内容紹介

ケアのこころ、音楽のちから　「ハープ訪問」、寄り添うことの意味
1:■序章　生きた音楽のぬくもりを求めて
2:1．ケア観の背景
3:2．「ミュージック・サナトロジー」とは何か
4:3．シュローダー＝シーカーの体験と語り
5:4．死に逝く人をケアすること
6:5．「〈いのち〉の受けとめ手」としてのスピリチュアルケア
7:6．本書の目的と構成
8:7．キーワード用語法
9:【PART　I　ミュージック・サナトロジーの実践 】
10:■第1章　ミュージック・サナトロジーの現在
11:第1節　出発点：新しいケア開発がムーヴメントになるまで
12:第2節　展開（1）：国際ミュージック・サナトロジー協会
13:第3節　展開（2）：アメリカの臨床施設とのタイアップ
14:第4節　展開（3）：オーストラリアと日本
15:第5節　独自の臨床方法と研究動向
16:■第2章　ミュージック・サナトロジーの応用ーハープ訪問と「ケア」の実際
17:第1節　調査の対象と対象者の背景
18:第2節　データ収集の方法
19:第3節　データ分析の枠組みと方法
20:第4節　結果
21:第5節　考察：「ハープ訪問」がもたらすもの
22:■第3章　死に逝く人のケアに臨んでーホリスの臨床実践
23:第1節　エンドオブライフの文化的側面
24:第2節　医療スタッフの視線（1）：薬物投与の代替・補完として
25:第3節　医療スタッフの視線（2）：神聖なスペースを創る
26:第4節　医療スタッフの視線（3）：施設の文化が音楽によって変わる
27:第5節　アメリカの臨床実践に見る「ケアすること」
28:■第4章　スピリチュアルなものの在処
29:【PART　II　看取りのルーツー11世紀クリュニー修道院】
30:■第5章　クリュニーにおける看取りの慣わし・儀式
31:第1節　現代ミュージック・サナトロジーとの関わり
32:第2節　クリュニーの霊的生活
33:第3節　看取りの慣わし・儀式のプロセス
34:第4節　看取りの慣わしの実践
35:■第6章　看取りの慣わしに見られる「ケア」の様相
36:第1節　ケアの場面
37:第2節　ケアを支える理念・精神
38:■第7章　クリュニー修道院のケア精神
39:第1節　人間観：肉体と魂からなる統合的存在
40:第2節　死・いのち観の変容
41:第3節 　「肉体と魂の二重のケア」を志向して
42:■第8章　祈りのメッセージーケア方法論の基盤
43:第1節 　「儀式」の形をとる意味
44:第2節　宗教的儀式の中の音楽
45:第3節　観想的というあり方
46:第4節　クリニューに学ぶ「ケア」の精神性
47:【PART　III　ミュージック・サナトロジーの創意】
48:■第9章　ケア方法論としてのオリジナリティ
49:第1節　クリュニーからミュージック・サナトロジーへ
50:第2節　ケアという営みの中での気づき
51:■第10章　プリスクリプティヴ・ミュージックの支え
52:第1節　音楽の可能性
53:第2節　二重のヒーリング：言葉によらない省察の場として
54:■第11章　観想的修練のスタンス
55:第1節　 「観想的修練」を育む
56:第2節　メタノイアとファイン・チューニング
57:第3節　ケアの原点へ
58:■終章　他者本位のミュージック・サナトロジー
59:1．音楽経験とスピリチュアルケア
60:2．音楽とケアの響き合い
61:3．残された課題
62:■注
63:あとがき
64:初出一覧
65:文献リスト
66:索引