内容紹介（出版社より）

「力のある学校」とは，欧米の「効果のある学校」論をもとに，日本での展開を跡づけたもので，「そこに関わるすべての人がエンパワーされる学校」の意味．13人の学者・研究者の研究会の成果をまとめる．
顕著でユニークな成果を上げている関西の学校現場を詳細に報告し，どのような考え方や活動が成果に結びつくかの具体例を提示．さらに，「力のある学校」論を様々な角度から理論的に分析する．いま，教育と学校の希望を熱く語る．
序　「効果のある学校」研究の日本的展開　（志水宏吉）

1　分析編
第1章　学校の力ー「効果のある学校」の量的分析　（志水宏吉）
第2章　「効果のある学校」に学ぶ子どもたち　（前馬優策）
第3章　「効果のある学校」から「力のある学校」へ　（志水宏吉・盛満弥生）
第4章　「力のある学校」の類似化　（伊佐夏美）

2　事例編
第5章　「つながり」を力にーD小学校　（川口俊明）
第6章　システマティックな学校づくりーY中学校　（満盛弥生）
第7章　「荒れ」の記憶の継承と発展　（棚田洋平）

3　理論編
第8章　相互に高めあう共働的な教師文化の模索　（葛上秀文）
第9章　生活と学びを共有する子ども集団づくり　（新保真紀子）
第10章　「力のある学校」における授業づくりと学力保障　（若槻　健）
第11章　教育における協働と「力のある学校」　（高田一宏）

4　展開編
第12章　学校効果の新たなる分析手法の確立に向けて　（川口俊明）
第13章　「力のある学校」におけるインクルージョン　（塚家由妃代）
第14章　不平等・貧困の拡大と「力のある学校」　（西田芳正）
第15章　学校改善研究と「力のある学校」論の課題　（芝山明義）