神経が司る代謝・炎症制御と生体恒常性 (実験医学増刊)
箕越 靖彦
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商品説明
内容紹介(出版社より)
恒常性の維持には神経系を介した臓器間ネットワークが重要であり,多くの生命現象において必須の調節作用を及ぼしています.本書では,そのメカニズムを理解し,疾患の予防と治療へ繋ぐ研究の最前線をご紹介します.
【目次】
序にかえて 生体内のバタフライエフェクトを捉える
第1章 神経による代謝調節
I.神経系を介した遠心性代謝制御
1.迷走神経による膵β細胞の機能と量の調節 -光遺伝学的迷走神経刺激法の開発
2.神経系を介した肝糖代謝調節
3.中枢神経系を介した褐色脂肪熱産生調節
4.交感神経ーエピゲノム軸による脂肪細胞の環境適応機構
5.交感神経系を介した褐色脂肪組織の熱産生と分岐鎖アミノ酸代謝
6.交感神経系を介した骨格筋代謝:運動機能制御機構とサルコペニアとの関連
7.神経系を介した骨髄機能調節
8.末梢組織の糖代謝調節にかかわる視床下部の分子シグナル
9.レプチンによる糖代謝調節機構
10.新規視床下部小タンパク質による脂肪蓄積制御機構
II.求心性神経を介した代謝制御
11.神経を介したグレリンによる摂食およびエネルギー代謝の調節
12.腸ホルモンGLP-1およびGLP-1受容体作動薬の神経系を介した摂食・糖代謝調節機構
13.GDF15とFGF21のmRNA分解を介したエネルギー代謝調節 -肥満症治療の新たな戦略を探る
14.腸内細菌代謝物による消化管ホルモン分泌機構
15.神経系による飲水制御 -消化管における浸透圧センシング機構
16.嗅覚系を起点とした臓器連関の活用による脂質利用促進と糖尿病予防
第2章 摂食
1.摂食行動制御を司る新規神経回路と肥満における変化
2.オキシトシンの摂食調節作用
3.中枢神経系による味覚修飾のメカニズム
4.内的状態による摂食行動調節の神経基盤
第3章 免疫
1.神経・免疫ネットワークによる循環器恒常性の維持と病態形成機構
2.神経系を介した腸管免疫機構
3.中枢神経系による脂肪組織炎症の制御
4.神経系と内分泌系が制御する抗炎症機能
5.ゲートウェイ反射による組織特異的炎症誘導機構
6.自律神経を介した神経変性疾患の発症機構
第4章 運動
1.運動トレーニング適応反応における中枢神経系制御機構
2.運動時の脳で乳酸が担う2つの役割:エネルギー供給と疲労シグナル形成
第5章 生体リズム,冬眠(hypometabolism)
1.生体リズムと神経性代謝調節
2.先天的恐怖臭刺激により人工冬眠・生命保護状態を誘導する感覚医学・創薬技術
索引
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