アイヌもやもや 見えない化されている「わたしたち」と、そこにふれてはいけない気がしてしまう「わたしたち」の。
北原モコットゥナシ
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商品説明
内容紹介(出版社より)
日本の民族的マイノリティであるアイヌ。北海道が舞台のドラマでもその姿を目にすることはめったになく、教科書に載っているのも民族衣装を着た姿ばかり。非アイヌにとって、今を生きるアイヌの姿は、まるで厚い「もや」の向こう側にあるかのようです。アイヌは、どんなことに「もやもや」を感じているのか? その「もやもや」はどこから来るのか? 無知・無理解や差別の構造、そしてマイノリティとマジョリティの関係など、北原モコットゥナシが様々な視点から考察してゆきます。
アイヌが感じている「もやもや」を、田房永子が漫画で表現!
母からの過干渉への葛藤や男性を中心に回る社会への疎外感を、鋭い視点でユーモアをもって描いてきた田房永子。本書では、アイヌが日常のなかで出会うさまざまな「もやもや」を田房氏の手によって漫画化しています。マジョリティに優位な社会の仕組みや、まわりからの無理解により、まるで虚を衝かれたような感覚に陥る瞬間など、漫画を通して感覚的に共有することができます。
<刊行に寄せて>
【北原モコットゥナシ】 ※「シ」はアイヌ語小文字
「日本列島北部の先住民族」といわれるアイヌ。けれど、著者は東京都杉並区生まれのアイヌです。関東でも、北海道でも、アイヌのまわりには、いつも言葉にしにくいモヤモヤがついてまわり、視界を邪魔したり、息苦しくなったりすることも。モヤの正体を探っていくと、その向こうに、女性としてLGBTQ+として障がい者としてモヤを払う人々の姿がありました。そのお一人、田房永子 先生によって、けっして軽くはない、とらえにくいテーマを、魅力的で柔らかな絵柄とともにお伝えできることとなりました。
【田房永子】
「アイヌもやもや」のお話をいただいた時は、「アイヌのことに完全に無知な私が携わっていいのだろうか」という不安がありました。
でも、北原モコットゥナシ先生の文章を読ませていただき、アイヌの人たちの視点を通して見る世界が、私が女性として生きてきた中で納得がいかなかったことと通じているところがあると知って、ぜひ漫画を描かせてもらいたいと思いました。
北原先生の文章はとても面白く分かりやすくて、無自覚だった自分のマジョリティの部分も刺激され、この社会の構造を、よりクリアに捉えることができるようになったと感じています。漫画では、東京で生まれ育ったアイヌの少年・颯太を主人公に、彼をとりまく人々を描きました。ぜひたくさんの人に読んでもらいたいです。
Contents
第1章 言い出しにくいんです
第2章 差別・ステレオタイプ
第3章 アイデンティティ わたしらしさとアイヌらしさ
第4章 マジョリティの優位性
北原モコットゥナシ × 田房永子 特別対談
これまでのできごと年表
内容紹介(「BOOK」データベースより)
今を生きるアイヌの姿を、一体、どれくらいの人が思い描くことができるだろう?教科書に載っているのは、伝統的な民族衣装をまとった姿だけ。北海道を舞台にしたドラマにも出てこない。無知、無理解、そして差別が見えにくくなる社会の仕組み…。アイヌをとりまく「もや」の正体を、北原モコットウが徹底考察!「アイヌに会ったことがない」、それって本当ですか?わたしたちの存在、見えてますか?令和に生きるアイヌたちの姿を田房永子が漫画で描く!
目次(「BOOK」データベースより)
第1章 言い出しにくいんです/第2章 差別・ステレオタイプ/第3章 アイデンティティ わたしらしさとアイヌらしさ/第4章 マジョリティの優位性/北原モコットゥナシ×田房永子 特別対談
商品レビュー(19件)
- 総合評価
- 4.20
-
(無題)
- あおもり1109
- 投稿日:2024年09月17日
まだ途中までしか読んでませんが、表紙のライトな印象と違い中身は結構深くておもしろいです。差別する側される側の心理の働き方や、差別してないと言い張りながら言動が明らかに差別的な人(たとえば「アイヌの人だから芸術のセンスがある!私たちとはちがう!さすがアイヌ!」というような人)の心情…要は自分のテリトリーを保護したい不安で弱い人、と私は受け取りましたがこういうのを簡単でシンプルな絵柄の漫画で表現してくれたあと文字で解説してくれるので分かりやすかったです。パワハラやモラハラ、職場や親族の軋轢、人間関係にも応用できそうな内容だなと思いました。
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