内容紹介（出版社より）

「筋骨逞しい男になってみたい日々も又女性になってみたい日々もある」
（ギュスターヴ・フローベール『思い出・覚書・瞑想』）

『ボヴァリー夫人』でもその密やかな願望をつづった写実主義(レアリスム)の巨匠。
芸術に生き、哲学に生きた19世紀の作家を通して、現代にも通じるジェンダー探求の本質に触れる作品論。

第一部　フローベールの芸術的出発　- 初期作品を読む -
第二部　フローベールにおける〈両性具有（androgyne）〉の問題　- 『サラムボー』を読む -
第三部　フローベールにおける永遠の愛　- 『サラムボー』再読 -
第四部　3人のボヴァリー夫人とシャルル・ボヴァリーの物語　- 『ボヴァリー夫人』を読む -
第五部　フレデリックの恋　- 『感情教育』を読む -

内容紹介（「BOOK」データベースより）

『ボヴァリー夫人』でもその密やかな顔望をつづった写実主義の巨匠。芸術に生き、哲学に生きた１９世紀の作家を通して、現代にも通じるジェンダー探求の本質に触れる作品論。

目次（「BOOK」データベースより）

第１部　フローベールの芸術的出発ー初期作品を読む（初期作品にみる“無限”／恋にみる“無限”　ほか）／第２部　フローベールにおける“両性具有（ａｎｄｒｏｇｙｎｅ）”の問題ー『サラムボー』を読む（フローベールにみる女性神話／フローベールにみる両性具有の夢　ほか）／第３部　フローベールにおける永遠の愛ー『サラムボー』再読（サラムボー登場／サラムボーをめぐる人物関係／サラムボーとマトの永遠の愛）／第４部　３人のボヴァリー夫人とシャルル・ボヴァリーの物語ー『ボヴァリー夫人』を読む（シャルル登場と母（第一のボヴァリー夫人）／シャルルの“愚かさ（ｂ＾ｅｔｉｓｅ）”　ほか）／第５部　フレデリックの恋ー『感情教育』を読む（中心点としてのアルヌー夫人／全てを失わせる恋　ほか）