book lover藤乃

評価 5.00

投稿日：2022年10月20日

届いた本の巨大さに驚いた。少しおののく。しかし、中は章立てになっていて、主人公を四人の人間が語る形なので、思った程に長編とは思わず、割とサクサクと読めた。思うにこれは主人公の捨てたり、捨てられたりした人生が描かれている。それぞれが皆主人公にかかわっているのだけれど、主人公の義兄をひたすら想う心が切ない。今時珍しいアメリカの西部開拓時代の話なのだけれど、長い時間をかけたそうで、法律などよく調べて書かれている。ラブロマンスなのだけれど、これだけ主人公の一生を波乱万丈に描くには、フロンティアの開拓時代がやはり一番合っているのだろうなぁと納得させられてしまう作者の熱意を感じさせられてしまった気がする。読話後の昭和テイストがすごい。

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