内容紹介

音楽とダンスの融合に欠かせぬ舞台裏のプロフェッショナル　その知られざる役割と変遷
1:■序
2:・ドガ、ダンス、オペラ座でのデッサン
3:・バレエ教師と楽器奏者
4:・ありふれた日常風景？
5:・バレエ伴奏者を取り巻く歴史の謎
6:【Partie1　バレエの歴史と19世紀パリ・オペラ座】
7:■第1章　オペラ座とバレエの歴史
8:1．17〜18世紀
9:・オペラ座バレエ団のなりたち
10:・権力者とオペラ座
11:2．19世紀前半
12:・バレエの本格的な流行
13:3．19世紀後半
14:・第二帝政期のオペラ座
15:・パレ・ガルニエの建設と落日のフランス・バレエ
16:4．19世紀末
17:・ロシアにおけるバレエの発展
18:・プティパとチャイコフスキー
19:・その後のバレエと新時代
20:1870-1920年にパリで上演された代表的なバレエ作品一覧
21:◎Column　パリ・オペラ座バレエ団バレエ・ピアニストの仕事ーーミシェル・ディートランさんに聞く
22:■第2章　バレエ教師は伴奏者ーー19世紀前半までの場合と音楽
23:・始まりは舞踊と伴奏の二刀流
24:・公的書類に「レペティトゥール」登場
25:【実例その1】ジャック=シャルル・ジョリィ
26:・稽古で演奏された音楽は？
27:【実例その2】ミシェル・サン=レオン
28:・サン＝レオンの『ダンスの練習帳』
29:1829年〔第1の練習帳〕／1830年〔第2の練習帳〕／1830年〔第3の練習帳〕
30:・楽曲の特徴について
31:・踊らない楽器の専門家へ
32:◎Column　踊る側にとってのバレエ伴奏者ーーバレエ教師、ダンサーに聞く
33:・アンドレイ・クレム（パリ・オペラ座バレエ団　バレエ教師）
34:・マチアス・エイマン（パリ・オペラ座バレエ団　エトワール）
35:■第3章　認められた副業ーー19世紀後半のバレエ伴奏者たち
36:・伴奏者専用楽譜「レペティトゥール譜」
37:・一人？　複数？
38:・10名のバレエ伴奏者
39:・総裁義務書での規定
40:【実例その3】ギュスターヴ・コロング
41:・バレエ伴奏者になるには？
42:・勤務スケジュール
43:・報酬額
44:・例外としてのオフィシャルな副業
45:■第4章　弦楽器かピアノかーー《二羽の鳩》の稽古伴奏をめぐって
46:・《二羽の鳩》物語と制作過程
47:・アイヴァ・ゲストの記述
48:・総裁義務書とレペティトゥール譜の存在
49:・《二羽の鳩》のレペティトゥール譜
50:・リハーサルに参加したバレエ伴奏者？
51:・コンタビリテのアポワントモン
52:・弦楽器からピアノへ
53:◎Column　なぜかバレエ曲に多い弦楽器ソローー二人の弦楽器奏者に聞く
54:・近藤薫さん（東京フィルハーモニー交響楽団　コンサートマスター）
55:・須藤三千代さん（東京フィルハーモニー交響楽団　ヴィオラ首席奏者）
56:■第5章　最後の弦楽器伴奏者、最初のピアノ伴奏者
57:【実例その4】ポール=サンタムール・ピエレ
58:・オーケストラ部門のバレエ伴奏者たち
59:・バレエ部門のバレエ伴奏者
60:・舞台部門のバレエ伴奏者
61:【実例その5】フィデル・クーニグ
62:・フランスにおける伴奏家の育成
63:・エリートたち
64:【実例その6】アルフレッド・バシュレ
65:◎第1部（Partie1）のまとめ　パリのバレエの舞台裏
66:【Partie2　現代におけるバレエ公演のつくりかたとバレエ伴奏者の仕事】
67:■第6章　バレエ公演のつくりかたーー新国立劇場バレエ団の場合
68:・上演準備から初日の幕が開くまでーー伊東信行さん（チーフ・プロデューサー）に聞く
69:〈3〜4年前〉〈1年前〉〈2ヶ月前〉〈本番直前〉
70:・バレエ上演の醍醐味
71:・バレエ公演への道のりーー米沢唯さん（プリンシパル・ダンサー）に聞く
72:■第7章　「バレエ・ピアニスト」の仕事
73:・バレエ・ピアニストの仕事ーー滝澤志野さん（ウィーン国立歌劇場バレエ団　専属ピアニスト）に聞く
74:・バレエ・ピアニスト育成についてーー稲葉智子さん（バレエ・ピアニスト、指導者）に聞く
75:◎Column　フランスにおけるバレエ・ピアニスト育成
76:・パリ国立高等音楽・舞踊学校 舞踊伴奏科の場合ーー松岡優さん（バレエ・ピアニスト）に聞く
77:あとがき
78:用語集
79:参考文献