社会的養護の社会学 家庭と施設の間にたたずむ子どもたち
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商品説明
内容紹介(出版社より)
社会的養護の現場では、どのような困難が経験され、施設の何が問題とされているのか。児童養護施設や母子生活支援施設、里親などの調査を積み重ね、医療・教育・ジェンダーなどの多角的な視点から、家族・家庭と施設の専門性の間に生じるジレンマに迫る。
更新日:2025年02月19日
内容紹介(JPROより)
社会的養護の現場では、どのような困難が経験され、施設の何が問題とされているのか。児童養護施設や母子生活支援施設、里親などの調査を積み重ね、医療・教育・ジェンダーなどの多角的な視点から、家族・家庭と施設の専門性の間に生じるジレンマに迫る。
序 章 「社会的養護の社会学」のインプリケーション 藤間公太
1 戦後日本における社会的養護の展開
2 「社会的養護の社会学」のインプリケーション
3 本書の概要
第1部 社会的養護と「家庭」
第1章 母性的養育の剥奪論/愛着理論の再構築と里親委託ーー一九七〇-二〇〇〇年代の里親関連専門誌の分析から 土屋 敦
1 分析資料
2 一九七〇年代から二〇〇〇年代の家庭養護促進協会の展開と母性的養育の剥奪論/愛着理論
3 「新しい家族」(養子と里親を考える会)での議論の変遷
第2章 社会的養護政策での「家庭的」の意味とその論理ーー二〇〇〇年代以降の政策関連資料から 野崎祐人
1 「家庭的」の意味とその論理
2 「家庭的」と「専門的」との境界
3 「家庭的」のなかの「家庭」の定義の困難さ
第3章 児童養護施設が「家庭的」であることーー中規模施設と地域小規模施設の比較から 三品拓人
1 児童養護施設での「家庭的養護」の推進とその問題背景
2 本研究の対象と方法
3 施設生活のなかから浮かび上がる「家庭」
4 小規模化された施設の「家庭的」要素
5 児童養護施設で「家庭」が参照される意味の違いに着目して
第2部 子どもの教育体制と施設内規律
第4章 児童養護施設で暮らす子どもたちの〈仲間〉と〈友人〉--施設と学校でともに生きるということ 宇田智佳
1 先行研究の検討と分析課題
2 調査概要
3 児童養護施設での〈仲間〉関係の形成
4 学校生活での施設入所児同士の〈仲間〉関係
5 友人関係の限定性
第5章 児童養護施設の職員は子どもの医療化とどう向き合ったのか 吉田耕平
1 児童養護施設での医療化の起源
2 児童養護施設での医療化の進行
3 まとめ
第6章 母子生活支援施設の母親規範を問うーー介入手段としての生活の決まりに着目して 平安名萌恵
1 研究背景と問題設定
2 調査対象と調査方法
3 児童福祉施設としての生活の決まり
4 リスクに脆弱な存在ーー職員の入居者に対する認識
5 母親規範による介入の正当化ーー職員の業務に対する認識
終 章 二〇〇〇年代以降の社会的養護と社会規範・専門概念・ネットワーク 土屋 敦
1 社会規範・専門概念・ネットワーク
2 社会的養護の社会学をめぐる今後の課題
あとがき 土屋 敦
【お詫びと訂正】
本書に以下の誤りがありました。
12ページ:4行目
【誤】高等学校への進学率
【正】高等教育への進学率
読者のみなさまにご迷惑をおかけしたことを、心からお詫びします。
藤間公太/青弓社編集部 2023年9月20日
内容紹介(「BOOK」データベースより)
児童養護施設や母子生活支援施設、里親などの子どもを養護する現場や制度が抱える様々な規範を、医療・教育・ジェンダーなどの多角的な視点から浮き彫りにして、「家族・家庭」と「施設の専門性」の間に生じるジレンマや子どもが直面する困難を明らかにする。
目次(「BOOK」データベースより)
序章 「社会的養護の社会学」のインプリケーション/第1部 社会的養護と「家庭」(母性的養育の剥奪論/愛着理論の再構築と里親委託ー一九七〇-二〇〇〇年代の里親関連専門誌の分析から/社会的養護政策での「家庭的」の意味とその論理ー二〇〇〇年代以降の政策関連資料から/児童養護施設が「家庭的」であることー中規模施設と地域小規模施設の比較から)/第2部 子どもの教育体制と施設内規律(児童養護施設で暮らす子どもたちの“仲間”と“友人”-施設と学校でともに生きるということ/児童養護施設の職員は子どもの医療化とどう向き合ったのか/母子生活支援施設の母親規範を問うー介入手段としての生活の決まりに着目して)/終章 二〇〇〇年代以降の社会的養護と社会規範・専門概念・ネットワーク
著者情報(「BOOK」データベースより)
土屋敦(ツチヤアツシ)
1977年、神奈川県生まれ。関西大学社会学部教授。専攻は福祉社会学、家族社会学、子ども社会学
藤間公太(トウマコウタ)
1986年、福岡県生まれ。京都大学大学院教育学研究科准教授。専攻は家族社会学、福祉社会学、教育社会学
野崎祐人(ノザキユウト)
1996年、愛知県生まれ。京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程。専攻は家族社会学、歴史社会学
三品拓人(ミシナタクト)
1989年、岐阜県生まれ。日本学術振興会特別研究員。専攻は家族社会学
宇田智佳(ウダトモカ)
1995年、石川県生まれ。大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程。専攻は教育社会学、家族社会学、子ども社会学
吉田耕平(ヨシダコウヘイ)
1983ねん、徳島県生まれ。東北文教大学人間科学部准教授。専攻は社会福祉学、医療社会学
平安名萌恵(ヘンナモエ)
1994年、沖縄県生まれ。立命館大学大学院一貫制博士課程、日本学術振興会特別研究員。専攻は家族社会学、オキ罠学、ジェンダー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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