ボーダー 二つの世界 (ハヤカワ文庫NV)
ヨン・アイヴィデ・リンドクヴィスト
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商品情報
- 発売日: 2019年09月19日頃
- 著者/編集: ヨン・アイヴィデ・リンドクヴィスト, 中村 有以
- レーベル: ハヤカワ文庫NV
- 出版社: 早川書房
- 発行形態: 文庫
- ページ数: 672p
- ISBN: 9784150414580
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内容紹介(出版社より)
カンヌ映画祭「ある視点」賞受賞映画の原作である表題作をはじめ、北欧ホラーの旗手、リンドクヴィストの手腕を堪能できる短篇集
内容紹介(「BOOK」データベースより)
罪や不安を嗅ぎ取る能力を活かしスウェーデンの税関で働くティーナはある日、虫の孵化器を持った不思議な男と出会う。彼の秘密が明らかになるとき、ティーナが出会う新しい世界とは…映画原作である表題作のほか、『MORSE-モールスー』番外篇の「古い夢は葬って」、集合住宅に這い寄る恐怖を描く「坂の上のアパートメント」、高齢女性の明るくも悲しい犯罪譚「マイケン」など、現実と異界の境界を問う11の物語。
目次(「BOOK」データベースより)
ボーダー 二つの世界/坂の上のアパートメント/Equinox/見えない!存在しない!/臨時教員/エターナルラブ/古い夢は葬って/音楽が止むまであなたを抱いて/マイケン/紙の壁/最終処理
著者情報(「BOOK」データベースより)
リンドクヴィスト,ヨン・アイヴィデ(Lindqvist,John Ajvide)(リンドクヴィスト,ヨンアイヴィデ)
1968年、スウェーデン・ストックホルム郊外のブラッケベリ生まれ。マジシャン、スタンドアップ・コメディアンとして12年間活動したのち、2004年に長篇『MORSE-モールスー』(ハヤカワ文庫)で作家としてデビュー。同作はスウェーデンで自身の脚本により「ぼくのエリ 200歳の少女」(2008)として、またアメリカで「モールス」(2010)として映画化された。「スウェーデンのスティーヴン・キング」と呼ばれる人気作家である。「ボーダーー二つの世界」は自身の脚本で映画化され、2018年カンヌ国際映画祭で「ある視点」賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
商品レビュー(9件)
- 総合評価
4.0
-
幻想作品集
- 購入者2876
- 投稿日:2021年06月20日
異なる世界の「はざかい」の描いた中短編集です。
ジャンル的にはホラーですが、幻想作品集といった方が近く、それぞれのテイストは、フェアリーテイル、ラブクラフト、伊藤計劃と多岐にわたります。
「はざかい」に「生と死」や「狂気と正気」は相性がよいですね。「自分が生きていると思っているとしても、死者からみたら死んでいるのはあなたの方」みたいな揺らし方をされます。
大学時代に哲学で「カバラ密教:生命の木」を学んだことがありますが、「こちらの世界」と「あちらの世界」には絶対的な断絶があり、いったん「あちらの世界」に行ったら二度と戻ることはできないのだそうです。戻ったとしても、すでに認識自体異なっているので「こちらの世界」を理解することができない。逆の生命の木を描くとラブクラフトになるでしょうか。そちらもやはり本質的に理解はできません。
そういった二つの世界の「はざかい」を舞台に、本中短編集の作者は「永遠の半身」もしくは「永遠の対」の探索を放り込みます。収録されている作品の多くでこのテーマを取り扱っていますが、特に「ボーダー」と「古い夢は葬って」は美しくて気に入りました。
この「古い夢は葬って」は、映画化もされた「Let the right one in」の原作者バージョンのラストが匂わされています。初めて映画を鑑賞したとき、その壮絶な恋愛に衝撃を受けましたが、唯一ラストだけは納得がいきませんでした。この映画は「絶望的な孤独の末に、ついに魂の半身を得た」という物語なのに、オスカーが次のホーカンになるなんてありえないでしょ? ようやく巡り合った二人の間にはそれ以上の強いなにかがあるはず・・・と、映画のラストにはずっと違和感を抱いていました。
本作を読んで、原作者自身、同様の感覚を抱き、「古い夢は葬って」を書いたというエピソードを知り、やっと腑に落ちました。原作者バージョンのラストを絶対に支持、ですね。
もし、「Let the right one in(邦題「ぼくのエリ 200歳の少女)」を気に入ってラストに違和感を抱いている方がいらっしゃったら、本作を手に取るとよいでしょう(そもそもこの邦題自身、違和感の塊ですが)。
なお、幻想的で美しいですがエログロも多いので、苦手な方はご注意ください。0人が参考になったと回答
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