内容紹介

本書は、吹奏楽に携わるすべての人々にとって貴重な資料となる。国内外の指揮者・作曲家に選ばれた最も重要なレパートリー100曲が、著者たちの豊富な経験と洞察力で分析され、重要な背景情報と共に簡潔明瞭に紹介されている。音楽愛好家は必携だ。
1:はじめに
2:■第1章　吹奏楽の新約聖書（11曲）
3:吹奏楽のための第1組曲　変ホ長調（グスターヴ・ホルスト）
4:吹奏楽のための第2組曲　ヘ長調（グスターヴ・ホルスト）
5:ハマースミス　吹奏楽のための前奏曲とスケルツォ（グスターヴ・ホルスト）
6:イギリス民謡組曲（レイフ・ヴォーン・ウィリアムズ）
7:トッカータ・マルツィアーレ（レイフ・ヴォーン・ウィリアムズ）
8:ウィリアム・バード序曲（ゴードン・ジェイコブ）
9:ディオニュソスの祭り（フローラン・シュミット）
10:リンカンシャーの花束（パーシー・オルドリッジ・グレインジャー）
11:ローマの権力とキリスト教徒の心（パーシー・オルドリッジ・グレインジャー）
12:主題と変奏（アルノルト・シェーンベルク）
13:フランス組曲（ダリウス・ミヨー）
14:■第2章　20世紀・戦後の世界遺産（34曲）
15:吹奏楽のための交響曲　変ロ調（パウル・ヒンデミット）
16:プラハ1968年のための音楽（カレル・フサ）
17:二つの交響的断章（ヴァーツラフ・ネリベル）
18:復活のシンフォニア（ヴァーツラフ・ネリベル）
19:交響曲第6番（吹奏楽のための交響曲）（ヴィンセント・パーシケッティ）
20:エンブレムス（アーロン・コープランド）
21:コマンド・マーチ（サミュエル・バーバー）
22:ニュー・イングランド三部作　ウィリアム・ビリングスによる3つの小品（ウィリアム・ハワード・シューマン）
23:交響曲第4番《ウェスト・ポイント》（モートン・グールド）
24:シンフォニック・ソング（ロバート・ラッセル・ベネット）
25:メキシコの祭り（ハーバート・オーエン・リード）
26:太平洋の祭り（ロジャー・ニクソン）
27:交響曲第3番（ヴィットリオ・ジャンニーニ）
28:《アルメニアン・ダンス》パートI・パートII（アレフレッド・リード）
29:第2交響曲（アレフレッド・リード）
30:ファンファーレとアレグロ（ジェイムズ・クリフトン・ウィリアムズ・ジュニア）
31:朝鮮民謡の主題による変奏曲（ジョン・バーンズ・チャンス）
32:ロマネスク（ジェイムズ・スウェアリンジェン）
33:第1交響曲（フランク・ウィリアム・エリクソン）
34:パッサカリア　B-A-C-Hによるオマージュ（ロン・ネルソン）
35:クラウドバースト（エリック・ウィテカー）
36:ウィズ・ハート・アンド・ヴォイス（デイヴィッド・R・ギリングハム）
37:フェスティバル・ヴァリエーション（クロード・トーマス・スミス）
38:第3交響曲《悲劇的》（ジェイムズ・バーンズ）
39:シンフォニア・ノビリッシマ（ロバート・ジェイガー）
40:交響曲第4番（デイヴィッド・マスランカ）
41:交響曲第1番《指輪物語》（ヨハン・デメイ）
42:プスター4つのジプシー舞曲（ヤン・ヴァンデルロースト）
43:いにしえの時から（ヤン・ヴァンデルロースト）
44:アウェイデイ（アダム・ゴーブ）
45:王たちは出陣する（エドワード・グレグソン）
46:イリュリア人の踊り（ガイ・ウールフェンデン）
47:波濤にかかる虹（デイヴィッド・ベッドフォード）
48:生きる歓びーシンフォニックバンドのための序曲（ロジェ・ブトリー）
49:■第3章　21世紀・そして未来遺産（19曲）
50:宇宙の音楽（フィリップ・スパーク）
51:ダンス・ムーヴメント（フィリップ・スパーク）
52:ドラゴンの年（フィリップ・スパーク）
53:ブリュッセル・レクイエム（ベルト・アッペルモント）
54:マスク（ケネス・ヘスケス）
55:ディアギレフ・ダンス（ケネス・ヘスケス）
56:アウディヴィ・メディア・ノクテ（オリヴァー・ヴェスピ）
57:ドゥエンデー吹奏楽のための4つの前奏曲（ルイス・セラーノ・アラルコン）
58:交響曲第6番《コッツウォルド交響曲》（デレク・ブルジョワ）
59:巨人の肩にのって（ピーター・グレイアム）
60:見果てぬ夢ーソプラノと室内合奏のための（ピーター・ミーチャン）
61:ストコフスキーの鐘（マイケル・ドアティ）
62:エンジェルズ・イン・ジ・アーキテクチャー（フランク・ティケリ）
63:ナイト・ガーデン（ジョン・マッキー）
64:吹奏楽のための交響曲《ワインダーク・シー》（ジョン・マッキー）
65:交響曲第6番《ブルー・マーブル》（ジュリー・アン・ジルー）
66:ロム・アルメ（武装した人）変奏曲（クリストファー・マーシャル）
67:戦時に（デイヴィッド・デル・トレディチ）
68:交響曲第3番《サーカス・マキシマス》（ジョン・コリリアーノ）
69:■第4章　多彩な世界遺産（26曲）
70:◎行進曲の世界遺産
71:星条旗よ永遠なれ（ジョン・フィリップ・スーザ）
72:バーナムとベイリーのお気に入り（カール・キング）
73:ヒズ・オーナー（ヘンリー・フィルモア）
74:フロレンティーナ行進曲（ユリウス・フチーク）
75:双頭の鷲の旗の下に（ヨゼフ・フランツ・ワーグナー）
76:ナイルの守り（ケネス・アルフォード）
77:◎管楽合奏曲の世界遺産
78:セレナード第10番　変ロ長調（ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト）
79:王宮の花火の音楽（ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル）
80:吹奏楽のための序曲（フェリックス・メンデルスゾーン）
81:葬送と勝利の大交響曲（エクトル・ベルリオーズ）
82:忠誠行進曲（リヒャルト・ワーグナー）
83:トロンボーン協奏曲（ニコライ・リムスキー＝コルサコフ）
84:管楽セレナード　ニ短調（アントニン・ドヴォルザーク）
85:13管楽器のためのセレナード　変ホ長調（リヒャルト・シュトラウス）
86:小交響曲（シャルル・グノー）
87:そしてわれ、死者たちの復活を待ち望む（オリヴィメ・メシアン）
88:そしてどこにも山の姿はない（ジョセフ・シュワントナー）
89:管楽器のシンフォニーズ（イーゴリー・ストラヴィンスキー）
90:ピアノ協奏曲（イーゴリー・ストラヴィンスキー）
91:エボニー協奏曲（イーゴリ・ストラヴィンスキー）
92:前奏曲、フーガとリフ（レナード・バーンスタイン）
93:ラプソディ・イン・ブルー（ジョージ・ガーシュウィン）
94:小さな三文音楽（クルト・ヴァイル）
95:組曲《善良な兵士シュヴェイク》（ロバート・クルカ）
96:トランペット協奏曲第2番（アンドレ・ジョリヴェ）
97:チェロ協奏曲（フリードリヒ・グルダ）
98:■第5章　邦人作品の世界遺産（10曲）
99:吹奏楽のためのバラード（兼田敏）
100:交響曲第2番（保科洋）
101:大阪俗謡による幻想曲（大栗裕）
102:吹奏楽のための交響詩《ぐるりよざ》（伊藤康英）
103:三つのジャボニスム（真島俊夫）
104:巫楽ー管楽と打楽器のためのヘテロフォニー（西村朗）
105:コリアン・ダンス（高昌帥）
106:吹奏楽のための《深層の祭》（三善晃）
107:打楽器とウィンドオーケストラのための協奏曲（黛敏郎）
108:復興への序曲《夢の明日に》（岩井直溥）
109:アンケート資料　世界の音楽家に聞く　世界遺産曲
110:作品名インデックス／作曲者名インデックス
111:参考文献一覧
112:おわりに
113:［Column］
114:イギリスはブラスバンドの国
115:なぜ吹奏楽曲に民謡が多く用いられているのか？
116:イギリスの軍楽隊のレパートリー、そしてその先へ
117:楽器の開発は時代と共に
118:グレインジャーの素晴らしき作品
119:プーランクの《フランス組曲》
120:アメリカの作曲家による吹奏楽作品
121:吹奏楽のための交響曲
122:吹奏楽の教育的な作品とは
123:ちょっと気になるヨーロッパの吹奏楽作曲家
124:日本的な要素を吹奏楽で
125:日本の作品の輸出
126:「委嘱」の吹奏楽史
127:アメリカン・ウインド・シンフォニー・オーケストラ（AWSO）の功績
128:吹奏楽におけるポップス
129:［三者放談］
130:バーンズの作品を巡って
131:魅力あふれるマーチの世界