内容紹介（「BOOK」データベースより）

“恋愛”の時代から“性欲”の時代へ。そして“性欲”に悶え“性欲”に涙する人々を登場させた近代。文学において“性”を描くこととはー“性”の言説分析。

目次（「BOOK」データベースより）

第１部　自然主義文学と欲望の問題系（恋する詩人の死と再生ー田山花袋「少女病」／“少女”という快楽ー田山花袋「少女病」めぐって／生殖恐怖？-夫婦の性愛と田山花袋「罠」／『独歩集』における性規範ー「正直者」「女難」を中心に）／第２部　性欲・感傷・共同体（“告白”と「中年の恋」-田山花袋「蒲団」／田山花袋「蒲団」と性欲描写論争ー“性”を語る／“真実”を語る／日露戦争後の文学と性表現ー“性欲”に煩悶する時代と“感傷”の共同体／自然主義の女ー永代美知代「ある女の手紙」をめぐって）／第３部　自然主義と権力・メディア・セクシュアリティ（“発禁”と女性のセクシュアリティー生田葵山「都会」裁判を視座として／猥褻のシノニムー自然主義と諷刺漫画雑誌／女形・自然主義・性欲学ー視覚とジェンダーをめぐっての一考察／女装と犯罪とモダニズムー谷崎潤一郎「秘密」からピス健事件へ）

著者情報（「BOOK」データベースより）

光石亜由美（ミツイシアユミ）
山口県生まれ。名古屋大学大学院人間情報学研究科博士課程満期退学。博士（学術）。韓国・国立木浦大学、仁濟大学を経て、奈良大学文学部国文学科准教授（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）