世間体国家・日本 その構造と呪縛 (光文社新書)
犬飼裕一
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商品説明
内容紹介(「BOOK」データベースより)
「世間体が気になる」「世間体が悪い」といった言葉に象徴されるように、私たちは常に「他人の目」を気にしながら生きている。人は人間関係の中で生きざるを得ない以上、世間体からも逃れることはできない。だが、世間体が健全に機能すれば社会の安定や秩序に貢献するが、それが「負」の働きをすれば、個人の疎外や孤立、組織の硬直化や国としての活力の減退につながることになる。家庭で、学校で、社会で、人の心の中で世間体はどう作用しているのか。その構造を分析するとともに、私たち現代人は、日本社会を空気のように覆う世間体とどう向き合っていけばいいのか、その指針を提示する。
目次(「BOOK」データベースより)
第1章 世間体とは何か/第2章 世間体に押しつぶされる日本人/第3章 日本社会の「不協和音」/第4章 コロナ禍と世間体/第5章 ネットの中に形成される世間体/第6章 世間体と企業・家庭・学校/第7章 世間体と国家・民主主義/終章 世間体との付き合い方
著者情報(「BOOK」データベースより)
犬飼裕一(イヌカイユウイチ)
1968年、愛知県生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士課程修了。社会学者、歴史社会学者。日本大学文理学部教授。マックス・ウェーバー、ゲオルク・ジンメル、和辻哲郎の研究に出発し、歴史社会学、社会学理論、日本人論、日本文化論に研究領域を拡大。近年は「社会」をめぐる語りの問題に着目して言葉の持つ力から日本社会を見つめる取り組みにも注力している。またインターネットやAIの発達に伴うデジタル化と社会の関係、人間の在り方にも焦点を当てている。『マックス・ウェーバーにおける歴史科学の展開』(ミネルヴァ書房)で2008年度日本社会学史学会奨励賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
商品レビュー(4件)
- 総合評価
3.75
-
(無題)
- tomaslupin
- 投稿日:2022年04月03日
非常にわかりやすく、かつ人が生きる上での本質に迫る本だと思います。「規律構造」「現代的世俗主義」など斬新なワードを用いて日本社会、そしてなにより日本人が抱える今日的な課題について果敢に挑んでいる著者の姿勢がひしひしと伝わってきました。個人的に著者について令和の丸山真男氏と言えるぐらいの迫力を感じます。
ネット上でこの本に関して根拠を示さず「ありきたりの内容」「内容が薄い」などとするレビューも散見されますが、全く真逆の内容なので、なにをもってそう言っているのが、不思議でなりません。まさに今を生きる日本人の多くが一読すべき良書だと思います。0人が参考になったと回答
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