内容紹介（出版社より）

笑える哲学書にして目眩へと誘う落語論、ここに誕生！
「粗忽長屋」は〈私とは何か〉という謎をめぐる物語であり、「堀の内」は〈笑いの本質〉についての深遠な哲学書。
そして「芝浜」には〈わたしたちの世界は夢ではないのか〉というテーマが秘められていた。

内容紹介（「BOOK」データベースより）

ウィトゲンシュタインさんと落語を探検！「粗忽長屋」は“私とは何か”という謎をめぐる物語であり、「堀の内」は“笑いの本質”についての深淵な哲学書。そして「芝浜」には、“わたしたちの世界は夢ではないのか”というテーマが隠されていた…

目次（「BOOK」データベースより）

「業の肯定」から「業の否定」へ　不条理からの解放ー「柳田格之進」／笑いの破壊力　非合理という故郷ー「堀の内」／この世は夢ではないのか（１）多世界解釈と可能世界ー「芝浜」／この世は夢ではないのか（２）眠りと海と酒ー「鼠穴」「芝浜」／「私」とはなにか（１）私と世界ー「粗忽長屋」／「私」とはなにか（２）二人の私ー「粗忽長屋」／「私」とはなにか（３）イヌであるとはどのようなことかー「元犬」／「顔」について　善悪の彼方へー「一眼国」／恋愛とみかん（１）固有名詞に恋をするー「崇徳院」／恋愛とみかん（２）結晶作用ー「崇徳院」／恋愛とみかん（３）恋の三角形ー「お直し」／恋愛とみかん（４）果物超越譚ー「千両みかん」／死について（１）輪廻する魂ー「もう半分」／死について（２）一人称の死ー「死神」／死について（３）幽霊のいる場所ー「三年目」／死について（４）パラドックスとブラックホールー「あたま山」

著者情報（「BOOK」データベースより）

中村昇（ナカムラノボル）
１９５８年長崎県佐世保市生まれ。中央大学文学部教授。中学のときに小林秀雄に、１９歳のときに松岡正剛にであう。師事したのは、中学・高校の恩師である詩人・徳重敏寛、暗黒舞踏の創始者・土方巽、そして哲学者・木田元である（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）