内容紹介（「BOOK」データベースより）

地球の衛星軌道上に浮かぶ巨大博物館“アフロディーテ”。そこには全世界のありとあらゆる芸術品が収められ、データベース・コンピュータに直接接続した学芸員たちが、分析鑑定を通して美の追究に勤しんでいた。総合管轄部署の田代孝弘は、日々搬入されるいわく付きの物品に対処するなかで、芸術にこめられた人びとの想いに触れていく…。優しさと切なさの名手が描く、美をめぐる９つの物語。日本推理作家協会賞受賞作。

目次（「BOOK」データベースより）

天上の調べ聞きうる者／この子はだあれ／夏衣の雪／享ける形の手／抱擁／永遠の森／嘘つきな人魚／きらきら星／ラヴ・ソング

著者情報（「BOOK」データベースより）

菅浩江（スガヒロエ）
１９６３年京都府生まれ。高校在学中の１９８１年、「ＳＦ宝石」誌に短篇「ブルー・フライト」を発表して作家デビュー。数年のブランクの後、１９８９年の第１長篇『ゆらぎの森のシエラ』で活動再開。以来、人間の普遍的な感情をこまやかな筆致で描いたＳＦ、幻想小説で人気を集める。とくに『永遠の森ー博物館惑星』は、「ベストＳＦ２０００」国内篇第１位、星雲賞、日本推理作家協会賞を受賞と、ジャンルの枠を超えて高い評価を得た（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）