商品説明
内容紹介(「BOOK」データベースより)
夭折した童話詩人・樹来たか子の「秋ノ聲」に書かれた「しゃぼろん、しゃぼろん」という不思議な擬音の正体は?たか子の詩に魅せられた女子大生、郷土史家、刑事、末期癌に冒された男、医師、そしてたか子の遺児・静弥が神無き地・遠誉野に集まり、戦慄の事件が幕を開ける。驚愕の長篇本格ミステリー。
著者情報(「BOOK」データベースより)
北森鴻(キタモリコウ)
1961年、山口県生まれ。駒沢大学文学部卒。編集プロダクション勤務を経て、執筆活動に入る。95年、「狂乱廿四孝」で第6回鮎川哲也賞受賞。99年、「花の下にて春死なむ」で第52回日本推理作家協会賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
商品レビュー(22件)
- 総合評価
3.43
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夜寝るときに
- アピア0380
- 投稿日:2009年02月26日
やはり面白い。ミステリーと言っても怖くないので、寝る前によむのがちょうどよいです。
0人が参考になったと回答
-
(無題)
- 藤枝梅安
- 投稿日:2005年12月20日
◆東京都の西の果ての都市・遠誉野(とよの)。この架空の都市の紹介からこの小説は始まる。
「遠野」を連想させる名前と「前身の遠誉野村は享保年間に突然歴史上に姿を現わした。」という記述に作者得意の民俗学ものかと思わされる。
◆この冒頭は郷土史家・殿村三味が書いたものという設定であり、それに続く不思議な「プロローグ」のあと、ボーイフレンドの部屋で偶然見つけた同人誌の中に、
樹来たか子という夭折した女性詩人の作品を見つけ、読んだ女子大生・桂城真夜子が、
この詩人に興味を持ち、卒論のテーマに取り上げたところから物語が始まっている。
殿村、桂城のほか、刑事、医師、そして樹来たか子の遺児・静弥まで登場し、
登場人物がこの謎の都市・遠誉野に集まってしまう。そして起こる殺人事件・・・。
◆複雑なプロットである。やや早すぎる事件解決の後、横溝正史の作品に多用された込み入った人間関係が見えてくるにつれ、驚くべき事実が更に明らかになるという、非常に「凝った」作りである。
結局「遠誉野」という都市の歴史については何も触れられない。その点には不満が残る。0人が参考になったと回答
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