商品情報
- 発売日: 2022年07月12日頃
- 著者/編集: 斎藤真理子(著)
- シリーズ: 韓国文学の中心にあるもの
- 出版社: イースト・プレス
- 発行形態: 単行本
- ページ数: 328p
- ISBN: 9784781620930
商品説明
内容紹介(出版社より)
なぜ、韓国文学はこんなに面白いのか。なぜ『82年生まれ、キム・ジヨン』は、フェミニズムの教科書となったのか。世界の歴史が大きく変わっていく中で、新しい韓国文学がパワフルに描いているものはいったい何なのか。その根底にあるのはまだ終わっていない朝鮮戦争であり、またその戦争と日本は深くつながっている。ブームの牽引者でもある著者が、日本との関わりとともに、詳細に読み解き、その面白さ、魅力を凝縮する。
(「まえがき」より)
『最近日本で、韓国文学の翻訳・出版が飛躍的に増えている。この現象は、読者の広範でエネルギッシュな支持に支えられたものだ。読者層は多様で、一言ではくくれないが、寄せられる感想を聞くうちに、読書の喜びと同時に、またはそれ以上に、不条理で凶暴で困惑に満ちた世の中を生きていくための具体的な支えとして、大切に読んでくれる人が多いことに気づいた。(中略)韓国で書かれた小説や詩を集中的に読む人々の出現は、ここに、今の日本が求めている何かが塊としてあるようだと思わせた。それが何なのか、小説を読み、また翻訳しながら考えたことをまとめたのが本書である。』
内容紹介(「BOOK」データベースより)
なぜこんなにも面白く、パワフルで魅力的なのか。その謎を解くキーは「戦争」にある。
目次(「BOOK」データベースより)
第1章 キム・ジヨンが私たちにくれたもの/第2章 セウォル号以後文学とキャンドル革命/第3章 IMF危機という未曾有の体験/第4章 光州事件は生きている/第5章 維新の時代と『こびとが打ち上げた小さなボール』/第6章 「分断文学」の代表『広場』/第7章 朝鮮戦争は韓国文学の背骨である/第8章 「解放空間」を生きた文学者たち/終章 ある日本の小説を読み直しながら
著者情報(「BOOK」データベースより)
斎藤真理子(サイトウマリコ)
1960年新潟市生。翻訳者、ライター。2015年、『カステラ』で第一回日本翻訳大賞受賞。2020年、『ヒョンナムオッパへ』(チョ・ナムジュ他、白水社)で韓国文学翻訳大賞(韓国文学翻訳院主催)受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
商品レビュー(24件)
- 総合評価
- 4.53
-
(無題)
- にじゆん
- 投稿日:2023年10月10日
k-POPから入り、ドラマ・映画と映像に展開した自分の韓流ブームです。その後、茨木のり子を読み、地元紙に出た金時鐘で韓国における詩の存在の大切さを知りました。紹介してもらって本書を買い、小説にも関心が拡がりました。自分の本読みが遅くて困りますが、現代の朝鮮半島の歴史も学べて色々目の前が開ける感じがしています。避けて通れない日本・中国との関係、戦争と政治体制に翻弄されてきた人々の歴史。詩と文学を通して人の心を支えてきた歴史を知りました。なかったものにはできない歴史ですが、その中から生まれてきた作品を通して、時代にも人にも触れていきたく思いました。とりあえず、文中にあった中から家にあった柴田翔のされどわれらが日々を読みました。少しずつです。
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(無題)
- 購入者さん
- 投稿日:2022年10月09日
今までも韓国文学をいくつか読んできて、それなりに満足していましたが、その裏にある韓国の社会問題や歴史問題については知識が浅いままでした。
今回、その背景を知ることができて、これから韓国文学に対する姿勢や考えが変わるだろうと思いました。0人が参考になったと回答
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