この商品に興味がある人は、こんな商品にも興味を持っています。
ページ:{{ currentPage }}/{{ pages }} {% if (currentPage !== 1) { %} (最初に戻る) {% } %}商品説明
![]() お正月に毎年行われる箱根駅伝。一区から二区へと襷がつながれる、鶴見中継所地点から物語ははじまります。藤澤大学の眞家春馬(まいえ・はるま)は襷を待っています。同じくそこで待つのは、他大学の助川亮介と藤宮藤一郎。三人はじつは春馬の兄、早馬(そうま)を通じて浅からぬ因縁がありました。春馬が背中を追いつづけてきた兄はこの箱根を走っているのか、いないのか。わからないままに読者は、兄弟の高校時代に連れて行かれますーー。陸上部の高校3年生の早馬は、将来を嘱望された長距離走者。しかし同じ部活で力をつけてきた高2の弟、春馬との才能差をうすうす感じ始めた直後に、走者として致命的な剥離骨折をし、陸上をつづけるか葛藤します。弟に負ける恐怖。リハビリをしてつづけてもこれ以上記録が伸びないかもしれない恐怖。早馬は身動きがとれません。優柔不断でお人好しの早馬は、そんなときに料理部の女子、井坂都と出会ったのをきっかけに、偏食家の弟のためにごはんをつくりはじめます。というのも小さいときに母が亡くなり、祖母も亡くなったあとは、兄弟の家では総菜やコンビニ弁当がつづいていたのでした。一方、たった一人で料理部員をする都にも何かいきさつがありそうで……。乱暴な言葉づかいに似合わず、やさしい料理をつくる都の「アスパラと里芋と豚肉の照り焼き炒め」のおいしそうなこと。卵焼きにネギを入れるとき、熱いごま油をかけてから混ぜると辛くないの?なるほど!……なんて色々真似したくなっちゃいます。ただし、やたらと家庭料理ばかりなのもウラがあり、都の家族問題も描かれます。放課後に男子と女子が一緒に料理をしている。しかも男子は怪我でリハビリ中。であれば恋物語も期待してしまいそうですが、安易にそうハッキリ流れないのがぐっとおもしろいところ! 高校の「部活」を舞台に、伸び盛りのコントロールしきれないパワーと繊細さとが同居する、とっておきのあいまいな時間が描かれます。弟の春馬も、一見クールなチームメイトの助川亮介も、強豪他校のライバル藤宮藤一郎も、早馬に陸上にもどってきてほしいと思っています。では、都は? 都はどう思っているのでしょうか。同性の兄弟はいちばんのライバルでもあり、兄弟がいる人にとっては身につまされるテーマでもありますよね。人生の選択を下すのは簡単ではありません。早馬はこのまま裏方に徹して終わるのか。それとも走者としてもどるのか。冒頭の駅伝の襷は、どこへつながっていくのでしょうか。高校生の必死さ、あいまいさ。かっこ悪さ、かっこよさ。そのすべてが本書には詰まっています。最後には高校生活という「この時間」を生きるすべての人に拍手を送りたい気持ちになります! (絵本ナビライター 大和田佳世) ![]() |
【内容情報】(出版社より)
駅伝×料理男子。熱涙間違いなしの青春小説
陸上の名門高校で長距離選手として将来を期待されていた眞家早馬(まいえそうま・高3)は、右膝の骨折という大けがを負いリハビリ中。そんな折、調理実習部の都と出会い料理に没頭する。一学年下で同じ陸上部員の弟春馬、陸上部部長の親友助川、ライバル校の藤宮らは早馬が戻ってくることを切実に待っている。しかし、そんな彼らの気持ちを裏切って、心に傷を抱えた早馬は競技からの引退を宣言する。それぞれの熱い思いが交錯する駅伝大会がスタートする。 そのゴールの先に待っているものとは……。
高校駅伝、箱根駅伝の臨場感溢れる描写とともに、箱根駅伝を夢見て長距離走に青春を捧げる陸上青年それぞれの思いと生き様が熱く描かれる。青年達の挫折、友情、兄弟愛・・・。熱い涙、しょっぱい涙、苦い涙、甘い涙が読む者の心を満たします。
読後は爽快感と希望に溢れる熱血スポーツ小説です。
【編集担当からのおすすめ情報】
誰よりも何よりも駅伝が大好きな著者が心を込めて紡いだ青春小説です。息詰まる駅伝シーン。スポーツ小説の枠だけにとどまらない人間ドラマ。料理を通して感じる人の温もり。そして・・・・。
現在青春まっただ中の世代にも、かつて青春だった世代にも、誰かのために料理を作っている世代にも、スポーツ観戦が大好きな方々にも、多くの方の心に感動を呼ぶこと間違いなし!
2作同時デビュー作で話題を呼び、早くも青春小説の旗手と歌われる著者のすべてが詰まった、青春小説の傑作誕生です。
【内容情報】(「BOOK」データベースより)
駅伝×料理男子。何があってもこのタスキだけは裏切らない!裏切れない!青春スポーツ小説の金字塔、誕生。
【著者情報】(「BOOK」データベースより)
額賀澪(ヌカガミオ)
1990年、茨城県行方郡麻生町(現・行方市)生まれ。高校卒業後は小説家を目指し日大芸術学部文芸学科へ入学、創作やDTPを学ぶ。卒業後は広告代理店に勤務しながら小説の創作を続ける。2015年『ヒトリコ』で第16回小学館文庫小説賞を受賞。同年『屋上のウインドノーツ』で第22回松本清張賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
関連特集
商品レビュー(71件)
- 総合評価
3.69
楽天ブックスランキング情報
-
週間ランキング
ランキング情報がありません。
-
日別ランキング
ランキング情報がありません。