![ナチスと隕石仏像SSチベット探検隊とアーリア神話(集英社新書)[浜本隆志]](https://tshop.r10s.jp/book/cabinet/8924/9784087208924.jpg)
ナチスと隕石仏像 SSチベット探検隊とアーリア神話 (集英社新書)
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商品説明
内容紹介(出版社より)
第二次世界大戦前夜、ナチス親衛隊の探検家が、チベットから持ち帰った一体の仏像。胸に卍が刻まれたこの仏像の真偽と秘められた現代史に、探検隊の踏査行と仏像、ナチス思想を検証することで迫る。
内容紹介(「BOOK」データベースより)
二〇一二年、「宇宙から来たブッダ」というタイトルで、シュトゥットガルト大学のグループが、学会誌「隕石学と宇宙科学」に論文を発表した。それによると、アーリア民族のルーツ調査のため、かつてナチス親衛隊(SS)長官ヒムラーが、第二次世界大戦前夜の一九三八年にチベットへ探検隊を派遣した。その折、かれらが発見し、持ち帰った仏像が隕石製であったという、驚くべき鑑定結果が報告された。胸に「卍」が刻まれたこの仏像の真贋と秘められた現代史に、探検隊の踏査行と仏像、ナチス思想を検証することで迫る、アカデミック・ドキュメンタリー。ナチスの闇が、ここに眠る。
目次(「BOOK」データベースより)
第1章 秘境チベットへ派遣されたナチス親衛隊/第2章 「隕石仏像」をめぐる対立する見解/第3章 「隕石仏像」の各パートの考察/第4章 チンガー隕石の入手経路と制作年代/第5章 秘境チベットの隕石信仰、鳥葬、探検家ヘディン/第6章 ヨーロッパの人種主義の生成/第7章 ナチスの人種主義とアーリア神話の成立/第8章 狂信的人種主義者ヒムラー/第9章 ナチスのシンクタンク:アーネンエルベ(ドイツ先史遺産研究所)/終章 第三帝国の最終戦争と人種主義の破綻
著者情報(「BOOK」データベースより)
浜本隆志(ハマモトタカシ)
1944年香川県生まれ。関西大学名誉教授、ワイマル古典文学研究所、ジーゲン大学留学。ヨーロッパ文化論・比較文化論、博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
商品レビュー(5件)
- 総合評価
3.33
-
オカルトからホロコーストへ
- パパぱふぅ
- 投稿日:2017年09月30日
著者は、関西大学名誉教授で、ヨーロッパ文化論・比較文化論に詳しい浜本隆志さん。
2012年、シュトゥットガルト大学の研究グループが発表した「隕石仏像」は、1938年にナチスのチベット探検隊が持ち帰ったものだとする論文を発表した。本書は、その審議の検証から始まり、ナチス、とくにヒムラーの人種差別の裏にあるオカルト主義に斬り込んでいく。
冒頭、アーリア人種主義を信奉していたナチスの親衛隊長官ヒムラーが、そのルーツをたどるべく、1938年4月、チベットへ探検隊を派遣した史実を紹介する。
チベットには隕石信仰があり、そこで隕石(隕鉄)を原料に作られた仏像が、件の「隕石仏像」であり、これを探検隊のメンバがドイツに持ち帰ったというのが、冒頭の学説である。
だが、浜本さんによれば、アーリア人としての共通祖先をもつことの確証として、この隕石仏像を捏造したのではないかというのだ。ただ、ドイツやチベットの正史に、隕石仏像は登場した。もちろん、アーリア人という概念自体が、非科学的なものである。
アーリア人をはじめとする、ナチスのオカルト主義の中心にいたのが、親衛隊長官ヒムラーである。ヒトラーでさえ、そこまでオカルトに傾倒していなかったとされる。
ヒムラーは裕福な家庭に生まれ、父は教師だった。子ども時代は病弱であったものの、勤勉で優しい性格で、第一次大戦が勃発すると、祖国を守るために積極的に入隊した。
戦後、農学を学び、リヒャルト・ヴァルター・ダレの人種論と農業論を結合した独特な「血と大地」思想に影響されていく。
ドイツ軍が第二次大戦に突入し、ポーランドを占領すると、ユダヤ人の国外退去を進めた。だが、これも思うように進まず、ゲットーを作って隔離したり、最後には、強制収容所でホロコーストを起こす。
21世紀の今日においても、人種差別や民族迫害は続いている。かつて隕石仏像を捏造し、いわゆるアーリア人に比べて背が低く、劣等感に苛まれていたであろうハインリッヒ・ヒムラーを、私たちは笑うことができるであろうか。
彼のように優しく頭が良く空想力のある人間が、同じ轍を踏まないとは限らない。オウム真理教による連続テロ事件が連想される。「ナチスは悪」「オカルトはトンデモ」と思考停止してはいけないと感じる。0人が参考になったと回答
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