晩鐘 下 (文春文庫)
佐藤 愛子
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商品説明
内容紹介(出版社より)
佐藤愛子九十歳・奇跡の話題作、待望の文庫化!
(文庫化にあたり、単行本を上下2分冊とした)
「究極の悲劇は喜劇だよ」
辰彦はそういった。
それにしても、どうして普通じゃ滅多にないことばかり起るのか。
「愛? 冗談じゃない!」と思いつつ、杉は辰彦の借金を抱え、がむしゃらに働き、必死に生きた。
当時の文学仲間たちはもう誰もいない。
いま改めて問う、あの歳月はいったい何だったのか? 辰彦は何者だったのか?
枯淡の境地で、杉が得た答えとは。
畢生の名作、誕生。
内容紹介(「BOOK」データベースより)
辰彦は第一回文藝賞を受賞。新しい事業も起ち上げ、毎日上機嫌だった。しかし、杉にとって辰彦はいつしか「ヘンな人」になっていた。案の定、辰彦の会社は倒産、原稿料欲しさに書いた小説で、杉は直木賞を受賞、娘を抱えて必死に生きた。当時の文学仲間はもう誰もいない。枯淡の境地で、杉が得た答えとは。畢生の名作、誕生。
著者情報(「BOOK」データベースより)
佐藤愛子(サトウアイコ)
大正12(1923)年大阪生まれ。甲南高等女学校卒業。戦後「文芸首都」の同人となり小説を書き始める。昭和44(1969)年「戦いすんで日が暮れて」で第61回直木賞を、昭和54年「幸福の絵」で第18回女流文学賞を受賞。平成12(2000)年、父の作家・佐藤紅緑、異母兄のサトウハチローを始めとする佐藤家の人々の凄絶な生の姿を描いた大河小説「血脈」の完成により第48回菊池寛賞を受賞。平成27年「晩鐘」で第25回紫式部文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)