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囚われの山　（単行本）
伊東潤

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商品情報

発売日： 2020年06月23日頃
著者／編集：伊東潤(著)
シリーズ：囚われの山
レーベル：単行本
出版社：中央公論新社
発行形態：単行本
ページ数： 432p
ISBN： 9784120053146

商品説明

内容紹介（出版社より）

雑誌「歴史サーチ」の編集部員・菅原誠一は、特集企画「八甲田山雪中行軍遭難事件」を担当することになった。遭難死した兵士の数が記録によって違うことに気づいた彼は、青森で取材を開始。当時の悲惨な状況を改めて知る。特集企画は成功を収め、社長からもう一度、特集を組むこと指示された菅原は、再び青森を訪れた。遭難死した兵士数の違いにこだわる彼は、遭難事件の半年後に病死した稲田庸三一等卒に注目。取材のため、地元ガイドの小山内ととともに冬の八甲田に足を踏み入れた、菅原が見たものとは一体ーー。話題の歴史小説『茶聖』の人気作家が、世にも有名な「八甲田山雪中行軍遭難事件」を題材に挑んだ、傑作クライムノベル！

内容紹介（「BOOK」データベースより）

世界登山史上最大級、百九十九人の犠牲者を出した八甲田雪中行軍遭難事件。百二十年前の痛ましき大事件に、歴史雑誌編集者の男が疑問を抱いた。すべての鍵を握るのは、白い闇に消えた、もうひとりの兵士。男は取り憑かれたように、八甲田へ向かうー。

著者情報（「BOOK」データベースより）

伊東潤（イトウジュン）
１９６０年、神奈川県横浜市生まれ。早稲田大学卒業。『黒南風の海ー加藤清正「文禄・慶長の役」異聞』で「第１回本屋が選ぶ時代小説大賞」を、『国を蹴った男』で「第３４回吉川英治文学新人賞」を、『巨鯨の海』で「第４回山田風太郎賞」と「第１回高校生直木賞」を、『峠越え』で「第２０回中山義秀文学賞」を、『義烈千秋　天狗党西へ』で「第２回歴史時代作家クラブ賞（作品賞）」を受賞（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）

商品レビュー（37件）

総合評価: 3.62

ブックスのレビュー（3件）

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(無題)

郵便車

評価 5.00

投稿日：2021年07月16日

7月16日正午注文の本受け取りました。何も問題ありません。

0人が参考になったと回答
(無題)

藤枝梅安

評価 4.00

投稿日：2021年05月01日

歴史雑誌の記者・菅原は「八甲田雪中行軍遭難事件」を採り上げ特集を組むという編集部の方針のもと、夏の八甲田に入り、資料を集める。「死者２００人」という記述と「死者１９９人」という記述があり、「１人の差」の謎を解明すべく調査を進めていく。軍部の陰謀・隠蔽、雪中行軍の兵士たちの決死の覚悟と、現代でも繰り返される証拠隠滅とを並行して描き、自然の厳しさと人間の愚かさを対比させた、読み応えのある歴史ミステリー。１２０年前の秘密に「囚われ」た地元の男性と、現代生活に囚われた菅原との対比も印象的。女性にも囚われるラストの衝撃が強い。

0人が参考になったと回答
慧眼

栗栖あんきち

評価 5.00

投稿日：2020年07月21日

作者がまずこのテーマに取り組んだことに敬意を表すべきか。この盛夏に冬がテーマの作品を発表し、テーマとしては地味にならざるを得ない遭難もの。流行した、かの有名な映画八甲田山も当初はあまりにも悲惨なテーマが映画には向かないと懐疑的だったようだ。新田氏が事実(っぽい内容)を克明に、かつ淡々と書いて、心が締め付けられる思いで読んで、早くこの物語が終わらないか願ったものだった。伊東氏の物語は違った。新田氏の二番煎じなんかではなく全く別の作品だ。事実の克明な描写だけではなく、現代と過去の物語が交差し、謎解きもうまく取り入れた歴史ミステリーで、ただ奇想天外なifものではなく、事実に根差した、かつ著者が調査し推理結果も導きだした力作である。天は我々を見放したが有名なセリフだが、チームとは？リーダーとは？も考えさせるような小説にもなっていて、最後まで飽きさせない。ちなみに美人編集長とのアバンチュールも物語の主題ではないが、謎に満ちていて、美人局か？と私は勘繰った(笑)。この盛夏に、死の彷徨、八甲田山、囚われの山に耽って、生きるとは？を考えてみるのも一考。

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