内容紹介（出版社より）

仏に見（まみ）えるためにーー仏と人が関係を取り結ぶ儀礼において、仏像は様々な役割を果たしてきた。懺悔、観仏、念仏、誓願……修行者の願望を託された仏像の役割を解説しながら、インドから中国へ、そして現代の日本へと伝わる仏教儀礼の歴史的展開と、その思想的意味を明らかにする。好評シリーズ、ついに完結！
はしがき（編者）
序　章
第一章　仏像を主役とする年中行事ーー灌仏と行像
第一節　お釈迦さまの誕生日はいつか？
第二節　灌仏
第三節　行像ーー「仏を迎える」儀礼
第四節　二月八日の「城を巡る」行城儀礼
第五節　剣川県の太子会と行城儀礼
第六節　「進み行く像」としての行像
まとめ
第二章　身心をきよめるーー大乗の懺悔儀礼と仏像
第一節　大乗の懺悔と布薩における懺悔
第二節　中国初期における懺悔の事例
第三節　東晋時代における大乗の懺悔儀礼の整備
第四節　南北朝時代の懺悔儀礼
第五節　『金光明経』--懺悔と誓願が織りなす金鼓の響き
第六節　『大方等陀羅尼経』--重罪を滅する懺悔の実践手引き
第七節　『涅槃経』--阿闍世王の懺悔
第八節　『大通方広経』の懺悔儀礼ーー三宝名号の称名礼拝による一闡提の懺悔
第九節　仏名と懺悔ーー七階仏名の成立過程
まとめ
第三章　仏・菩薩を憶念・観想するーー念仏・観仏と仏像との関わり
第一節　『般舟三昧経』--阿弥陀仏の憶念と不臥不休の行道
第二節　観仏経典の出現ーー懺悔と仏像・禅観・称名・菩薩戒・浄土往生との結合
第四章　菩薩の誓願ーー仏前での誓い
第一節　菩薩の出発点としての誓願
第二節　誓願に生きるーー『華厳経』浄行品
第三節　南岳慧思の『立誓願文』
第四節　阿弥陀仏となる誓願

おわりに／参考文献／図版典拠／索引

内容紹介（「BOOK」データベースより）

仏と人が関係を取り結ぶ儀礼において、仏像は様々な役割を果たしてきた。懴悔、観仏、念仏、誓願…修行者の願望を託された仏像の役割を解説しながら、インドから中国へ、そして現代の日本へと伝わる仏教儀礼の歴史的展開と、その思想的意味を明らかにする。

目次（「BOOK」データベースより）

序章／第１章　仏像を主役とする年中行事ー潅仏と行像（お釈迦さまの誕生日はいつか？／潅仏　ほか）／第２章　身心をきよめるー大乗の懴悔儀礼と仏像（大乗の懴悔と布薩における懴悔／中国初期における懴悔の事例　ほか）／第３章　仏・菩薩を憶念・観想するー念仏・観仏と仏像との関わり（『般舟三昧経』-阿弥陀仏の憶念と不臥不休の行道／観仏経典の出現ー懴悔と仏像・禅観・称名・菩薩戒・浄土往生との結合）／第４章　菩薩の誓願ー仏前での誓い（菩薩の出発点としての誓願／誓願に生きるー『華厳経』浄行品　ほか）

著者情報（「BOOK」データベースより）

倉本尚徳（クラモトショウトク）
１９７６年奈良県生まれ。東京大学文学部東洋史学専修課程卒。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得退学。博士（文学）。龍谷大学アジア仏教文化研究センター博士研究員、台湾中央研究院歴史語言研究所助研究員を経て、京都大学人文科学研究所准教授。専門は六朝隋唐仏教史（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）