内容紹介（出版社より）

2016年「障害者差別解消法」の施行により、文化施設全般に障害のある人への合理的配慮の提供が義務付けられたが、多くの施設では未だ対応がすすんでいない。2020年のオリンピック・パラリンピック開催により、現場の問題意識は高まっているものの具体的な規定や指針の不在が課題となっている。本書は、この現状に応えるべく、舞台鑑賞のバリアフリー化に先駆的に取り組んできた著者が、基本的な考え方から障害ごとのスタッフの対応の詳細まで、必須知識をコンパクトにまとめた初めての入門書である。障害者への「配慮」を考えることを通じて空間・サービスの意味を問い直す奥行きある内容となっている。

内容紹介（「BOOK」データベースより）

ライブ、ダンス、演劇、ミュージカル…舞台芸術を誰もが楽しむことができるように、文化施設や舞台をつくる人々に何ができるのだろう。人々とアートの間の「障害」をなくし、つなぐ、新しい「サービス」の実際がわかる初めてのハンドブック。多様な人々が生きる社会のデザインに向けて。

目次（「BOOK」データベースより）

第１部　障害者の舞台芸術鑑賞サービスデザインとは（音楽・ダンス・芝居を誰もが楽しめるようにー障害者と舞台芸術／調査報告から考えるー「障がい者の舞台芸術表現・鑑賞に関する実態調査報告書」）／第２部　障害のある人とのそれぞれの向き合い方（障害を知るー障害種別基本特性／特性にそくしたサービスー基本技能／移動・情報・コミュニケーションー鑑賞サービスの基礎知識）／第３部　鑑賞サービス事業を実際につくってみる（どうやって始めるかー事業企画／準備が８割ー事業制作／舞台当日ー事業運営／障害者と社会ー障害者関連法律の変遷／多様な人の生きる社会をデザインするー超高齢化社会へのひろがり）

著者情報（「BOOK」データベースより）

南部充央（ナンブミツオ）
障害者も参加できる舞台芸術の企画制作、運営に携わる。公益財団法人全国公立文化施設協会コーディネーター。２０１６年国際障害者交流センターと日本財団パラリンピックサポートセンターによる「障がい者の舞台芸術表現・鑑賞に関する実態調査」のプロジェクトチームに参画、各種舞台のアドバイザー・研修を務める。２０１９年ピン・チョン演出「生きづらさを抱える人の物語」（東京芸術劇場）制作ディレクター。日本障害者舞台芸術協働機構代表理事。株式会社リアライズ取締役（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）