内容紹介（出版社より）

舘野泉の委嘱により2020年に作曲。ルネサンス期の画家ヒエロニムス・ボス（1450-1516）の代表作である三連祭壇画「悦楽の園」にインスピレーションを受けて作曲された。作品を構成する全4曲は、それぞれ三連祭壇画の扉の外側の絵画1枚、内側の絵画3枚と結びついている。ギリシャ旋法による美しく幻想的なメロディから12音技法やクラスターを用いた地獄の描き方まで、技法・表現が多様で見事な作品。
[曲目]
1. 導入部：天地創造の第三日目（閉じられたトリプティック）
2. パネル1：楽園でのアダムとイヴ
3. パネル2：悦楽の園
4. パネル3：地獄

目次（「BOOK」データベースより）

導入部　天地創造の第三日目（閉じられたトリプティック）／パネル１　楽園でのアダムとイヴ／パネル２　悦楽の園／パネル３　地獄

著者情報（「BOOK」データベースより）

エスカンデ，パブロ（Escande,Pablo）
１９７１年アルゼンチン生まれ。１９９０年にブエノスアイレスの音楽院にて音楽教師とピアニストとしてのディプロマを取得。その後オランダに渡り、ジャック・オッホの下で古楽奏法（フォルテピアノ、チェンバロ、通奏低音）を学ぶ。同時期に作曲とオーケストレーションを学び始める。１９９５年から２００２年にかけてラファエル・レイナに作曲を学び、１９９８年アムステルダム音楽院（旧スウェーリンク音楽院）作曲科に入学。１９９５年よりオーストラリア、アメリカ、オランダ、スペイン、日本他各国から委嘱を受け、独奏曲、室内楽、オラトリオ、宗教音楽、オペラ、歌曲、バレー音楽などを作曲している。またチェロオクテット“コンフント・イベリコ”“ロッテルダム室内オーケストラ”“ホーランド・ウィンド・プレイヤーズ”“タローシンガーズ”などの注目すべきグループの編曲にも携わっている。アンナ・ビルスマ、マックス・ファン・エグモンド、舘野泉などの国際的なアーティストにより作品を演奏されている。２００８年アメリカアリエノール作曲コンクールにて名誉賞を受賞。２０１２年の京都・青山音楽記念館でのリサイタルは大変な好評を博した。２０１３年には、ザ・フェニックスホールのフェニックス・エヴォリューション・シリーズに企画が選ばれる。２０１２年より日本に在住し音楽活動を広げている（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）