内容紹介（「BOOK」データベースより）

明治日本の登場から、琉球、ヴェトナム、朝鮮、チベット、モンゴルへと続く属国・藩部の再編を、沿海と草原オアシス世界の双方から掴み、現代中国の原型が浮かび上がる過程を詳述、万国公法などの翻訳概念の変容を手がかりに、誰も描きえなかった「中国」誕生の全体像に迫った渾身作。

目次（「BOOK」データベースより）

第１部　危機の時代へ（清朝の対外秩序とその変遷ー會典の考察を中心に／明治日本の登場ー日清修好条規から「琉球処分」へ／新疆問題とその影響ー「海防」論と「屬國」と「保護」）／第２部　属国と保護のあいだー「越南問題」（ヴェトナムをめぐる清仏交渉とその変容ー一八八〇年代初頭を中心に／清仏戦争への道ー李・フルニエ協定の成立と和平の挫折／清仏戦争の終結ー天津条約の締結過程）／第３部　自主から独立へー「朝鮮問題」（「朝鮮中立化構想」と属国自主／自主と国際法ー『清韓論』の研究／属国と儀礼ー『使韓紀略』の研究／韓国の独立と清朝ー「自主」と「藩屬」）／第４部　「領土主権」の成立と「藩部」の運命（「領土」概念の形成／「主権」の生成ーチベットをめぐる中英交渉と「宗主権」概念／「主権」と「宗主権」-モンゴルの「独立」をめぐって）

著者情報（「BOOK」データベースより）

岡本隆司（オカモトタカシ）
１９６５年京都市に生まれる。現在、京都府立大学文学部教授、博士（文学）（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）