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投稿日：2023年01月09日

今から85〜86年前の旧日本軍の南京攻略戦および占領下の南京を当時実際に体験した日本人軍人・エリート・知識人・報道関係者等による貴重な証言集です。
初版は1987年に、2版は2001年に出版され、今回の決定版は3版です。今回の決定版では、それまでの各証言に更に著者・阿羅健一氏の南京問題関連論文5本が付され、当時の写真・資料が掲載され、近現代史研究家ジャーナリスト水間政憲氏の解説が付されて、より充実しました。
今から35年以上も前に、著者が証人の一人一人と直に会ってインタビューし、何度か電話や郵便のやり取りをした上での証言ですから、きわめて貴重です。本書の証言者達は、実際に南京攻略戦や南京占領を体験した方々であり、今はもうたぶん全て他界なさっていて、2度とお話を聞くことはできないでしょうから。
証言者達のほとんどの方は頭脳明晰、記憶が鮮明です。私は、初版・2版・そして今回と、本書を読むのは3回目ですが、ほとんどの証言が生き生きとしていてすばらしいものだと感じました、同時に、その諸証言を引き出した阿羅健一氏の知識の広さ・深さと熱意を改めて強く感じました。
本書で明らかにされたことは、中華民国の首都南京の占領を目指した日本軍は、抵抗する中華民国軍とその手先を攻撃し、多数死亡させもしたけれど、中国一般民間人の虐殺など皆無とは言えないかもしれないけれど、ほとんど行わなかったということです。
南京攻略戦を更に詳しく知りたい方は、南京戦史編集委員会編纂「南京戦史」1993年12月偕行社（かいこうしゃ）発行・増補改訂版が大部ですが、とても参考になります。これは図書館で予約すれば借りられます。
また、水間政憲氏の巻末解説にある「南京城内死去民間人34人」については、水間政憲著「完結南京事件」2017年9月ビジネス社発行のP.143〜158に詳述されていますので、是非確認してください。
本書がより多くの日本人、さらに翻訳されて世界中で読まれて、一切の「南京大虐殺」の虚偽宣伝・虚偽報道が暴かれ、戦前戦中の旧日本軍の真の姿が世に明らかにされ、改めて正当に評価され、今後、日本が世界の中で真に復権することを願います。

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