内容紹介（出版社より）

越中富山の売薬人が開国を目指す薩摩藩家老調所の志に惹かれ自前で北前船を仕立て、密貿易：抜け荷で蝦夷から昆布を薩摩へ回送し、それが維新回天の原動力となった！　史実を基に描いた壮大かつヒューマンな歴史小説。
第一章　山津波

第二章　拒めぬ厳命

第三章　灰の国

第四章　家老の野心

第五章　波濤を越えて

第六章　漂流の果て

第七章　評定所へ

第八章　雄々しき梢

内容紹介（「BOOK」データベースより）

薩摩藩大坂蔵屋敷。「昆布や薬種を売り買いして、民百姓を楽にしてやりたいのだ。清国人、薩摩人、そして、そなたらが薬をもたらす他国の者どもも、安く良薬を得られる。どれほど多くが助かるか」破綻寸前の財政改革に挑む薩摩藩家老・調所広郷が富山売薬薩摩組の密田喜兵衛に蝦夷昆布の密貿易を持ち掛けた。最後に調所は声をひそめて所望した。「一服で確実に死ねる毒薬を用意してもらいたい」。日本開国史を塗り替える衝撃の人間ドラマが始まる！

著者情報（「BOOK」データベースより）

植松三十里（ウエマツミドリ）
静岡市出身。１９７７年東京女子大学史学科卒。出版勤務などを経て２００３年に『桑港にて』歴史文学賞受賞。０９年に『群青』で新田次郎文学賞、『彫残二人』で中山義秀文学賞を受賞（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）