いていない意味を考える/「論」と「文」の結合:論文の形式/“文”で論ずることの厚み:読む対象/知る方法/主題・問題意識・問題設定:問いを立てる(その1)/通念の切断と思考の運動:問いを立てる(その2)/観察と対話の組織化:方法としての社会調査(その1)/調査研究のさまざまな局面:方法としての社会調査(その2)/2項対立のあしらいかた:疑似問題の流動化/リレーショナル・データベースとしての社会/「クダンの誕生」の経験をふりかえる:論文を書く/リテラシーの発見:パソコンで書くこと(その1)/読書空間のなかで書く:パソコンで書くこと(その2)/コピペと引用の使いこなし:他者の「文」で考えること/見えかたをデザインする:表と図が生み出す思考空間/研究倫理の問題:他者を尊重し自らに誠実に

【著者情報】(「BOOK」データベースより)
佐藤健二(サトウケンジ)
1957年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科教授。社会学博士。専攻は、歴史社会学、社会意識論、社会調査史、メディア文化など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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