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黒魔術の手帖　（文春文庫）

澁澤龍?

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商品情報

発売日： 2004年02月10日頃
著者／編集：澁澤龍?(著)
レーベル：文春文庫
出版社：文藝春秋
発行形態：文庫
ページ数： 320p
ISBN： 9784167140069

商品説明

内容紹介（「BOOK」データベースより）

中世暗黒時代を中心に妖術師や権力者らが繰り広げた黒魔術の数々。カバラ、占星術、タロット、錬金術、サバト、黒ミサ、自然魔法、そして史上名高い幼児殺戮者ジル・ド・レエをめぐる様々なエピソードを紹介した本書は刊行後、世間に強烈なインパクトを与え、三島由紀夫に「殺し屋的ダンディズムの本」と嘆賞された。

目次（「BOOK」データベースより）

ヤコブスの豚／カバラ的宇宙／薔薇十字の象徴／夜行妖鬼篇／古代カルタの謎／サバト幻景／黒ミサ玄義／自然魔法もろもろ／星位と予言／ホムンクルス誕生／蝋人形の呪い／ジル・ド・レエ侯の肖像

著者情報（「BOOK」データベースより）

渋沢龍彦（シブサワタツヒコ）
昭和３（１９２８）年、東京に生れる。本名渋沢龍雄。東大仏文科卒業。マルキ・ド・サドの著作を日本に紹介するかたわら多くのエッセイを発表、小説にも独自の世界を開いた。６２年８月病没。５６年「唐草物語」で泉鏡花文学賞、６３年「高丘親王航海記」で読売文学賞受賞（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）

商品レビュー（16件）

総合評価: 3.71

ブックスのレビュー（8件）

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まつもとネオ

評価 5.00

投稿日：2007年09月07日

錬金術、カバラ、サバト、黒ミサ、占星学、蝋人形の呪いなどが取り上げられています。
オカルト扱いされてしまうせいか、黒魔術を扱った書物が少ない中、本書はとても貴重ですね。
普段知りうることができなかった隠された1つ世界が、大きく見えてきます

2人が参考になったと回答
軽妙な文体で、読みやすいです。

海★梅

評価 4.00

投稿日：2013年03月25日

歴史の片隅に埋もれたような珍奇な「魔術的逸話の紹介」と、その逸話に対する軽妙な「解釈」が、この本の内容のメインです。
巻末の、嶽本野ばら氏による解説もイカしてました。

0人が参考になったと回答
エッセイとして読むのをおススメします

灘波

評価 4.00

投稿日：2012年02月07日

著者の澁澤龍彦という人は卒業論文の主題にマルキ・ド・サドを据え、その後も精神や文明の中の暗黒部分を取り上げたエッセイを多く世に出しているようです。
本書は黒魔術の具体的な方法を紹介するというよりも、黒魔術と呼ばれるものがどのように成立し西洋世界で発展していったかを描いています。
その中でも、最後の3章を占める「青髭」ことジル・ド・レエ侯に関する記述はほぼ完全に、黒魔術というツールを用いた人間の精神の暗黒面から生まれる狂気の世界をよく表しているように思います。
後書きには黒魔術の入門として読むには適さない、というような書かれ方をしていますが。方法論ではなく精神論の面において黒魔術を理解するには中々に興味深い一冊でした。

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