内容紹介（出版社より）

より見やすく、より分かりやすく、待望の改訂第3版

脳卒中後の片麻痺に対する運動療法として広く認知されている「川平法」こと、促通反復療法について基礎編/実践編の2部構成、フルカラーで解説。
基礎編では臨床研究とエビデンス、実践編では治療者がどのように患者に手技を行うかについて1コマ1コマの写真を用いて丁寧に解説。
前版から好評のDVDも内容をすべて見直し、上肢・下肢を中心に70手技の動画を収録、読者のさらなる理解が得られるよう工夫されている。


目次
【基礎編】
I 促通反復療法の理論的背景
A.機能局在 B.随意運動 C.運動学習 D.可塑性の証明 E.機能回復のメカニズムと可塑性 F.可塑性のメカニズム G.片麻痺回復促進と神経筋促通法の問題点 H.片麻痺回復促進のための4 つの視点 I.促通反復療法の治療成績 J.促通反復療法を基軸とした併用療法 K.視野欠損への反復視覚刺激療法

【実践編】
II 促通反復療法の原則と基本手技
A.促通反復療法の原則 B.促通反復療法の基本的手技 C.意図した運動の実現 D.麻痺の改善(共同運動分離) E.痙縮コントロールの原則
III 治療プログラムの立案
A.促通反復療法を含む治療プログラム作成上の留意点 B.患者の集中力を維持するための工夫 C.促通反復療法の治療目標
IV 上肢への促通反復療法
A.上肢の運動療法の原則 B.基本的治療手技と肩の痛みの予防 C.上肢の運動療法の進め方 D.肩の促通法 E.上肢全体の促通法 F.肘の促通法 G.手関節の促通法 H.手指の促通法
V 下肢への促通反復療法
A.下肢の運動療法の原則 B.基本的治療手技 C.下肢の運動療法の進め方 D.股関節の促通法 E.下肢全体の促通法 F.膝の促通法 G.足関節の促通法
VI 麻痺側下肢の機能をいかす歩行訓練
A.立位バランスの訓練 B.下肢装具と杖 C.歩行訓練
VII 合理的な基本動作(寝返り,起座,立ち上がり,座り)
【終わりに】
A.神経筋促通法/促通反復療法のこれからの課題 B.促通反復療法が目指すべき方向性


■DVD収録動画の内容(一部抜粋)

上肢・下肢の共同運動パターン
【上肢】
肩甲骨の外転・内転
肩関節の屈曲・内転,肘屈曲・肘伸展
肘の屈曲・伸展
持続的電気刺激法(肩の屈曲・肘の伸展/座位)
前腕の回外・回内 など・・・
【手指・手関節】
手関節の背屈
手指の屈曲・伸展
母指の伸展・外転
持続的電気刺激法(手指)
示指/中指/環指/小指の屈曲・伸展 など・・・
【下肢】
足関節の背屈
股関節の内旋・外旋
膝関節の屈曲・伸展
足関節の背屈 など・・・
【歩行】
立位バランスの訓練
歩行パターン訓練と介助法
杖歩行の訓練
歩行の促通法
持続的電気刺激を併用した歩行訓練
長下肢装具での歩行訓練
階段昇降の介助法 など・・・
【体幹】
体幹の屈曲・回旋
寝返り
起座動作の介助法
座位からの立ち上がり動作の介助法
床からの立ち上がりと座り動作の介助法 など・・・
【その他の療法】