僕は上手にしゃべれない (teens’ best selections 43)
椎野 直弥
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商品情報
- 発売日: 2017年02月09日頃
- 著者/編集: 椎野 直弥(著)
- レーベル: teens’ best selections
- 出版社: ポプラ社
- 発行形態: 単行本
- ページ数: 330p
- ISBN: 9784591153239
商品説明
内容紹介(情報提供:絵本ナビ)
【あらすじ】 吃音の男子中学生が、入学してから弁論大会に出るまでの物語。 小学校では一人も友達ができなかった少年は、吃音という症状を抱えていた。言葉がでなかったり、つっかえたりして、滑らかに話せない。絶望的な気持ちでいる少年は、ふと放送部に興味をもった。そして放送部を訪れて… 周囲の人の温かい気持ちに支えられ、少しずつ前進していく中学生の物語。 【感想】 作者自身が吃音を経験しているためか、吃音で悩む少年の気持ちや、状況が非常に生々しく伝わってくる。入学してすぐ、クラスのみんなに自己紹介をする場面では、結局、人前で話すことができず、仮病を使って逃げてしまう少年。その場面が、まるで読者の自分が少年になったかのような臨場感があり、心がいたく、吃音者の苦しみが感じられて、泣けてきた。 これは、物語だけども、吃音という困難を体験した気がした。少年が「まともに自分の名前すらいえない人を雇う会社はない」と、自分の将来に絶望する場面などは、本当に苦しくて、読み進めるのがつらかった。もし自分がそうだったら、将来を悲観してぐれたり、引きこもったりするだろう。少年が言葉につまり、つっかえながら、自分の言いたい事を一生懸命に話すシーンが、ひとつひとう丁寧に描かれていて、私は読みながら、少年がさいごまで話し終えるのを、ずっと真剣に待っていた。少年がバカにされて逃げ出すシーンでは、バカにしたやつらをぶん殴ってボコボコにしたい衝動にかられた。読者という一歩引いた立場ではなく、思わず感情移入して、いろんな場面で登場人物と一心同体になって、「経験」してしまった。 吃音は障害と認められてもいいのではないか。物語が終わった後、吃音の他にもたくさんある障害に思いを馳せた。 だれもが安心して勉強し、働き、暮らしていける社会が必要だ。(渡”邉恵’里’さん 30代・東京都 ) 【情報提供・絵本ナビ】 |
内容紹介(「BOOK」データベースより)
当然、あるとは思っていた。入学式の日には当然これが、自己紹介があるっていうのはわかっていた。言える。言える。言える。言える。-言えない。その帰りに受け取った、部活勧誘の一枚のチラシに、僕は心をとらわれた。中学の入学式の日、自己紹介の場から逃げ出した悠太の葛藤と、出会いそして前進の物語。
著者情報(「BOOK」データベースより)
椎野直弥(シイノナオヤ)
1984年(昭和59年)、北海道北見市生まれ。札幌市の大学を卒業後、仕事のかたわら小説の執筆を続け、第四回ポプラ社小説新人賞に応募。最終選考に選ばれた応募作「僕は普通にしゃべれない」を改稿した本作でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
商品レビュー(46件)
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