内容紹介

■内容紹介■
経験豊富な経営陣、完全無欠な事業計画、他の企業には望むべくもない一流の投資家、ことさら慎重なベンチャーキャピタルも列をなして投資を申し込み、オフィスも決まらないうちに有能なエンジニアが履歴書を送ってきた。その企業の将来は薔薇色に見えた。
しかし2年後、取締役会で37歳のCEOは解任された。150名の社員の頂点に迎えられたのは57歳の女性CEO。しかも古くさいブルーカラー業界出身。ビジネス・スクールも決して有名とは言えない。彼女をCEOに迎えたいという会長の発言を聞き、取締役は彼の正気を疑った。でも、会長には確信があった。競争における究極の武器はチームワークである。
そして、彼女はチーム作りの天才だったのだ。……


■担当営業者からのコメント■
「あなたのチームは、機能してますか？」
この書名にある問いかけに、反応する役職者は多いのではないでしょうか？
本書は、ビジネス小説仕立てで、「危ない組織の5つの症状」とその対策が読み進めていくうち理解できる、チームマネージメントの名著です。

本書は、経営チームのなかでの話ですが、登場する人物が、あなたの会社・あなたの組織に必ず置き換えることができ、
「あの部長は、マイキーだね（笑）」
「この部下は、JR的だ」
とか、上司や部下の分析・対策に活用するのも、本書の裏の機能として有効です。

【本書に登場する人物】
キャスリン：CEO。57歳。ハイテク業界でのマネージメント経験に乏しいが、チーム作りに秀でている。
ジェフ：前CEO。37歳。資金調達と人材集めに優れるが、マネージメント能力は低い。
マイキー：マーケティング担当役員。ブランド作りの天才だが、社会的な資質に欠ける。
マーティン：技術担当役員。シリコンバレーの誰より技術に詳しいが、態度にかなり問題あり。
JR：営業担当役員。40代半ば。経験豊富で実績もあるが、約束したことはほとんど守らない。
カルロス：顧客サポート担当役員。謙虚で、勤勉で、信頼できる。
ジャン：財務担当役員。少々小牧が、しっかりもの。ハイテク業界にも詳しい。
ニック：COO。最も華々しい経歴を持つが、現在、会社での役割が不明確。

大小の規模に関わらず、プロジェクトマネージメント的な能力を問われる方には、本書がなんらかのヒントを与えてくれることでしょう。

翔泳社　出版営業部　栗原