内容紹介（出版社より）

2022年4月1日から成年年齢が18歳に引き下げられ，高校生にとってはまだまだ先のことだった「社会に参画すること」--選挙に行ったり，契約したりすることーーが身近なものになりました。
そして，高校では2022年度から「現代社会」に替わる新しい必修科目「公共」がスタートしました。「公共」は，高校生が社会に参画し，さまざまな課題と向き合いながら解決する力を養うことを目的としています。
この本は，「公共」の内容を法の観点から考えることができるよう，身近な事例をもとにトラブルに対して弁護士がどのように対応するか，個人個人がどのように考えて対処したらよいかなど，わかりやすく書かれています。大学生や社会人の方々にとっても，法について考えるきっかけとなるような，読みごたえのある内容となっています。
執筆・編集は，高校教員と弁護士による法教育ネットワーク「法むるーむネット＊」です。この本をもとに教室や家庭で議論しながら，社会のさまざまなことについて関心をもっていただくことを期待しています。（「はじめに」などより）
＊法むるーむネット…法教育は教員と弁護士が協同して取り組むべきだと考えるメンバーが集まり，2005年に結成。
おとなになるあなたへ


法むるーむ


社会と法がわかる15のストーリー



目次


この本に登場する人たち


法はわたしたちのそばにある


01 なかったことにできないの？

〜 契約 〜　契約／法定代理人／私的自治／ADR


02 儲け話にご用心

〜 消費者問題 〜　消費者問題／クーリング・オフ／マルチ商法


03 フェイクニュースに注意

〜 情報リテラシー 〜　情報リテラシー／情報発信と受信


04 事故は突然に

〜 交通事故 〜　法の意義と役割／民事責任と刑事責任


05 はじめてのバイト

〜 雇用と労働の問題 〜　労働契約／ハラスメント／労働条件


06 カタチのないものを守れ

〜 知的財産権 〜　著作権／商標／意匠権


07 クラスメイトが逮捕されてしまった！

〜 少年事件（窃盗事件）〜　成年年齢／少年法／家庭裁判所


08 裁判員に選ばれた!?

〜 刑事裁判と裁判員裁判 〜　司法参加／裁判員裁判／刑事裁判の原則／

検察審査会制度


09 シンボルの木は伐採しないといけない？

〜 政治参加（主権者教育）〜　政治参加／選挙／請願／デモ


10 家庭訪問してみたら

〜 児童虐待 〜　児童虐待／児童相談所／ヤングケアラー


11 まさか彼がDV男だったなんて…

〜 デートDV 〜　家族関係DV／家族／DV被害


12 おばさんのパートナー

〜 ジェンダー平等 〜　ジェンダー平等／人権の尊重と平等／

パートナーシップ制度


13 スポーツから考えるフェア

〜 公正とは何か 〜　フェア／公正と正義


14 ポスターを守れ

〜 立憲主義と民主主義 〜　表現の自由／多数決／立憲主義


15 国際離婚？　子どもはどうなる？

〜 国際法 〜　国際離婚／ハーグ条約／親子関係


『法むるーむ』のご紹介


巻末資料


刑事司法手続きの流れ


参照条文

目次（「BOOK」データベースより）

なかったことにできないの？-契約／儲け話にご用心ー消費者問題／フェイクニュースに注意ー情報リテラシー／事故は突然にー交通事故／はじめてのバイトー雇用と労働の問題／カタチのないものを守れー知的財産権／クラスメイトが逮捕されてしまった！-少年事件（窃盗事件）／裁判員に選ばれた！？-刑事裁判と裁判員裁判／シンボルの木は伐採しないといけない？-政治参加（主権者教育）／家庭訪問してみたらー児童虐待／まさか彼がＤＶ男だったなんて…-デートＤＶ／おばさんのパートナーージェンダー平等／スポーツから考えるフェアー公正とは何か／ポスターを守れー立憲主義と民主主義／国際離婚？子どもはどうなる？-国際法