この商品に興味がある人は、こんな商品にも興味を持っています。
ページ:{{ currentPage }}/{{ pages }} {% if (currentPage !== 1) { %} (最初に戻る) {% } %}商品説明
【内容情報】(出版社より)
樺太(サハリン)で生まれたアイヌ、ヤヨマネクフ。開拓使たちに故郷を奪われ、集団移住を強いられたのち、天然痘やコレラの流行で妻や多くの友人たちを亡くした彼は、やがて山辺安之助と名前を変え、ふたたび樺太に戻ることを志す。
一方、ブロニスワフ・ピウスツキは、リトアニアに生まれた。ロシアの強烈な同化政策により母語であるポーランド語を話すことも許されなかった彼は、皇帝の暗殺計画に巻き込まれ、苦役囚として樺太に送られる。
日本人にされそうになったアイヌと、ロシア人にされそうになったポーランド人。
文明を押し付けられ、それによってアイデンティティを揺るがされた経験を持つ二人が、樺太で出会い、自らが守り継ぎたいものの正体に辿り着く。
樺太の厳しい風土やアイヌの風俗が鮮やかに描き出され、
国家や民族、思想を超え、人と人が共に生きる姿が示される。
金田一京助がその半生を「あいぬ物語」としてまとめた山辺安之助の生涯を軸に描かれた、
読者の心に「熱」を残さずにはおかない書き下ろし歴史大作。
【内容情報】(「BOOK」データベースより)
故郷を奪われ、生き方を変えられた。それでもアイヌがアイヌとして生きているうちに、やりとげなければならないことがある。北海道のさらに北に浮かぶ島、樺太(サハリン)。人を拒むような極寒の地で、時代に翻弄されながら、それでも生きていくための「熱」を追い求める人々がいた。明治維新後、樺太のアイヌに何が起こっていたのか。見たことのない感情に心を揺り動かされる、圧巻の歴史小説。
【著者情報】(「BOOK」データベースより)
川越宗一(カワゴエソウイチ)
1978年、大阪府生まれ。龍谷大学文学部史学科中退。2018年、「天地に燦たり」で第25回松本清張賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
関連特集
商品レビュー(209件)
- 総合評価
4.2
-
重厚
- S・Tちゃん
- 投稿日:2020年03月05日
明治初期から太平洋戦争の終結まで。アイヌを主人公にした物語は、歴史上の様々な人物を絡ませて展開する。あまり知られていないアイヌの歴史は興味深く、重厚な作品ではあるものの、重すぎて途中、疲れたことも事実。ただ、天然痘など流行病を克服し、幾たびかの戦争を乗り越えてきたアイヌと和人、新型コロナウイルスが恐怖になっている今、ある意味、勇気づけられる一冊ではあろう。
1人が参考になったと回答
-
(無題)
- jpwkj
- 投稿日:2020年10月14日
樺太またはサハリンに関して、作中の時間の中でも、「ロシアに…」と、後から「日本に…」と帰属が変わっていて、途中に日露戦争も在って、正に「大きく動いた時代」という中で物語が展開している。そうした中で、“文明”か“未開”か?“強い”か“弱い”か?そういう二項対立に対し、「それだけでもない何か」を模索していたのが、或いは山辺安之助やピウスツキの人生であったのかもしれない。
本作は一般に馴染が薄いかもしれない、流刑ということでサハリンに入ったことが契機で民俗研究に身を投じた人物と、その人物と接点が在った民俗研究の対象でもある集団を構成している人物という、やや「変わった切り口」の物語という体裁ではある。が、本作は「文化」、「文明」、「教育」、「社会」というような「非常に広く深い普遍的なテーマ」を考える材料のようにもなるような物語だと思う。
「気になっていた…」を入手して、非常に有益であったと思う。広く御薦めしたい作品だ!!0人が参考になったと回答
-
(無題)
- 購入者さん
- 投稿日:2020年09月06日
面白かったです。少し話が飛ぶ印象がありましたが読みやすくイメージもつかみやすかったです。
0人が参考になったと回答